一昨日に一旦手をつけたけど別の用事で頓挫していたテーブル作りを、今日は夜になってから作業再開。しかし、インパクトレンチのバリバリいう音が近所迷惑になるのですぐ中断。形が出来ているやつの写真を撮った。引越しのドタバタでデジカメが見つからないから廃用になっていた携帯を使ったが、電球の色も相まって何だかなあの画質になってしまった。
一升瓶を入れる木箱に使い余りのランバーコアシナベニヤのっけて、踏ん張り用の足とアジャスターを付けただけのいかにもヤッツケ。ミソは酒のブランドがステンシルされていること。「酒は大関♪♪心意気」とか「清酒月桂冠」なんて有名どころは酒を飲まない僕でも知っているけど「紅乙女胡麻祥酎」なんてのは知らなかった。その名のとおり赤い文字で摺られているが、、、あまり関係ないけど昔観た「赤い高粱」(原題は「紅高粱」だったと思う、、、英題は”Red Sorghhum)て映画をいま突然思い出した。。。
昔といえば、、、この木箱は今から10年以上前、十勝にいた頃に友達からもらったものだ。その彼は廃業した酒屋から薪にでもしろとドッサリもらい受けたらしい。木工職人の友人は箱を叩き壊すのが忍びなく物入れなんかにしていたけど使い切れず、僕のところにも幾つか回してくれた。その後、京都へ戻る時に僕はこの木箱に工具を入れて輸送し、それからも工具棚として使ってきたものだ。積み重ねて使っていたからステンシルのことはすっかり忘れていたが、今回、テーブルにするために改めて眺めてみるとなかなか良いものだ。
酒箱のテーブルと対になる腰掛けも廃材で、明治の始め頃に建てられた蔵の大引または根太(床下の部材)。ガサツな木箱とちがい相当重厚な感じで、実際重い。京都の堺町画廊の裏にあった蔵がずい分前に解体され、その廃材は切断されて風呂の薪として燃やされていた。しかし燃やし尽くす前にガス風呂釜に変わったので、物置の屋根裏にストックされたままになっていたのだ。8年ほど前に画廊の改装に伴い、僕がその材を使って椅子やテーブルを製作した。その時に余った材で長腰掛けを2脚作り、画廊のホームページで売ろうとしたけど、値段を余りにふっかけ過ぎたのか、長らく在庫のままになっていた。今度、茶店をやるにあたり、売れ残ったこの2脚を提供していただけることになった次第。(いずれこうなる事を見越して売れそうにない値段を付けたわけでは、決してない。)
20年来の友人が「チベタンの食堂の椅子とテーブルの配置はああで、こうで、、、」と言うので、んじゃあそのように長腰掛けを使い、壁に沿わせて置くことにしようと決め、テーブルもそれに合わせて低く細長く作ったのだ。
来週早々にもテーブルと椅子が整うので、後は廃材を処分し掃除すればいよいよ茶店開店という運びになる、、、はず。