昨日、安全保障関連法案が委員会で可決。今日にも衆議院を通過し、参議院が何もしなくてもふた月すれば自動的に成立することになる。
昨年末、安倍が突然の解散選挙に打って出た時、有権者の半分しか投票しなかった。与党、自公の比例区における得票率はその半分にも満たなかった。それでも、衆議院における与党の議席は全議席数の2/3を超えている。
選挙で投票しないのは与党に白紙小切手を渡すのと同じことだ。白紙小切手からのおこぼれは野党には一切行かない。
今ごろになって世論は平和安全保障関連法案に反対が多数を占めているが、「アベノミクス解散」のシングルイシューに騙されたとでも思っているのだろうか。(いつか戦争になっても、また騙された、って言うんだろうな、国民は)
野党の無力さも際立っている。正論で威勢よく攻めてはいるが、アホな安倍にはカエルの面にションベン。
大昔、テレビで観た「キンシャサの奇跡」と呼ばれるボクシングマッチを思い出した。強打のジョージ・フォアマンに打てるだけ打たせておいて、8回一撃大逆転で倒したムハマド・アリのロープ・ア・ドープ。
安倍はアリの頭脳を持ち合わせてない。なのにボコボコに打たれても何のダメージも受けずアリのように笑っていられるのは、野党がフォアマンじゃないからだ。安倍がいかに小者でも与党という体格だけはヘビー級で、対する野党はフライ級以下でしかない。もっとも、与党と野党にその身体を与えたのは我々国民なんだけどね。
戦犯だった祖父の怨念にとりつかれ、コケの一念で平和憲法を壊しにかかるアホに好いようにされている。結局、この程度のレベルの国なのだろうか。。。
新法の先が見えた政権はさっそく新国立競技場の見直しを口にしている。支持率の低下を防ぐためのあざとく見え透いたやり口だが、国民はそのまた先を見ることはできるのだろうか。。。いや、いつかは必ず来る次の選挙の時には、戦争にでもなっていないかぎり、もう憶えていないのじゃないだろうか。。。
追記: 昨日、梅田で行われた学生たちの集会の演説を聞いていたら、若いカップルが「うるさいなあ」と笑いながら後を通って行った。正直言って壇上に登った学生の話はどれも青臭かった。それでも僕は彼らに賭ける。
徴兵を拒否し世界王者のタイトルを剥奪されたムハマド・アリの行動を若いころの僕は心底は理解していなかった。学生時代、シンパではあってもベ平連のデモや学生運動とは距離を置いて何も行動しなかった。後に「白票も批判力」とノンキに考えたこともあった。今の若者の声を聴いていたらあれこれ自分の面映い思い出が後悔とともに浮かんでくる、、、