空調新設

2015-12-23 14.47.20空調といっても、エアコンを付けたわけじゃない。

今日は雨でさほど冷え込んでもいないけど、冬の晴れた夜は放射冷却で気温が下がり、二階にある寝室兼パソコン部屋がやたら寒くなる。備え付けの古いエアコンは電気代を考えると懐までますます寒くなるし、石油ストーブも狭い部屋じゃ空気が悪くなるので点けたくない。

一階はペレットストーブがあって十分暖まるので、この熱をなんとか二階までもって来れないかと。。。

そこで一階の天井換気ファンを、屋外へ排気するかわりに二階の寝室と和室へ暖気を流すようにダクトを取り回し、壁に孔を穿って換気レジスター(開閉式換気口)とスイッチを取り付けた。

二階の2室のどちらからでもファンがON/OFFできるように3路スイッチ(階段の上下にあるやつ)にした。

天井裏が思いのほか狭く150Φのダクトを梁の下に通すのに苦労した。アルミのフレキダクトは熱伝導性が良すぎるのと蛇腹で表面積が大きく、せっかくの暖気も放熱してしまいそうなので、梱包用のスチレンペーパーで巻いてやったから、なおのこと扱いにくくなった。

出来上がってから、夜になっていま二階に上がってきたところ。今日は気温が比較的高いのでペレットストーブも全開で燃やしてないし、レジスターから出てくる空気は思ったほど暖かくない。ちぇっ、って感じでがっかり。でも、しばらく試運転しておいて、ドアを開けて廊下に出たらひんやり。おお、効いてるじゃん!!!

 


二つのカレンダーと二人のオイシイ

堺町画廊で「カレンダー・カフェ」という催し。

友人の絵本作家、伏原納知子さんの絵も入ってる「核なき子どもの未来を願って、日本を代表する人気絵本作家12人によりつくられた2016年カレンダー」と、その相方でゴリラの研究で知られる山極寿一さんが日本支部代表を務める「コンゴ民主共和国のNGOのポレポレ基金(ポポフ)のカレンダー」の販促イベント。

僕の大好きな珈琲とお菓子の二人、杉山佳苗珈琲焙煎のかなえちゃんとカイラスセイカのまりこちゃんのおいしものも出てくるってさ!

カレンダー・カフェ


応量器、追記の追記

応量器Line3-01S2015-11-14 14.45.34Mod同じ絵のネタ連投で申し訳ないっす。m(_ _)m

個人的には、リアルな絵の中に見えないはずの応量器の重なりあった断面がうっすら見えているってのが良いかなって思うんだけど。

それぞれ別々に描いたもので、片やリアルに現物の器を一つ一つ実測して線におとしたもの、片や妄想空間をパソコンのソフト上で構築したもの。

なのに、重ねたら縦横比以外ほぼピタッと一致。これには驚いた。いちばん外側の器の外輪郭だけじゃなく内側まで、映り込みの壁と床の境界その他のラインと線画の曲率が「え?ホント」って描いた本人がびっくりするほど同じで、全く破綻していない。

もっとも、本当に映り込んだらこんな曲線にはならないんだけどね。

それにしてもまあ、できすぎの話に聞こえるだろうな、でも重ねてみたときは、ちょっとゾゾッとした。

ひと月も前のことなので忘れていたけど、以前にUPした本物の応量器を撮影した写真が間接的には下敷きになっていると思う。記憶を頼りに描いたものと見比べたら天井の高原ランプの位置関係はかなり近いが、見る角度や輪郭の丸みがかなり違う。(苦労した小皿の映り込み、、、この写真を見て描けばよかった!あ、でも、写真は5個セットなので小皿が映って無いか、、、)

皮肉なことに、この時の撮影ではカメラと撮影者である僕自身を写り込みから排除するのに腐心している。(笑)

レンズ1個の写真と両眼で見る実物では感じがかなり違う。もちろん実測図とも違うから、リアルなイラストをでっち上げるときはある種のデフォルメが必要になる。

今回の応量器の絵も丸みを強調して輪郭を描いたつもり、、、なのに、写真より実測図にぴったり合致したってのは、、、何だろね〜?

過去記事
応量器
応量器、追記



応量器

知り合いから頼まれて、ある出版物の版組みと表紙のデサインをやっている。その中で使うイラストをデッチ上げた。

禅宗の坊さんが使う食器セット「応量器」の絵、2種類。(出版前にこんなところで曝してええのんかいな。。。まあ、僕の絵は賑やかしに使うだけで、本文でもないし、メインの挿絵でもないから大丈夫でしょ。知らんけど)

仏教の本来の教え(何が本来か?)では、食器は質素な鉄でないといけないらしい。漆、特に黒漆はその代用としてオッケーなんだって。黒漆には発色させるために鉄粉を入れてある。それで鉄って方便か。めっちゃ高価なのにさ。

で、絵の方はAdobe Illustratorでシコシコ描いた。始め、実物を借りてきて採寸したり、曲線ゲージで輪郭を測ったり、でも、図面を起こして実物を作るわけじゃないから、かなりテキトー。

出来上がった線画は、なんだかみすぼらしい。。。てか、線だけじゃサビシイ。なんか、葉物野菜の断面か、古代の三葉虫みたいにも見えるな。応量器-01Sこれじゃイカン、ってんで、もうちょっとリアルなイラストもやってみることにした。

できるだけシンプルにパスやシェイプを組み合わせて、黒漆の表面に映り込んだ空間が再現できないか。ペンタブ使わずマウスでクリックリック、スーイスイて、簡単にやっつける。(つもりだった。。。)

実物はもう返しちゃったし、撮っておいた写真は映り込みのこととか考えてなかったし、ネットで見ても下敷きにできそうな良い画像は見つからない。しかたなく、脳内で空間の再構築。曲面に映った歪んだ立体の景色を平面に変換していく。

スプーンの裏側のにように写る凸面はまだまし。皿の内側の凹面は反射が交錯してとっても無理(スプーンの内側に反射した画像は、距離によって上下左右が逆転したり、しなかったり、とっても難しい。。。丸一日、こればっかりやって、一番上のお皿1枚が表現できない。いくら描き直しても皿の上部が凹んで見えない。。。

と、うっかり違うシェイプの色を間違えて変更してしまったら、あら!おやまあ!なんとなく思っていたのに近い反射の描写になっちゃったい。

黒い円盤から始まって、返しちゃって手元にない応量器を思い出しながら、モニター画面の黒丸をジーっと見つめていたら、なんとなく、ここんところに天井が、こっちには壁と窓が、とイメージが湧いてくる。そんで、最後にふと気がついたのは、描いてる僕が映っていないこと。

そりゃ当たり前で、実物を見てないもん。エッシャーの絵に、彼が手に持った球体に映る自画像があったなあ。。。僕の場合、どうせでっち上げの空間だから観察者が写り込んでいなくてもいいのだけど、本物らしくするためにウソを描くことにした。ウソついでにカメラも構えさせてやった。まあね、絵ってのは所詮虚構の世界ですから。応量器Line2-01S応量器Line3-01S-01

追記と新しい画像↓↓

http://wp.me/p68xee-M8