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うちのバスケゴール(追記)

先日、うちの手製バスケゴールにボールがシューターの元へ返ってくるギミックを取り付けた話を書いたけど、今回はその続き、、、

近所の空き地のオーナーは寛大な方で、ここ10年(僕が来てからでも8年以上)の間、この町内(組)の人は自由にクルマを駐車させていただいてきた。ところがその方がなくなって、ある日、チンピラみたいな不動産屋がやってきて、みんなクルマをどかせることに。僕もトレーラーをガレージの奥に突っ込んで、FIAT500は玄関前に青空駐車。

子どもたちが楽しくシュートしているとき、親御さんたちはボールがクルマの上に落ちるのでは、とハラハラしている様子。僕は全然気にしないんだけど、そんな心配を子どもたちが察したら、、、。

5年前、ゴール設置直後の写真。FIAT500のボンネットには防護用のスノコを置いていた。排気ガスが隣の植木にかかるとのことで今はクルマの前後を逆にとめているので、スノコは廃棄してしまった。

そこで、シュートが少々外れてボールがあらぬ方へ飛んでしまわないように、ネットを張ることにした。これなら子どもたちも心置きなくボールを放り上げられる。

クルマを出すときに直ぐどけられるよう、余ってるステン物干し竿をポールベースに突っ込んでネットを張った。

可動式のネットポールはなかなか良いアイデアだと思う。しめしめ
バナーやノボリを立てるポールのベース。しかし所詮は安物、舗装路面を少し引きずっただけで底に孔があき、重しの水が全部漏れてしまった。今はパラスを入れてある。(砂だと水同様に漏れる)
ガレージは物置と化し、クルマが追い出されたから、ネットの登場となる。(バイク3台は多すぎるな!)
昼間見るとこんな感じ。クルマもきっちり保護されている。

GIFアニメ:首の故障で、お箸も使えない、文字も書けない、電動工具も持てない、、、という状況で、バスケットボールのシュートはできる。変なのっ!

Fiat 500のステアリング

先日来から続いている足回りとステアリング整備の最後の仕上げは自分でやった。Fiat 500は古い車なので、近頃は少なくなったウォームギアを使ったステアリング機構を持っている。ウォームギア(図の18)はウォームセクター(図の17)と共にステアリングコラム(ハンドルの軸)の先にあるオイルバス式のギアボックスの中に組み込まれている。これが曲者、、、

Haynsの整備手引書”Fiat500 Owner’s Workshop Manual”

先日、キングピンのブッシュ(前輪舵取り軸受のメタル)が摩耗してたのを整備工場で修理してもらい、直進性は見違えるように良くなっていた。それでも直りきらなかったのがハンドルの「遊び」の多さ。10°〜15°の範囲で全く抵抗のないフラフラの遊びがあり、その両端でコツンと手応えがある。

このフラフラ・コツンはウォームギアのバックラッシュ(歯車間の僅かな隙間)が大きすぎるためで、整備手引書によると、偏心ブッシュ(図の28)を回すことでウォームホイールの軸をウォームギア側へ寄せて調整するようになっている。

ネジを2本緩めて、偏心ブッシュを止めているプレートを少しずらすだけでなので、夕方から前輪の間に仰向けで頭を突っ込んで作業を開始した。(車に轢かれてると近所のひとから感違いされそうなので、身体の周りに大げさに工具をぶちまけておいた、、、)

床下の窮屈な場所で苦労しながら、やっとのことでネジを緩めてプレートの調整限界一杯まで回し、這い出してハンドルを調べてみたが遊びは取りきれていない。今度はボルトを抜いて、プレートを浮かせてスプライン(軸に付いている周り度目のギザギザ)の溝を一つずらし、もう一度調整限界まで回してやった。

ギヤボックスのハウジングにはネジが切ってあり、ボルトはそれを貫通していて、更にご丁寧にスプリングワッシャーと緩み止ナットが締めてある。三日月レンチとアーレンキーで僅か数センチのボルト・ナットを一本外すだけで何分もかかる。

抜いたボルトをまた苦労して復旧し、床下から這い出してハンドルの動きを確かめると、リンケージに由来するわずかな遊びはあるが、ウォームギアのバックラッシュによるフラフラ・コツンという感じではない。しめしめ、大成功!

油まみれの手を洗い、服の汚れを叩いて、いざ試運転。。。

あれ?ハンドルが回らない。いや、めちゃくちゃ重い。小さくなった遊びを越えるといきなり尋常じゃない手応えで抵抗がある。もとよりパワーステアリングじゃないけど、これじゃ走れない。。。

実は先日、整備工場の社長から、ウォームギアを締めすぎるとハンドルを切ったときに復元力が無くなって云々(「でんでん」じゃない)と聞いていた。しかし、これは「復元」どころかハナから回らないのだ。。。

家の前から路上に出ることもできず、(;´д`)トホホ…な心でまた床下へ、、、

今度はネジを外す必要のないことだけが救いだ。それでもボルト・ナットを緩め、プレートを少しずらし、締め戻して仮止めし、這い出してハンドルの重さを確認し、また床下へ、、、を何度も繰り返しているうちに日が暮れてしまった。

でも、その甲斐あってFiat 500は見違えるほど素直になった。先日、整備工場で足回りの安定性は直してもらっているし、今度のステアリング機構の調整で、クルマとしての機能はうちに来て一番完成度が高い状態にある。

ハンドルの遊び調整、Before/After↓

嬉しくて晩飯も忘れて夜のテストドライブに出かけた。↓
(タイムラプスなので、車酔い注意!)


餅は餅屋

これくらいのことなら自分でもできる。と強がってみても、それは無制限に時間と労力を注ぎ込むことが条件で、ある意味、とても僕向きの趣味なんだけど、、、近頃は何が何でも自分でやらなきゃ、とも思わなくなってきた。

Fiat500の、キングピンという前輪で舵を切るための軸になる部品に異常が出ていて、即危険ではないけど車輪に少しガタがあり、走行時に気になる状態だった。これは数年前にうちに来たときからの症状だった。修理するとしたら、バラした後で新しい金属ブッシュにリーマーをかけてピンにあわせるコンマゼロ何ミリの切削とか、トーインの調整とかが待っている。アメリカに居た時、MGミジェットのフロントサスペンションや操舵系は全部自分でやってたから、Fiat500だってそれこそ道具さえあればできないことではないが、、、

苦しい時の神頼みで、以前エンジンの載せ替えでお世話になった近所のグッド自動車(なんて「良い」名だ!)に持っていった。部品は僕がネットで調達し、日本語の整備マニュアルのコピーを渡して、あとは全員僕より年配のベテラン整備士の皆さんに託す。(僕のFiat500は主に社長自らが手をかけてくれているらしい、、、)

こちとら我流で憶えた生半可な整備技術と書物やネットで仕入れた付け焼き刃の知識。対してグッド自動車の全員が叩き上げの熟練整備士。ここはもう工場に足を運んでひたすら教えを請い、技術に見とれるだけ、、、(社長には「ウクレレの作り方教えて」と頼まれてるので、そのうち立場が逆転するんだけどねW)

整備工場のツールや計測器にプロの技術、、、同じだけの仕事を僕がやるためには道具の買い揃えと作業の試行錯誤でお金と時間を湯水のように浪費するだろう。内心ちょっと悔しいけど、ここはひとつ、餅は餅屋に任せよう。

 


Fiat 500のこと、、、

Fiat500に乗ると、小雨の日はワイパーに間欠作動機能がなくて困る時がある。しかも、ON-OFFスイッチがハンドルの向こう側にあり手動操作も不便。

そこで汎用のミツバ製コントローラーを取り付けた。(こちらの情報を参考にさせてもらった。いろんな人がいろんな事やっていて、それをネットに流してくれるのでホントに助かる。ただ、どんな情報でも鵜呑みにするこはないが、、、)

そういえば前に取り付けた電磁燃料ポンプもミツバ製だった。

前のオーナーによってダッシュボードにあるはずのイグニッションスイッチが別のとんでもない場所に移動されているので、キーホールはダミーだった。

使わないダミースイッチを外した後にフタ付きのシガーライターソケットを取り付けた。小学6年で禁煙してからタバコなんか要らない身体なので、これは単に電源のため。

あとは、灰皿いらないからそこんところに燃料計を取り付けたいな。(元々燃料メーターが無く、残り5リッターで警告灯が点くだけ。これは心もとない)

うちのチンク嬢は躰はFタイプなのに、何故か顔だけLタイプ(LuxuryのLかねえ、、、)で、FIATのバッヂが小さく少し間延びした感じ。(犬の鼻みたい)

これはまだやってないんだけど、カッティングシートで笑顔の口を付けてやりたいな。

赤いベロを出してるのも考えたんだけど、既に耳も赤いし、鼻も赤なんで、、、うっすらと微笑んでいるくらいがいいんじゃないかと。