10年ほど前に人からもらったElectroluxのコードレス掃除機。もらった時点で、ほぼまっさらに見えたがその理由は殆ど使われていなかったからだが、そのまた理由は充電池が消耗してしまっていたからだった。何かの拍子に、あるいは製造時の欠陥で、買ってすぐに全然吸引力がなく、スイッチを入れて数分しか稼働しないというシロモノだったとか。返品するかクレーム入れるかすれば良かったのにその機を逸して保証が切れてしまったらしい。
ともかく、使い物にならないので「あげる」と言われ、見た目のキレイさだけで引き取ってしまった。ったく、俺はよほど面食いなんだろう。(くれた人も和服のよくに合う妙齢の女性だし、、、W)
で、うちに来てニッケル水素電池のリフレッシュを試みたり、メーカーのバッテリー交換などあるか調べてみたが交換不可なのでハンドセットごと買い換えろとなっていたりで埒が明かず、自分でバッテリーを交換したのが9年前の今月。その時のことは以前にもここに書いた。⇒(「掃除機老人ホーム」と「Facebook)。
あれからほぼ丸々9年。またバッテリーが死んでしまった。実際には数年まえから弱り始めていたが、完全放電させてから充電し直すとなんとなく使える範囲まで回復していた。もっとも1充電の稼働時間は数分でひと部屋掃除できるわけでもないが、テーブル下にこぼれたクッキーの粉とか椅子の下の綿埃をちゃちゃっと吸い取るくらいなら、ちょうど良い手軽なスティック/ハンディー兼用なので文句はなかった。しかし、それもままならなくなって、ついにスイッチ入れても数秒で気絶するようになった。
もう一度、充電池を奢ってやっても、モーターが持たないかもしれない。だいたい、こういうものは各部品の寿命を揃えてあって、ましてバッテリー交換を前提としていないとメーカーが明言しているのだから、2度めの交換でお金を注ぎ込む価値があるかどうか、、、。バッテリーに不安が出始めたときに、充電式を諦めて12VのDCアダプターでモーターを駆動するコード式に改造しようかとも思ったのだが、モーターの不安があるなら、コードレスでもプラグインでもリスクは同じだから、使い続けること自体に不安があった。
ところが、ひょんなことから中国製のAA(単二)サイズバッテリーが10本で1500円というのを見つけてしまった。前回の交換では、おそらく中国製の同サイズ、同容量、同数のバッテリーは300円だったから、これは買いだなと。それに、どっちにしても分解と面倒なハンダ付けをやるんだったら、オリジナル形態のコードレスが便利でいいんじゃね、というわけで即買い。(発注してから、中国から発送なので配達は2ヶ月かかると気付く。まあ、春節を挟んでるからしゃあないか、と諦めていたら、なんと春節真っ最中に届いた。)
元々、メーカーが使っていたのは1本あたり1700mA/hの容量だったのを、前回の交換では2500mA/hにアップさせていた。今回は2600mA/hと、また少し増えた。まあ、各電池のバランスとか考慮していないので性能や寿命がカタログ通りに出るかどうかは判らないけどね。
二度目の分解、電池交換だからちゃちゃっと終わるかと思いきや、安いだけあって電池両極のタブが銀紙に毛が生えた程度のペラッペラで、リード線をハンダ付けして収縮チューブを被せ、本体に組み込んでいる過程で3つ4つ千切れてしまった。仕方なくリード線を電池に直ハンダ付け(危険だから真似しないように)。何のためのタブやねん!
そんなこんなで、夕方に終わるはずだったのに日が暮れてしまった。でも、まあ(ハンダ付けの熱の影響もなかったようで)普通に動いてくれるようになったし、それから数日、充電スタンドに立ててあるが燃えだすことも、今のところはない。知らんけど。