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エレキ馬頭琴 に到る道

偽道具から馬頭琴へ

お詫び: 
以下の文章は、サイトの賑やかしにと、
英語バージョンのページを訳したものですが、
自分で書いたものがうまく訳せないという事態にはまってしまい、
かなりヤケクソぎみの日本語になっています。
甚だしく読みにくいので画像だけご覧ください。



Electric Morin Khuur 偽 道具
ツァンパネルラ 左の写真は最近製作したモンゴルの エレキ馬頭琴です。これは私の偽道具のひとつで、それら偽道具のほとんどは伝統的チベット文化の日用品に由来するものです。偽道具 とは、たとえば、

■ 自動五体投地人形
■ リチャージャブル電動ツァンパ練り器
■ 自動数珠カウンター
■ 電動ドンモ(バター茶攪拌器)
■ 電動マニ車
Rosary Beads Counter
などです。こんな怪体な物体を見ても、チベット文化に造詣の深いほんの一握りの人がニヤリとさせられるだけでしょう。でなければ、 チベットについてあまりに生真面目な人はおこりだしかねません。でも、心配ご無用。ほとんどのチベット人は、とんでもなく異なった2種類のお祈りを使い分 けるほど柔軟な心の持ち主です。2種類のお祈りとは、片や(超シンドイ)五体投地、方や(超オキラクな)マニ車回しです。

チベットで驚いたことといえば、何年も何千キロも五体投地で旅する巡礼者たちだけではありません。普通のマニ車は手で回すのに、風や小川のせせらぎや、さ らには、お寺の祭壇の灯明から立ち昇る対流まで動力に使って回る、ちょっと普通じゃないマニ車たちにも驚かされました。そこではいったいが 祈っていたのでしょう?こういう自動装置を発明する人たちは怠け者だと思いますか?いいえ、そんなことはありません。彼らは熱心に身体を投げ打ってひれ伏 す一方で、こんな自動お祈り道具を発明するほどひたすら創造的で実利的な人たちなのです。それに比べて、私の作ったものは、スイッチを入れたり、ハンドル を回したり、いろいろ自発的行為が必要なのです。

Electric Dongmo 手回しかどうかに関わらず、マニ車は祈り手に即効性で物質的なご利益があるわけではありません。(マニ車が役に立たないと 言ってるわけじゃありませんよ)。でも、それは私の立体作品のその後の道筋を決めてくれました。

私にとって、立体を作ることは無用の物体を作ることです。動き、反応
す る(双 方向生のある)立体を作ることは、機能はするが役にたたない道具、つまりは玩具をこしらえることにほかなりません。

でも、いわゆる「教育玩具」は有用な機能や価値のある効果をもたらすのでは、って? 本気でそう信じてるの?! アホくさ!

(訳註: 日本語の「教え育てる」という押しつけがましい言葉に、どれだけの愛情があるのか、、、、。英語では「education」=導き出す、 というのがこの言葉に相当する。子供達の持つ本来の力を発現させるというのだから、こちらの方がいくらかはマシであろう。ただし、昔から、英語圏の代表を 自任する英米は、甚だ高慢にもその政治的価値観を諸外国に押しつけてきたし、昨今の軍事力を背景にしたアフガンやイラクでの頼まれもしないお手伝いをみる と、このeducationの意味も所詮は「言葉」遊びに過ぎないようにも思える。言葉や価値観なら拒否も出来ようが、的はずれの援助物資と的はずれの爆 弾をバラ撒くに至っては、、、、、。ちなみに、トルコ・イラク国境付近に米国がばらまいた「援助物資」の中にはタバスコの小瓶が入っていたそうだ。アホ か!←拾った人から直に聞いた情報)


PoketElectric Mani Wheel
ともかく、偽物ではあるにしても、私のチベット道具たちは伝統的チベットの特徴ある雰囲気を持っていま す。たとえその基になった本物が存在しようと、単なる私の想像の産物であろうとです。

ここ数年で、私は楽器がなにか役にたつ目的を持たない、かつ、とても洗練された道具だと思 うようになりました。(それに乗ってあるくことも、それで料理することもできないのですよ!)。楽器類は伝統的な外見を受け継いでいるし、受身で、それゆ え機械的には役立たずで、でも演奏されると音が出るから反応し機能する、、、私のオモチャと完璧に一致します。

Beggar's Banjo かつて、ある
チベット人の少年に会ったことがあります彼はヨチヨチ歩きの弟をつれてラ サの街のレストランに入ってきて、小さいバンジョーみたいな楽器を鳴らしてました。私が食べてるテーブルに来て半分雑音、半分音楽みたいな曲をお金のため に演奏してくれました。あれから十年以上たったのに、彼らの楽器の音と形は、あの鼻水で汚れた顔とともに、私 の心に残っています。
(写真、左)

そんなことで、私の興味はだんだん楽器へと移ってきました。そして、まだチベットの偽道具の中でも最後で、最大で、(しかも当然、最高にバカバカしい)作 品となる「ルーム五体投地」に手も付けていないのに、ついに一つ楽器を作ってやろうと決めたときには、あのラサの子供がかき鳴らしていた、小っちゃなやつ をモデルに選んだのです。

馬頭琴
Oumasan Morun Khuur 馬頭琴(モリン・ホール)についていうなら、エレキ馬頭琴はモンゴル(風?)の 楽器で、「おうま さん馬頭琴に次ぐモンゴル路線の第2弾です。 「おうまさん、、、」は北海道、札幌のの ど うたの会からお墨付きをいた だいて、たった10本だけ作りました。お友だちで、のどうたの会の嵯峨治彦さんに励まされて数限定の馬頭琴を製造することになったのです。しかし例によっ て、それらも、アコースティックではあるけれど、まったく正統だというものではありませんでした。なぜなら馬首のデザインは、嵯峨さんが自分の会のマス コットとして自ら描いた漫画のキャラクターからいただいたものだったからです。一方、エレキ馬頭琴はといえば、そのおうまさんがあってこそ生み出されたも のなのです。私はなにかもっと過激な姿して、恐ろしい音を響かせるようなものが必要だと思ったのです。(写真、左:エレキ馬頭琴のご先祖、おうまさん)


ところで、嵯峨さんといえば、その会をきりまわして、モンゴルの喉歌や馬頭琴を世に広めるばかりでなく、アイリッシュや日本、トゥヴァの伝統民謡から現代 のポップスにいたる、複合文化のクロスオーバーというべきところまで彼の音楽を広げています。

私は音楽評論家でもなんでもないのですが、嵯峨さんの音楽に興味を持たれた方は彼のWebサイトを覗かれることをお奨めします。そのサイトには好い写真や サウンド・ファイル、そしてなんと!英語のページまでありますよ。しかも、それらは、私の偽物と違って、ホンモノです。

感 電
喉歌はこのへんにして、私のエレキ馬頭琴に戻りましょう。この電気バージョンは共鳴胴を持っていませんから、絃の振動は電気的に増幅してやる必要がありま す。言うなれば、エレキ・ギターみたい、というかピックアップにピエゾ素子を使う「サイレント・ヴァイオリン」のような構造です。私のエレキ馬頭琴の場 合、ツインヘッドのピックアップを駒の真下に置いて、上方にある絃の振動がちゃんとシャープに集められるようにしてあります。純粋に電化されているので す。

エレキ馬頭琴の詳細と形態はそれぞれ日本語ページにある諸元写真のセクションで見られます。もしもこの楽器に興味をお持 ちになったり、ひょっとして注文しようと思われたりしても、まずは心を決めてしまう前にお 問い合わせ、予約方法のセクションを読み、連絡を取り合うために私宛にE‐メールを下さい。

嵯峨さんはエレキ馬頭琴の画像をWebで公開したらどうかと示唆してくださったのですが、はじめ のうちは躊躇していました。そのかわり、友達に画像を添付したメールを闇雲に送って、自分の作品を見せびらかしていたのです。何人かの友達から積極的な問 合せや注文の確約まできました。こういう状況には本当に勇気付けられました。それでとうとうWepにアップするためのHTMLファイルを編集し始めたので す。ひどいゴチャゴチャしたページになってしまいましたが、、、。でもまあ、これでも役に立たないこともないでしょう(こんなのを読んでいるあなたみ たいな人もいてくれるので、、、。)感謝!!


一体全体 このひとって誰?
(私の写真なんか見たくはないでしょうけど、、、かまわず出しちゃいます。すでに馬頭琴イメージのセクションでも出てるけど)

Koji Okamoto 氏 名 : 岡本康兒

出生地 : 京都市 (日本人だと思われているらしい)

職 業 : ここまで読んでもわからない?

住 所 : 京都市

E‐メール : メール

非常に寡作なので展覧会の記録もほとんどありません
「ぼこぼこわいたもの」展
   (1991年、堺町画廊、京都市、 ギャラリー守山、滋賀県)
   キネティック・インタラクティヴ彫刻個展

「チベットの偽道具」展
   (1998年、堺町画廊、京都市、 ムーンフェイス、池田、北海道)
   キネティック・インタラクティヴ彫刻個展

京都精華短大* (絵画)卒業      *現、京都精華大学
モアヘッド州立大学* (米国、ミネソタ) B.A.(彫刻 )    *現、Minnesota State University at Moorhead
ウィスコンシン大学マディソン校 (ウィスコンシン) M.F.A .(3D)

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もひとつオ マケ!!
(私の、別の彫刻です。見たい?)


でも食事中や気の弱い人は見ないでね。
やっぱり見ない

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