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茶店のページ追加

このブログのヘッダー下に「ホーム」、「自己紹介」に並んで「茶店」というメニューを追加。
碗子茶店の場所情報と開店日のカレンダーを載せた。
開店日より休みの日が多い「不定休」なので「休」はいちいち書かない。
Googleカレンダーの仕様で開始時刻しか表示されない。情報をクリックすると詳細が表示され閉店時間が判る。

茶店のページ↓

茶店のページ


試験営業報告

案の定、開店前日にBCCメールで数人に告知しただけでは、ひとは来ない。
しかし奇跡的に、営業時間も終に近づいた夕方5時頃、一人の友人が焼き芋を携えて現れた。
酒好きの友人には、冷蔵庫に眠っていたビールもどきを提供。(自分で飲まないので処分というべきか、、、)
もちろん碗子茶も出したが。

誰もいないところで掃除しながら店番していたら、昔、北山の山中、花背別所で農業ごっごをしていた頃、田んぼの 真ん中でひとり草取りをしていた時の感覚がよみがえってきた。梅雨明けの炎天下、稔るかどうかさえ判らない青稲の間に延々と這いつくばっていると、ふと我にかえ り、「あれ?なんでこんなところに居るんだろう?」って思った。(ネガティブな気持ちではなく、、、不思議な現実遊離感。「我にかえり」じゃなく「我を失い」かもしれない。。。いや、農業は結局幻想みたいなものだったから我にかえりが正解か。。。)

店でも、開店までの思い入れや経緯、これからの希望や予定がすっかり飛んでしまって、しばし時間が止まったように感じた。(これだけで、店を 開けた甲斐があったというものだ!  でも、ひとは負け惜しみって言うだろうなぁ。。。)



茶店開店に向けて

明日、北海道の友人が堺町画廊で、馬頭琴やのど歌、語り、カンテレなどのコンサートを開く。(ユニット「野花南」の詳しい情報については画廊または野花南のHPで)

で、その友人たち(嵯峨治彦夫妻+一粒種)が、うち(つまり茶店)に泊まることになり、大急ぎで掃除と片付けをやっつけた。。。。 こんなことでもないと、開店準備ははかどらない。。。

底冷えのする京都の町家は、北海道の暑いくらいの暖房に慣れている彼らにとって、寒冷地獄となりかねないんだが、、、恐ろしいことにうちには余分の寝具が無い。毛布をかき集め、古いシュラフまで引っ張り出してみたけれど、大丈夫かいなぁ。。。 北海道ではめったに見かけないおこたに足を突っ込んで、親子三人、放射状に寝てもらうか。。。

彼らが帰ったら、今週末あたりテスト開店をしてみようかな。。。

店を開くタイミングというか、営業時間というか、、、 よく「不定休」というのがあるけど、「不定開」ってのはあまり聞かない。 つうか、単に不定休の「休」が開いてる日より多いだけの話で、不定休って言っておけばいいのか!

気が向いた時だけ開くんで、お客さんは困るだろうなあ。 外食と決めて、食う気満々でたどり着いたら休み、ってのはよくある。(がっくりする上に、なぜかその次の店も休んでいて、またその次も、、、って続くし)

それはともかく、茶店が開いているか、一か八かのその日の運試し、と思って来てくれる人ばっかりだったらいいんだけどぉ。。。

一応、このブログには「今は開いてまっせ」と「何時頃までやってまっせ」って言うのは書くつもりだけど、「いついつ、この日は開ける予定」というのはメンドクサイのでやめておこうと思う。(気が向いて、こっちのやる気がそれまで持続しそうなら、予告もしないでもないだろうけど。。。)

開けておいて、お知らせするのをすっかり忘れるというのは、きっとやらかしそう。ま、お知らせしてもしなくても、誰も来ないのが不思議じゃないので、気がつかないだろうなあ。。。

   


遠くからのお茶、もうひとつ

昨日、用事で友人の家に行ったら笹の葉茶とオハギをご馳走してもらえた。昔住んでいた京都北山の花背別所はクマザサが絶滅状態だけど、そのお茶の笹は飛騨かどこか遠くで採ったものだそうな。香りも味もシンプルで美味しかったので、ついオカワリを所望してしまったくらい。

家に帰ったら、東京の友人T君からパケットが届いていて、中には珍しいお茶が入っていた。何時まで経っても、ぐずぐずと明日延ばしにしている茶店の開店に業を煮やしたのかな。先日書いたダージリンのシェルパ、Chewang君は僕の茶店計画を知ってか知らずか紅茶を送ってくれたけど、この東京の友人は知らないどころか、茶屋で使う魔法瓶を羽田で受け取り京都まで運んでくれた人だ。彼は僕の旅不精、出不精を慮って旅先から手紙やメール、写真などをよく送ってくれたし、日本に居る時も時たま異邦の香りがする飯屋へ行った報告をしてくれるし、変わった食べ物を送ってくれることもある。

で、今度はパキスタンからアフガニスタンにかけて飲まれているカワチャイだ。T君の友達が北パキスタンのフンザから持って帰ってきたものだそうで、そのおすそ分け。うれし!(「知人のフンザ土産です。残り少ないですが、北パキの乾いた空気を思い出しながら味わって下さい」というメールも届いていた。優しい奴だなあ。。。)

カワチャイは僕もカラコルムハイウェイ経由で新疆へ向かう途中、フンザやチトラール辺りでよく飲んだものだ。

T君によると、カワチャイはハーブのような植物の葉(小枝も入ってるけどね、写真)の干した物にカルダモンを加えたもので、今は砂糖を入れて飲むのが旅行者の間では一般的だが、土地の人たちは岩塩を入れるらしい。

20年前の怪しい記憶を辿ると、砂糖入りでも塩入りでもどちらでもなく、またハーブでもなかったような気もする。つまり普通の緑茶にカルダモンのスパイスが入ったものだと思っていた。なぜ緑茶だと思っていたのか、、、それは、カルダモンの香りのせいで茶葉の香りを嗅ぎ分けられなかったのと、茶屋や宿の軒先に”Tea – Produce of Kenya”と書かれたクレートを見かけたことがあったからだ。北パキスタンあたりでは普通の緑茶とハーブティーの両方が混在するのか、単に僕の記憶が混乱して不確かなのかは定かではないが、、、。

で、今日になって、いただいたお茶を早速淹れて普通の茶葉かそうでないのか確かめてみた。そのため最初はカルダモンを入れずに味わってみた。あれ?さっき飲んだ笹の葉茶とよく似てる。つうことは、、、少なくともこのカワチャイは茶の木の茶葉ではなさそうだ。。。が、ま、詮索はその辺にして友人に教えてもらったとおり、カルダモンを爪で割りもうひと煮立て。晩い午後の陽が射す部屋中にいい香りが漂う。

その後、陽気に誘われてエレキフィドル担いで京都御所へ。ギコギコ弾いていると、愛知県から来た看護大学生だというおねえさんに声をかけられた。試験明けの休みで京都見物。あれこれインチキ楽器について質問をうけ、ひとしきり話し込んたけど、後で思うに、せっかくだからお茶にでも誘えばよかったかしらん。。。(でも、バイオリンでナンパするおやじなんてなあ。。。)