先日間違えて行ってしまったバスの終点にまた舞い戻り、そこから9km余りの道を歩いて上小阿仁アートプロジェクト八木沢会場へ向かった。谷や山や川の流れや樹を見ながら2時間半の歩きもあっというまだった。
道中トチの実が豊富に落ちている。クマには出会わなかったがそこらにいそうな気配。杉の皮がところどころ剥がれていて、爪傷もついている。八木沢は山深いところだが、そこに至る谷道はなだらかでほとんど登りを感じない。
昼前に到着し、集落に点在する作品をブラブラしながら観て歩く。途中、彫刻作品近くの鳥居の下に腰を下ろしてオシラサマ馬頭琴を弾いてたら人が寄ってきた。あ、これは作品じゃないんですけど、、、とか言い訳しながらも、やめずに図々しく弾き続ける。
感じのよい老夫婦からいろいろ質問を受け、あれこれ答えたりしているうちに、一緒に作品を見て回り、帰りは車に乗せてもらえることになった。
会場をぐるっと一周しカフェでお茶。カウンターで接客してる女の子の名札みたら、別の会場で作品を観たアーチスト。会期終盤なのでもうアーチストは残っていないと思っていたので、おおラッキーと話しかけてみたら、、、 彼女は京都の人で、僕の日本での最後の学校だった精華大学出身。ヲイヲイこの山の中で後輩に会うか?(笑)
そのまま話が弾み、カフェでもまた演奏。他のお客さんもいるというのに、ちょうしこいてホーミーも鳴らしてしまう。カフェの中の人がみな寄ってきて、スタッフのお兄ちゃんから怒られると思ったら「感動しました」って言われて、僕ごときのなんちゃってギコギコ演奏に感動してもらったら困っちゃうなあ。これが嵯峨治彦さんだったらその人どうなっていたことだろうと、、、(笑)
明日は上小阿仁村アートプロジェクトのクロージング・イベント。ここに来ていることをFacebookで言いふらしたら、先日の秋田市と大仙市での嵯峨さんのライブを仕掛けてくれたM.I.さんが、クロージングの音楽を担当してるって連絡くれた。うひゃ、またかよ!オシラサマ馬頭琴の旅の軌跡は、どこまで行ってもいろんな人とクロスする。それがもう日常茶飯事で、驚くことが起きても驚かなくなる。(でも、今回の秋田の旅は、あちこちに種を蒔き仕掛けてくれたTさんの謀略で、僕はそれにズブズブと自ら喜んでハマったとも言える。感謝!!!)