映画『かば』

まだ観たこともないし、出来上がってすらいない映画の宣伝をするのは、何だかなあ、、、と思う。 なんだけど映画『かば』が少し気になっている。Webサイトに公開されているパイロット版をみる限り -西成を生きた教師と生徒ら- という副題そのままのようだ。その出来は、まだまだ今ひとつのところもあるが、それだけに本編の大化けに期待する。

  

 僕も昔、子どもたちから「かば」と呼ばれていた。同じ業界の映画の「かば」はどうやら本名のようだが、ただそれだけの繋がりで、少しばかりの応援をしてみたくなったというわけ。(映画のかばはその葬儀でだれもがみな号泣したのだとか。僕の時はおそらく誰も来ないだろう)
 
それはともかく、映画のサイトにある「寄付について」のページを開くと「予定寄附金額」というのがあって、寄付は1万円から30万円、というふうに受け取れる。う~ん、1万円は敷居が高い。僕のような貧乏タレには門前払いのようにすら感じられた。それでも、あえて少額でもいいかどうか問い合わせたら、いくらでもOK、わずかでもありがたい旨の返事が来た。だったらもうちょっと書きようがあろうに。。。要領わるい。
 

ただ、カード決済や、Paypalなどのお手軽な集金をせず、ましてクラウドファンディングなんぞの濡れ手に粟みたいなこともやらず、メールのやり取りをして振込先を教えてもらうという旧態依然なところが僕には好もしい。

又聞きだけど、監督が自腹で撮ったパイロット版の制作費用の捻出も大変だったらしく、金が足りなくなると監督自らせっせとアルバイトしたのだとか。しかし、いよいよ本作品に取り掛かるとなると必要額は桁違いに増える。それで支援のための製作委員会が立ち上げられ、資金集めをしているのだそうだ。

『かば』のことは昨日知ったばかりだけれど思うに、題材も、脚本も、主人公も、登場人物も、監督も、制作スタッフも、支援者も、みな愚直なのだろう。へそ曲がりの僕は大手が見向きもしない映画だからこそ出来上がりを楽しみで、応援してみようと思う。