いかにして吾が菲亞特五百は赤耳を得たのか?(過去投稿の翻訳)

このブログ記事、以前は時々英語で投稿していた。FBも。この頃、ヒマにまかせて自分の書いたものを和訳してみる。(なんか恥の上塗りのような気もするが、、、。それにしても、英語ひどいなW)

元記事はこちら

2016-03-17 14.24.03 HDR

一般にチンクエチェントには様々なドアミラーが付いているが、それは単にチンクが生まれた1950年代のイタリアではサイドミラーが必須ではなかったから(だとか)。そんで、今日ではみんな何でも手近にあるものや好きなものを取り付けている。けど、たいていはいい結果が出ず、チンクたちのミラーは機能的でも美的でもないようにしか思えない。Cinquecentos in general have various door mirrors simply because side mirrors were (allegedly) not required around the time Cinques came out in Italy in the 1950s. So, they put on whatever available or their favorite stuff, today. However, it seems that most of their efforts have failed and the mirrors seen on the Cinques look neither functional nor aesthetical.

以前のオーナーの選択はもっといただけないものだった。平面鏡で小さすぎだから、見苦しいし危険でもある。で、クロームメッキのやつに取っ替えて、まあ見た目OKだけど、まだ小さすぎ。
The former owner’s choice was even worse: black, flat and too small– dangerous. I had replaced them with chrome-plated ones, and looked OK but still too small.

「今どきの」Fiat 500のドアミラーを取り付けたら良いんじゃね?と思い、試してみたんだけど、アカン、、、。大きすぎた。(現行車は普通のクルマより比較的小さいにも関わらずだ)
I thought it’s a good idea to install a pair of “present” Fiat 500’s door mirrors and tried, but in vain… They were too large (despite that the present one is relatively small compared with other ordinary cars).

ウェブで数週間におよぶサーチの後、ついにマツダ ロードスター初期型のミラーに行き当たった。その丸っこい形状は同様に丸っこいチンクにピッタリだったので、ネットオークションで一組買った。元々の色はなんかくすんだようで気に入らんから赤に塗ってやった。
Finally, after weeks of search throughout the web, I came across the door mirrors for the early Mazda Miata, whose rounded shape fits that of the Cinque, and bought a pair on the web auction. The original color was rather dull, so I painted them in red!

ミラーが着くべき場所のドア表面の角度がほぼ垂直に近かったんで、ミラーの角度を調整する楔形のスペーサーをデッチ上げなきゃなんなかった。スペーサーの裏面はドアのカーブに沿うように曲がってないといかん。古いマツダ ロードスターのミラーは電動じゃなくて小さいのでマイクロチンクにもピッタリだし、丸みもね。
The angle of the door surface where the mirror was attached was too close to vertical. I had to make a wedge-shaped spacer to correct the angle of the mirror. The spacer’s surface must be curved so as to fit the door’s curvature. The old Miata’s mirrors are not motorized and small enough to fit the micro Cinque, and their oval shapes go so well with round shape of my car.

というわけで、以下のように、、、
Here they are:


Ciao リアブレーキの保守

いつの頃からかCiaoのリアブレーキの効きが悪くなり、今では坂道での制動はほとんど望めない状態。感触からすると油で滑ってるって感じ。

ばらしてみたらやはり、、、

ブレーキドラムとブレーキシューがベトベト。ここにオイルが入り込むのは車軸ベアリングのオイルシールが傷んでいるからだろう。そういやリアブレーキが滑るようになったのは以前にギアボックスにオイルを継ぎ足してからだったような気がする。

ギアボックスをバラして、ギアの腑分けと車軸のオイルシールを交換するのはメンドクサい。。。ん?いや、外からできるか、、、。でも、いつも買うUgajinさんでは「 欠品中 入荷待ち」となってるんで、どうせすぐには入手できないからなあ、、、

これだけ漏れたおかげで油面は下がっただろうし、今回の後輪脱着でも換気孔から少し外部に滲み出たから、ギアボックス内部のオイルはシールに届かないレベルになってる、、かな、、、。とりあえずブレーキドラムに漏れ出すことは当面ないだろう(と、あれだけ盛大に漏れてたことを「無かったことに」するつもり、、、)。

オイル漬けになったシューのライニングは、本来なら中まで完全に脱脂をしないと、いくら表面をブレーキクリーナーで拭いたところで使っているうちに油気が染み出して効きが悪くなるだろう。ただ、今までリアブレーキは効き過ぎで、タイヤのグリップのなさと相まってすぐロックするくらいだったから、少々ジワっとかかるほうがいいんじゃね?と、これまた勝手に都合のよい解釈。

なので、このままブレーキクリーナーをふりかけまくって掃除して、知らん顔して組み直すことにした。そうそう、ブレーキ鳴きを減らすためにブレーキのライニングに金ノコでグルービングを刻んでやった。

作業の最中に余計なグルービングを始めたりしてたらリアホイールを車体に戻したところで日が暮れてしまった。後は明日だな。


追記:工具を片付けているとブレーキシューの軸留めのクリップがレンチボックスの中に転がっていた。あ”!!!!


追追記:翌日、って今日だけど、後輪クラッチとギヤボックス、ブレーキドラムを再分解し、めでたくクリップを取り付けた。

全てが順調に組み上がって、試運転しようとしたがクラッチがつながらない、、、滑ってる。ブレーキがかかるようになるとエンジンがかからなくなった、、、。ったくぅ!話が滑ってる。。。
(;´д`)トホホ…

ブレーキクリーナーで洗浄したときに、他の部分のオイルが着いたらしくスタータークラッチベルに僅かな油膜ができてしまい、洗浄した意味がなくなった、、、どころか害に。再度分解。クラッチベルを金属タワシとサンドペーパーで磨き、クラッチのライニングも洗浄と磨きをかけて、ようやくエンジンが掛かった。ふう、、、

僕のCiaoはBravoから移植したバリエーターが付いていて、ギアボックス内部のギア比が適切ではない。そのため、始動時にスタータークラッチに大きな力が掛かり、クラッチシューが変形しやすい。今のクラッチシューも、元々変形してしまったものをライニングを削ってごまかしてあるので、そのうち交換しないとなあ。


Ciao バリエーター用Vベルト覚え書き

Ciaoのリアブレーキ修理で久しぶりにベルトのカバーを外してみたら、バリエーター(自動変速機構)のベルトに「ケバ」が出ていた。今までのところ、ベルトが滑ったりはしてないが、こういうものを見つけてしまったら、やはり交換しておかないと、と思う。(ギアボックスのオイル漏れからは目を背けたくせに)

ケバが出たMalossiのVベルト。
上が使用中のMalossiのベルト。下はDAYCOの。

今まで使っていたのはイタリアMalossiの61 7227というVベルト。手持ちの予備にアメリカDAYCOのLE-7153というのがあるので、これを使う予定。

どちらも「Ciao バリエーターモデル用」。汎用品としては三ツ星やバンドー化学の一般的な巾12.8mmのA形Vベルトも使えそうだが、ただ厚みがDAYCOやMalossiの6mmより厚い9mmなのでプーリーの底着きしないか心配。三ツ星にはe-Power AX形をいうのがあって、これは巾13.1mmと若干広いが誤差範囲だろう。しかしこれも厚みは9mm。コグタイプなので曲げは心配ないんだけど、、、。

そうそう、DAYCOのはサイズデータが12.8(13)mmx978mmで価格はUgajinさんで1.500円前後。

Malossiのは以下のようになっている。
品番:61 7227、巾: 13mm、厚: 6.5mm、周長:978mm、角度:34°、価格:Malossi Sales Japan 2,400円+税
品番:6116830 ケブラーベルト(上に同じ、価格:Malossi Sales Japanで5,100円+税!)

三ツ星のは、
品番:e-Power AX-37、巾13.1mm、厚:9mm、37inch*、角度:36°、価格:1,500〜2,000円

*以前、三ツ星のを買ってみたが、その時に周長をMalossiのサイズからインチ数を割り出そうとして「978mm ÷ 2.54 ≒ 38.5inch」となり、若干短めでAX-38を買ったところ、ほぼ1インチほど長過ぎて使えなかった。次に買うとしたらAX-37が適当だろう。(追記:元々、Malossi製もDaycoも、ベルトの張り調整幅をいっぱいに広げた状態で丁度良い感じ。だったら、いっそ36インチでもいいかも、とAX-36を使った記事を後に書いた。こちら

結局DAYCOのを宇賀神さんあたりから買うのがよろしいかと、、、(ただし、かなりの期間欠品のままになってるけど)

上、三ツ星e-Power AX形(38は1インチ、オーバーサイズで使用不可)