先日の車検前に、中古で買ったホイールとタイヤに履き替えたが、車検時にはホイールキャップは外しておいた。寒い日が続いたのでずっとそのままにしてあった。やっぱちょっと見苦しいんで、ホイールキャップを再装着した。
普通のクルマは、ハブから突き出たスタッドボルトをホイールの孔に嵌めて、外側からナットで締め付ける。一方、チンクチェントは外側からボルトをホイールの孔を通して、ハブのネジ孔に捻じ込んでホイールを固定するようになっている。
調べてみたら、Fiat 500は車重が軽いのと、ネジ孔の間隔が広いために、締め付けトルクが普通のクルマの半分ほどの5kg・m前後で、うっかり強く締めるとボルトが伸びたり折れたりするとか、、、ていうか、そんな華奢で良いのか?
普通のクルマのホイールナットの締付けトルクは体で覚えているので、先のホイール入れ替えのときにチンクもカンでやってしまったが、やはり気になるのでトルクレンチで再度確認し、締め直しすることにした。
これで安心。ついでにホイールキャップも取り付け。この銀の皿は単なる飾りではなく、ホイールキャップの縁がボルトの頭の位置になるので、たとえネジが緩んでもホイールボルトの脱落を防いでくれる。ホイールキャップ自体は中央のボルト1本でとめてあるだけなので、回転して外れないようにスポンジを付けてホイールボルトの頭に押し付けるようにしておいた。
フィアット500のホイールはトルクレンチのメモリーでどの位で合わせると良いでしょうか 110位でよろしいですか
斎藤さん、返事が遅れて申しわけありません。
トルクレンチの数値は、日本で常用されている単位だけでも数種類あります。
1,「kgf·m」(キログラム·メートル)
2,「N·m」(ニュートン·メートル)
3,「lb·ft」(ポンド·フィート)
1は少し古い表記で、この記事では『ヘインズ』のマニュアルの数値を参考にしたのでこれを使いました。
2は現在の国際単位系の表記で、9.8N·m≒1kgf·mとなります。端数を丸めて10N·m≒1kgf·mとしても実用上はほぼ問題ありません。
3はアメ車など、いまだにヤード・ポンド法が使われている国(っても米国くらいですが)での表記になります。ここでは扱いません。
さて、「110」という数値を出す斎藤さんのトルクレンチとはどのようなものなのでしょうか。聞いたことのない数値だし、単位も書かれていないので想像すらつきません。
記事の本文中にあるように旧FIAT 500のホイールボルトの締め付けトルクは5kgf·mです。普通の乗用車のホイールナットではおよそ10kgf·m前後ですから、半分ほどの弱いトルクです。
寡聞、というか私の勉強不足かもしれません。もしもお手持ちのトルクレンチがどのようなものなのかお教えいただけたら私にも参考になります。