Optimus 123R Svea クリーニング

オプティマスのストーブを整備してタンクは新しくなたけど、長年の赤ガス(自動車ガソリン)使用で煤けた真鍮製風防は真っ黒け。  

円筒形の風防の中には仕切板があって、これがバーナーの炎からタンクの加熱を防いでいる。タンクはある程度温まらないと燃料がバーナーへ押上げられない。かと言って熱けりゃいいというものでもない。一昨年は、安全弁の不調で危うく爆発するところだった。仕切板が黒いってのは熱を吸収するので良くないかも。  

なので、黒いままよりは、せめて中仕切板だけでも綺麗に磨いて熱を反射させてやろうと思った。(もっとも反射云々は実効性ではなく、気休めなんだけどね。煤は赤ガスに含まれる添加剤のせいでなんとなくベタベタした感じ。だから、おそらくこの添加剤が安全弁固着の原因だろう)  

もとより「道具は使えりゃええ。ピカピカに磨く趣味なんぞ無い」、つまり整備はするが清掃はしない、という信条。きったなくて平気。とはいうものの、やり始めたら妙に熱中したりもする偏った性格なんで、つい。。。(笑)  

中仕切りだけ磨くつもりで、冷蔵庫の中で長年眠っていた安物の醸造酢を薄めた液を作ったら、作りすぎたので風防をまるごと浸けた。液面が低く全体が沈まないのでキッチンペーパーで露出部分にも液が回るようにした。しばらく置いて古歯ブラシでこすったら煤が落ち、真鍮の地肌が見えてきた。それでも落ちないところは台所クレンザーと砂消しゴムでゴシゴシ。ああ、なんとも気恥ずかしいほどピッカピカ。25年物とは思えないね。  

見た目はチャラくなったけど、オマケとして、粘り気のある煤(スス)が取れて、ストーブ扱うときに手が黒くならない(笑)、さらには風防の脱着がスムーズになった。  (中仕切りが真鍮なのに赤みを帯びているのは、酸性液に析出した銅が再度真鍮表面に沈着して銅メッキ状態になっているから)  

山屋さんの世界では今や軽くて扱いやすいガスバーナーが主流の中で、100年も前に開発された手間のかかるガソリン燃料のSveaを使う。これ、お洒落(と自分では思うんだけど、、、ただの頑固と人からは言われるだろな)。  

ちなみに、Sveaというのはスウェーデンを支配したスウェーデン人のこと。英語のSwedeという単語の元になった民族の名称だそうな。かの地では女性の名前にもなっているとか。これからはSvea嬢と呼んであげよう。

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