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千本ゑんま堂大念佛狂言

夕方、Ciaoで買い物に出た帰りに千本通を走っていたら千本ゑんま堂で大念佛狂言をやっていた。すっかり忘れていたけど、そういや今日が最終日。ここ数年は行われていなかったので、ラッキー!

ちょうどゑんま堂ゆかりの閻魔と小野篁が登場する『篁冥土噺』で小悪人が地獄に落ちたところだった。しばらく立って観ていたが、次の『道成寺』の前に15分の休憩があり、席が空いたので一番前まで行って座った。その15分間ずっと、振り袖に裁着け姿の小さな女の子が鐘と締太鼓を鳴らしていた。大変よく頑張りました。

さて道成寺は新調の鐘に奉納舞を申し出た白拍子(実は鬼)の鬘帯(かづらおび)が舞うにつれてだんだんずり落ちてきて、面の目を覆っちゃうんじゃないか、とハラハラしたが大事に至らず。それはともかく、アホな坊主の愚かだけど本音のセリフが楽しい。

最後は恒例の『千人切』。演者全員が舞台上に並び、つぎつぎと源為朝の錫杖で打ち伏されるが、宝塚のフィナーレもかくや?(ちゃうか?知らんけど。。。観たことないしW)

終演後、為朝に錫杖で撫てもらいに本堂へ向かったが、人がいっぱいで入れん。すごすご帰る。

トタン葺きの舞台は昭和に焼けたため他の大念佛狂言の舞台より少し簡素だけど、一度は途絶えた狂言だけど、古い形式であるセリフがあるのは京都の4念佛狂言ではここだけ。セリフがあるだけにプロの狂言師とは違う素人っぽさがでて、それがまた良い。ずっと続いてほしいな。