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どうでもええけど、グライダー(ASK13)の事故のニュース、ちゃうやろ。

11月3日のニュースで「新篠津でグライダー『胴体着陸』」と出ていた。写真を見たら当該機体はASK13。この機種は車輪が引っ込まない固定脚なのに、何で胴体着陸ができるのかねえ。ネットに上がってる記事ではどれもこれもみんな「胴体着陸」の文字が踊ってる。航空機に詳しくない警察の発表をそのまま何の検証もせずただただ垂れ流してるんだろうな。

機体の外見にはダメージがないように見えるからおそらく、発航直後に低高度でウインチの曳航索が切れて、失速気味に落着したのだろう。搭乗者が腰の骨を折るくらいだから、鋼管構造の胴体に固定された車輪はめり込んで胴体下部が地面に着いているかもしれない。あるいは車輪が芝生にめり込んだか?どっちにしても、それを胴体着陸とは言わないだろう。

オマケに着陸したのが「草むらに突っ込んだ」と書いてる記事もある。写真を見るとたしかに緑の地面の上に機体が停まっている。しかし新篠津の滑空場は芝生も広いから草の上に降りてもおかしくない。ていうか、世界中どこの滑空場でも、たとえターマック(舗装)の滑走路があっても芝生に降りることは普通だし。それに、ちゃんと刈り込んだ芝生を「草むら」って言うか?ターマックの滑走路にしか降りない「普通の飛行場」しか知らずに、なにか尋常じゃない場所に突っ込んだという先入観なのか、あるいは胴体着陸という表現と同じく、いかにも事故っていう「場面設定」をしたいのだろう。

つい先日も美瑛で事故があり、自分もかつてグライダーや飛行機で飛んでいたから、滑空機関連のニュースには目が行く。今回、複数のメディアの報道をいろいろ見てみたが自分が知る限り全て「胴体着陸」となっていた。いまどき氾濫する情報の取捨選択ができなくて、トランプ大統領英雄論やコロナのウイルス起源やワクチンに関する荒唐無稽な陰謀論にどっぷりの人が多いようだけど、所謂大手のニュースメディアがこの体たらくじゃ、こんなの信じちゃおれん、とあっちの世界へ身を投げる人が増えてもしゃあないな、とも思う。