iMac (2009)とeMac(2003)
先日の白いiMac Mid 2006 24in. に続き、もう一人、半分壊れたMacがうちに来た。十数年前に爆発人気だったカラフルな初代iMac(1998〜)の影でひっそり咲いた徒花みたいなブラウン管のeMac。この子の色も白一色で、他のカラーバリエーションは用意されず地味なことこの上ない。でもそれが僕には好もしい。
eMacは始めは教育用に開発され、性能の割に安価だったのでiMacが液晶ディスプレイ(LCD)に移行した後の価格帯を埋めるため、2002年から最後のCRT一体Macとして一般にも販売された。(皮肉にも初代LCD iMacはeMacと同じく色を捨てて真っ白になった)
パソコンを買いたいと友人に相談されて、当時めっちゃお買い得だった(誰も知らない)eMacを薦めた。購入からセットアップや使い方インストラクションまで手伝った縁のある子だった。
そのeMacは2004〜2009年ごろまで稼働していたがシステムが不調になり、DVDインストールディスクからOSの再インストールを試みるもドライブが読み取らず、再生を断念したのだった。
あれから8年。先のiMac復活で味しめて、友人ちの物置に眠っていた件のeMacももう一度覚醒させてみようと、もらって来たというわけ。
で、やったこと:
・ポリカーボネイト製ケースの取り外しと清掃
・壊れたDVDドライブ交換
・Open FirmwareからDVD起動とOS再インストール
・ケースの取り外しと洗浄、内部清掃

アーレンキーでカバーのネジを外す
このタイプのネジは都合7ヶ所
固定ネジは簡単に外れる
プラスドライバーで底蓋のビスを一本外す
「足」のネジも内部シャシに固定されている
カバーを完全に持ち上げる前に、スイッチのリード線のコネクタを外す
内部だけでなく、カバーもこうやって見るとやはり航空機か宇宙船の部分みたい
換気ファンがかっこいい
組立時に着いたと思しき手袋の跡が生々しい
内部は煤状の汚れがあったので風呂場でシャワー洗浄(電源スイッチ注意!)
・DVDドライブの換装

換気ファンがかっこいい
底部のサブフレーム(ていうか、鉄の内カバーを外す)
人工衛星か宇宙船の内部か?
DVDドライブを取り外す
オリジナルのDVDドライブはSony製アップルマーク付き
向かって右側のデカイのがオリジナル、左端の小さいのが今回使ったドライブ、真ん中のでも良かったけど、、、
使ったのはLG製の古いDVD Super Multi ドライブ
・再起動とOSの再インストール

OS再インストール完了後のeMac
Macにとって未知のデバイス(別のDVDドライブ)を追加したためか、Open Firmwareがたちあがってしまう
LinuxやなんちゃってMacのOSX86でCUIには驚かないが、Open Firmwareは本物を持ってなかったので見たこともない
「boot cd:9,\\:tbxt」と入力し、CD(DVD)ドライブからブートする
Open FirmwareのCD(光学ドライブ)起動について書いてあるページ(MacRumors)
無事にインストールDVDから起動
まず、ディスクユーティリティで前オーナーのすべてのデータを消去する
インストーラーに戻りHDDを選択
OSX 10.3 Pantherのインストール開始
インストール修了後、再起動したときのWelcome画面