堺町画廊で明日(日曜)までの『相澤一夫 展』に行ってきた。宮城県気仙沼からいらしてた画家の相澤さんと個展会場でお会いした。閉廊ギリギリだったので、ほんの数分しかお話しできなかったけど、まさに「東北の人」って感じで、すてきなお父さんだった。
相澤さんは若い頃に舞台美術を目指したが、気仙沼にただ1軒の映画館の看板画家になり、その後、抽象画を描き始め、6年前の3月11日をきっかけに風景、具象に取り組んだそうだ。
どの絵もすごい数のストローク。しかもどれも無駄にならない必要な線。細いラインなのに力強い。
津波によって陸へ打ち上げられ、家にのしかかる船、燃える海面など、震災・津波を記録した生々しいスケッチもある。震災後に復興を始めた気仙沼の風景がもある。
港に停泊する漁船に重なる「X」の形は「未知数のエックス」であり「可能性」を表すシンボリズムなのだとか。
見応えのある展覧会だ。
また、京都在住の子息、相澤恭行さんのトーク&ライブが11日(土)にある。
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