Fiat 500 のエンジンマウント、というか正確にはギアボックスのサポートがずり下がっているような気がして、思い切ってジャッキアップ。
潜り込んで見たら、やはりボルト・ナットが長穴の一番下に。先日来、なにかギシギシという音がするので、これかもしれない、、、と、締め直しをしたのだが、結局、異音は直らなかった。ま、少々ズリ下がっていても、それを引っ張り上げても、性能や機能にはあまり関係がなさそげな場所ではある。
「ウマ」(ジャッキスタンド)をカマされたチンク嬢は、四つん這いで尻を高く上げたような、何かちょっと恥ずかしい格好。僕は仰向けになって後ろの方から下に潜り込んで、人間の躰で言えば下腹部に当たる場所をゴニョゴニョいじる、、、と書くと語弊があるが、時折すぐ傍を通り過ぎる近所の人たちはこれをどう見ていたんだろう。
ま、結局、炎天下の作業は何の結果ももたらさなかった。ただ淡々とネジを緩め、また締めただけ。ふう、、、。
途中で一度、ギアボックスとサポートのホルダーの間に敷くゴムシートと工具を取りに家に入り、戻って来てまたクルマの下に潜り、地べたに置いてあった作業手袋をはめ直したら、親指の先に何か異物を感じた。ゴムみたいなグニョっとした感触で、「あれ?何でさっき切ったゴムシートの破片が入ってるん?」と思って手袋を脱いだ。
親指を抜くと、一緒に出てきたのは15〜20cmくらいの黒光りするムカデ!!!
覚えてないけど、きっと変な声をだしただろう。慌てて手袋を振り投げ、クルマの下から飛び出した。それまで暑さでぼーっとしながらの作業だったけど、一気にテンションアップ。「ぼーっと行きてんじゃねぇーよ!」と怒られたのかも。
でも、もうシャキッとしたんだし、ムカデにその辺をウロウロされたら堪らないので、手袋を工具でつついてみたが居なさそう。クルマの下に滑り込むために敷いていたダンボールをめくったら、ゴムでできた作り物みたいにツヤツヤに黒光りした「奴」が慌てて、ガレージジャッキの下に走り込んだ。ガレージジャッキはギアボックスを支えていたが、仕方ないので一旦下げて、奴が潜んでいないか確認した。どうやら、直ぐ側の側溝の蓋の孔から逃げていったようだ。
しかし、あのまま手袋の上から押さえたりしていたら、恐らくムカデに噛まれて、作業どころではなかっただろう。毎年、一度や二度は家の中でも見かけるけど退治したりせず、いつも丁重に出ていっていただく。害虫を食ってくれるからねえ。でも、まさかほんの数分放置しただけの手袋の中に潜んでいたとは。。。 危ない危ない!(さすがにムカデの写真を撮る余裕は無かった)