昼過ぎに京都市内を出た時は曇り。市原を過ぎて鞍馬あたりにさしかかる頃、チラチラと白いものが、、、別所に着いたら家の屋根が粉砂糖振ったみたいになっていて、ああ、かわいいおうちだなぁ、と思う。
しかしその中は、、、前の住人が、天井からクロアリが落ちてくる、というのでベタベタとガムテープを貼っていた。アリは困ったものだが、家の周りに忌避剤を撒いておくと来なくなったとのこと。用がなくなり年を経て劣化したガムテの糊は始末に困る。
でも、このままじゃ美観もへったくれもないので、ヒートガン(ヘアドライヤーの化物みたいなの)で炙りながらスパチュラでこそげ取る。脚立の上に立って60度勾配の天井(ていうか屋根の裏側)に向かって、痛めている首を心配しながら延々と作業するが、これがまた、いつまでたっても終わらない。飽きるので途切れ途切れやってたら2日もかっちゃった。(ガムテを貼るのは一瞬なんだろけどさ。ふう、、、)
作業していてもう一つの問題に気がついた。前の家族は石油ストーブを使っていたようだ。それもFF式とか煙突式ではないタイプ。つまり灯油が燃焼して水蒸気が発生する。その湿気が二階にこもり、板壁が黒カビだらけ。。。ゲロゲロ。
しかも、両側の破風にあるベンチレーションの片方が板で塞いである。これじゃ、もう蒸れてください、カビ生えてください、って言ってるようなもんだ。手で触れると煤のように真っ黒に汚れる。もう、堪忍してよ。僕が住んでいた時は室内がよく乾燥する薪ストーブだったから、元々湿度の高い花背別所ではちょうど良かったのだけど、、、。(カビ落としもしなくっちゃ。あ〜あ、、、また仕事が増えた)
住み方の工夫やメンテナンスを知らない人により長年に渡り蓄積されたダメージを回復するにはとても手間とエネルギーと時間がかかる。精神的にもきついもんがあるわ。。。(いったいいつになったら改修作業が終わるんだろう、、、)