[facebook/instagram/twitter] 御土居の下のホタルブクロたち。そういや街なかのホタルはもう終わったのかなあ。来週は花背に行くけど、まだ飛んでないかなあ、、、 (from Instagram) 2019年6月12日 okamoo コメントする
[facebook/instagram/twitter] 早朝5時過ぎに東京からの夜行バスで京都に着いた友達を5時45分ごろJR花園駅で拾って「さあてモーニングでも」という話になったが、そんな時間に開いている喫茶店など思い浮かばず、その辺りにはコンビニのイートインくらいしか選択肢がなかった。ところが「早朝、右京区、モーニング」と検索すれば出てくるもので、JR嵯峨嵐山駅ちかくに6時からやっている「廣瀬(ヒロセ)珈琲店 」ってのが引っかかってきた。しかし、写真は僕らがあまり行かないオーソドックスな、まあ言ってしまえば何の変哲も無いファサードで、これは、さて如何なものか、、、と二人で思案。ま、コンビニよりはいいか、、、と、ちょっと西へ足を伸ばした。ただ、場所は判るが駅で行き止まりの道にあり、普段めったに通ることはない。そんな喫茶店あったっけ、、、みたいな感じで一抹の不安を抱えたまま車を走らせた。果たして件の珈琲店は横尾忠則が喜びそうなY字路の上に建っていた。外観も写真で見たとおり。入る前から内装は想像がついた。昭和の時代の由緒正しい「喫茶店」。 ドアを押し開いて足を踏み込んで、その予感は全く正しいことがわかった。モーニングのメニューも、もう注文前に脳裏に浮かぶ。ただ、店のマスターが僕より歳上のようだったこと、それに一番乗りだと思った僕らよりも早く、すでに店内のカウンターの椅子に掛けていた数人の常連客もおしなべて僕よりも上のようだったことは想像だにしていなかった。時とともにさらなる老人の流入が続く。店内が思いの外明るいのは、単に店が外東向きで店内陽がよく差し込む以上に、元気な老人たちの会話によるものだと思う。ここは当たりだ!と二人でニンマリする。店の前から見える駅がまだ「嵯峨駅」とか「国鉄嵯峨」と呼ばれていた頃からずっと、店も 主人も客も一緒に歳をとってきたのに違いない。大きなクロスゲーブルを構えた瀟洒な洋風木造駅舎はとっくに建て替えられても、お構いなしに廣瀬珈琲店の中は「昭和」の空気を閉じ込めているようだ。(本当は平成の開業なのかもしれないが、、、) この店に「レトロ」という言葉は当てはまらない。レトロとはRetrospective、つまり「回顧的」、「懐古的」という意味だが、それは今を生きる人間が過去に目を向け、懐かしがって模擬的に過去を再現した「昔風」ということ。でも廣瀬珈琲の内部空間とそこに集う人たちは「風」なんてもんじゃない。彼らは過去から生き続け、今も生きているガチでリアルな老体なんだから、紛れもなく「本物」だわ。リアルな老体であればあるほど、今を生きる老人たちは、はてさて未来へどこまでその歩を進め、持ちこたえてくれるのだろうか、、、 僕と友人はせっかくこうやって「好みの店」を見つけても、ある日突然その店が閉じてしまう寂しさを何回経験してきたことか。じじばば、元気でいてよ〜! (from Instagram) 2019年6月12日 okamoo コメントする