帰らない、 帰れない

去年の今日、オシラサマ馬頭琴製作の旅の第一歩を踏み出した遠野に着いた。

今日現在、完成したオシラサマ馬頭琴と一緒の旅はまだ続いている。

昔、角館の熱い祭りに参加するために北海道の大学へ戻る切符を破り捨てた友人はその後、無事学校を終えてなんと秋田の人になった。(理由は言わずもがな)

十数年の時を隔て、その友人に誘われ僕も祭りと引き換えに、彼の情熱の何分の一かをもってこの旅の帰り切符を見限った。

ま、ヤフオクで安く買った青春18切符のたった2回分だけどね。(笑)

誰か、欲しけりゃやるよ!
有効今日限り!あと30分、
JR全線一日中乗り放題×2・・・使いきれるかな?(笑)

2015-09-10 23.02.01



三陸海岸南下の中止

去年来そびれた三陸海岸を、八戸から女川まで車、バス、徒歩、南北リアス線、JR線で のんびり旅することができた。途中、リアス式海岸の開けた湾岸の街や集落だったところには瓦礫や廃墟は殆ど見えない。ただ、まばらに点在する真新しい建物と、不釣り合いに広い更地が続く。

僕のこの旅は報道や取材ではなく、言ってみれば個人の物見遊山。たいした支援もできなかったくせに、復興しつつある東北の太平洋岸を下りながら、昔の記憶にある三陸海岸と、今の状況を突き合わせてみたいと思っていた。しかし、道中たまに見かける津波の爪跡を写真に撮る気は起こらないし、出会った人たちに根掘り葉掘り訊くようなこともしたくなかった。(実際には何度か反射的に廃屋にカメラを向け、何枚か撮影したが、すぐに「何のために、誰に見せるために撮ったのか」という自問とともに嫌悪感に襲われ、すぐ削除してしまった)

予想外だったのは、出会った多くの土地の人たちがただの通りすがりの旅人でしかない僕に、4年半まえの津波のことをこちらから尋ねるまえに淡々とはなしてくれること。直接被害に遭った人もそうでない人も。。。 忘れないで欲しいという直接的な訴えよりも強く、問わず語りのような体験談に忘れてはいけないという気持ちを改めて持たされた気がする。

さて、秋田から来ていた友人と女川駅で合流し、案内されて竹浦という地区へ。その友人から聞いたのは竹浦の被災住民の、震災後の混乱の中で避難先でも被災前のコミュニティを壊さないという選択と、その重要性を理解し受け入れた秋田仙北市の決断、そして、どちらの側にとっても突然降って湧いた状況に対して、心の準備のないままでの英断は非常に稀有だけれど重要な例。今後日本中でいどこでも起こり得る震災の後に、被害者と支援者はこうあるべきという関係のモデルケースとなるという話。

悲しいきっかけで始まったのだけど、広大な奥羽山脈のあちら側とこちら側で遠く離れ、行き来のなかった地域にある、秋田と宮城の二つの小さいコミュニティの交流は今も続いているという。

壊滅した竹浦で無傷で残った高台の小さい神社の社殿のほんの1メートル下には津波到達の最高水位を示す赤ペンキのラインが引かれている。境内には昭和8年3月の地震の後に建てられた「大地震の後には津浪がくる」という石碑と昨年女川中学卒業生たちによって建てられた地震と津波への対処を記した石碑が並んでいる。町内数カ所にあるその碑の冒頭には「津波が来そうなときはこの碑より上に逃げろ。この碑を動かすな」という注意喚起とともに、結びには「今、女川町はどうなっていますか?」という問いかけが刻まれている。地震と津波の体験を後の世代にも「今のこと」として受け止めてもらうために。

石碑の後ろには女川湾が見下ろせて、対岸の山の向こうには女川原子力発電所の排気筒が2本、支持トラスの鉄骨一本一本が見分けられるほど近く見えている。原発が生み出す放射性廃棄物をたとえ地中深く埋めたとしても10万年というオーダーで忘れ去られないように管理しなければならないということ(そんなこと不可能なのに、、、)と、津波を忘れないための努力とが、何故か頭のなかをぐるぐる回っていた。

神社の向かい側には、更に高い所に住民が帰る宅地の造成が行われている。震災前からこの地に移り住んでいて被災し、地域の再建に協力されている建築家の方と神社でお会いしてお話を聞くことができた。その方や友人が言うには、竹浦へ戻る住民の逸る心とは裏腹に工事が遅れがちなのは仙台での地下鉄や東京オリンピックの影響で作業員や重機の確保がますます難しくなっているからだとか。地下鉄はまだしも、オリンピックなんぞは日本がやるべきことをやり終わってからだろう!と僕は部外者ながら歯ぎしりした。

その後、大勢の児童が犠牲になった石巻の大川小学校の廃墟へ。僕一人で女川へ来たとしても、ここには足を向けなかっただろう。先に書いたように、被災建物や仮設住宅にカメラを向けられない自分がいて、道中のバスが、壁も什器設備も人も一切合切流されて鉄骨だけになった南三陸町の防災対策庁舎が近づいたときは思わず目を瞑ってしまったほどだから、可愛らしくモダンな造りが却って生々しい大川小学校も直視できないだろうと思っていた。しかし、運転手は友人。僕以外の同乗者(竹浦支援に関わった秋田の方々)もあって、彼がそこへ行くと言ったときに、僕に選択の余地はなかった。そうしたら、とたんに気持ちが切り替わり、これは行っておかねばならない、と思った。

遅まきながら三陸海岸へやって来て、被災地域をうっすらと撫ぜるような旅でも自分なりに感じるところ、思うところはあったけれど、友人のお陰で、女川・石巻で今回の沿岸の旅のエッセンスに遭遇した気がする。そして、ここでひとまず南下を止めて、友人たちと一緒に秋田へ戻ることにした。双六の「振り出しに戻る」になって、たぶん、今回はこのままゲームセット。明日から3日間夜通しで角館のお祭りを見て、10日に一目散で京都に戻ろうと考えている。(ただ、、、旅の予定と秋の空、、、いつコロッと変わるか、、、(笑)

2015-09-01 17.49.16


オーマージュの連鎖

友人が東京五輪エンブレムのパロディーをFBのプロフ写真にしたので、僕の作ったチラシに似てるとか別の画像のイメージも連想させる茶化したら「オマージュの連鎖」という言葉が返って来た。(もちろんジョーク)

本家より面白いデザインで僕以外にも連鎖反応的にコメがついていて外野としては面白かったんだけど、本人は辟易したらしく「社会的制裁を受けた」として写真を元に戻してしまった。

で、ここからはオマージュでもなんでもなく、旅の準備がちっとも進まないまま現実逃避中の僕の白昼夢的妄想の連鎖。

国会の委員会中に質疑そっちのけでスマホをいじり、しかもそれが詐欺まがいの株売買に関するラインのやりとりだったというチンピラガキ議員の記事を読んだ。

そいつが元滋賀県知事の嘉田由紀子のブレーンだったと報じられていたのを思い出した。

以前から嘉田由紀子が誰かに似ている、と思っていた。

唐突に「太田裕美!」と思いついた。二人の名を並べてググったら、出るわ出るは、あるわあるわ、、、。

ついでにYoutube『木綿のハンカチーフ』聞きながら、毒にも薬にもならないネタだな。。。と思いつつ、ふと見ると「『木綿のハンカチーフ』には元ネタがある」という記述を「下ネタがある」と空目。(^^ゞ 

う~ん、、、彼女らの顔から下ネタは想像できない。

元ネタとはボブ・ディランの『Boots Of Spanish Leather』で、旅立つのは男女が逆になっている。

僕はどちらも経験があり、ともに破局。ああ、ちょっときついな、、、思い出さなきゃよかった。

大昔、夏の終わりに僕は連れ合いを残して異国へ渡った。木綿のハンカチーフをねだられることはなく、淡々と離婚の手続きを取られた。逆に、全てが終わってから彼女から送られてきた小包を開けると、セーターの間からユーミンの『NO SIDE』のカセット・テープが出てきた。

ああ、いつだったか、旧国立競技場最後の早明戦でもユーミンが歌っていたなあ。。。

思い出さなきゃよかった、と言いつつガンガン書いてるな。。。(笑)

ラグビーといえば、胸の谷間もあらわなラグジャーもどきのコスチュームでルール解説したビデオがあったとかなかったとか、それを観た平尾誠二が激怒したとか、、、

そういや平尾が中学でラグビーを始めた時の部活顧問は僕が学生時代に同じラグビー部の同期だったやつだ。

あの頃は後に連れ合いになる彼女も蜂蜜漬けのレモンスライスを持って試合に来てくれたなあ。。。

長らく京都を離れ外国と北海道に住んだため、僕はもうあの時代を共有した仲間の誰とも付き合いがなくなってしまった。

とりとめのない連想や追想は尽きることなく湧き出てくる。それに没入していたら1時間などあっという間だ。

そして、今ちょうど、お節介なMacが仕事に出かける時間ですよ、とうるさく言ってきてるので、このへんにしておかないと、、、


地蔵盆をすっかり忘れかけていた

街へ買い物へ出かけようとギラギラ太陽の照りつける坂道を下っていたら「地蔵盆 子供注意」のノボリが、、、。

ありゃりゃ? そうか、今日は日曜日。お地蔵さんが北部地区の広場に出張してこられる日であったわ。そういや、子供が風船ヨーヨーぶら下げてあるいてるし。

とって返して、このひと月ずっと玄関の目につくところに置いてあったかき氷とカレーと焼き鳥とフランクフルトの引換券と家庭福引券を取ってきた。毎日見てるともう目に入らなくなっていた。。。

なわけで、今年はお供えもせず。。。 お参りもそこそこに、ブルーハワイかき氷とカレーをかき込み、抽選でお米5kgをもらい、缶ジュースとお茶、焼き鳥、フランクを手土産に、近所のおじさん、おばさんも乗せて坂の上の家に戻り、涼しい屋内で一段落。。。ふう、、、

えーと、、、あ、買い物わすれてるし〜(笑)

2015-08-23 13.55.28
お地蔵さん、北部入り口の二股辻から出張中。 右奥のお供え、全部白砂糖。。。 今年もお下がりがきたんだけど、1kg+紅白の餅型パック入り砂糖、、、でもウチは砂糖を使わないんだなあ。。。
2015-08-23 13.39.28
青ビニールの天幕のせいで、せっかくのブルーハワイの毒々しい青が消えている。。。
2015-08-23 13.46.09
やりばーのおばちゃん、カレーをどんだけ入れるん?!!!