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日別アーカイブ: 2015年7月21日

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(3)再び「放射能を中和させる方法を発見」に関して

(2)より続く

疑似科学は四月バカのジョークでも許されないの に、光り輝く嘘が「恩恵」をもたらす希望のニュースとして降り注がれる。その対象は病気や災害や社会の軋轢に弱り困り果てている弱者だ。

(1)で「放射能を中和させる方法を発見」という記事への批判を書いたのは、僕の読む限りでは先に書いたような「疑似科学」の特徴をよく備えているからだ。

も ちろん、僕が間違っている可能性はある。がしかし、この話を読んでも、常温核融合やSTAP細胞のニュースに接したときのようなある種のトキメキを全く感じなかった。 逆に、あまり科学的態度ではなく、言ってきたことと矛盾するかもしれないが、読めば読むほど「本能的」にウサンクサイい臭いを嗅ぎとってしまうのだった。

「放射能を中和」(何度聞いてもアホくさい用語だ)する技術が本当にあれば素晴らしい。しかし、今言えることは、放射能を簡単に無害化できるというのは欺瞞だということ。たとえ「中和」なることが事実であったとしても、現段階ではあの記事でも書かれているようにレーザーを溶液に照射するという試験管レベルの実験でしかないし、実用化できたとしても広範囲な土壌に使えるわけでもない。

悲観的だが、現実にはどんな技術をもってしても大規模で完全な 「除染」などできない。汚染地区には住んではいけないのだ。そういう冷酷な状況を作り出すのが原発事故であ り、僕ら人間は自分たちで制御できない技術に手を出し、そして失敗てしまったのだ。

この現実は、真正の科学技術はもちろん、絵空事の疑似科学でもスピリチュアルな「正と負のエネルギーのコントロー ル」でも解決できるものではない。悪意でそれらの元ネタをばら撒いている輩はもちろん、善意だけど無邪気に賛同し、無批判に引用し、やみくもに拡散してい る人たちも、被害者をぬか喜びさせ、政府の「帰還政策」の後押しをするという意味では同罪だ。

ーーーー

追記: この「放射能を中和させる方法」という未検証の実験報告が、そのメカニズムを理解しない人たちや、そもそも科学的な思考を持ち合わせていない人たちによって引用され、まるで希望の新技術のように扱われている。僕はたまたまそういう所で最初にこのニュースを目にしたからウサンクサさを直感してしまったのかもしれない。「ロシアNOW」の元ネタのおかしな用語やまずい翻訳がそれに環をかけ、読めば読むほど色眼鏡のレンズが濃くなってしまったのかもしれない。

今は一歩引いて、第三者による追試の報告を待ちたいと思う。

2015年7月21日 okamoo 1件のコメント

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(2)超自然的、スピリチュアルなことと科学に対する僕のスタンス

(1)より

僕は科学者でも技術者でもないから、物理学、化学、工学といった学問について人より特別詳しいわけではない。

ただ、客観的な方法で系統的に物事をとらえ、考え、理解することが前提の科学的な説明は、超自然的とかスピリチャルとか言われ「根拠なく」語られる言説より、僕にとってはるかに理解しやすい。

断っ ておくが、僕の理解できないこと、説明がつかないことがすべて嘘っぱちだと否定するつもりもない。それはだいいち科学的な態度ではない。科学的にあり得な いと思われる現象に対する無理解が、単に僕の知識欠如や勉強不足によるものでないとは言い切れないし、世界の最先端の研究者が間違っていたり、それまでの 科学的常識や定説が覆されることも、歴史の中で当たり前に起きているのだから。

僕の身近 に、僕にとって異次元にも思える「あっち系」の人たちは大勢いる。彼らとは普段、何の問題もなく普通の会話が成立するし、よしんばその「あっち」の世界に 話が及んだとしても僕は否定したり、まして嘘つき呼ばわりしたりすることもなく、わりと自然に受け入れられる。それは、僕がその人たちの人となりを知って いて、何やら下心のあるマヤカシを語っているのではないと信じれるからだ。

彼らは彼らにとっての「真実」を真摯に語っているのであって、浅学な僕の生半可な科学知識で理解できないからとか根拠がないからというだけで頭から全否定するようなことではないのだ。

そ んなわけで、科学的に説明がつかない、再現や追試ができないこと、など、つまり科学の領域の外にある現象を、正直、僕は在るとも無いとも言い切れずにいる。 そういう不可思議なことで満ちている「あっち」側の世界に住みたいとは思わないが、僕には見えない、感じることすらできない世界へ行き来できる「あっち系」の人たちはスゴイなあという、ある種の尊敬みたいなものが無いでもない。ただ、堅物で理屈好 きな僕には今のところ「こっち」側に居るほうが心地良い。

問題は、本来、理屈などどうでもいい、というか理屈の及びもつかない「あっち」の話を、恰も「科学のような」皮をかぶせて説明しようとする人たちがいること。いわゆる「疑似科学」だ。

もちろん、僕の身近な「あっち系」の友人たちも「エネルギー」だの「波動」だのという科学の語彙で僕の知らない事象を説明することがある。はじめのうちは「それおかしい」と突っ込んでいたけど、この頃は他に適当な用語が無いので借用しているのだろうと思うことにしている。

と ころが疑似科学はそんな単語レベルの話ではない。あることないこと、シロートには理解できないだろうとばかりに、コケオドシの学術用語を散りばめて、一見 科学的な論法でまくし立てる。さらには有名な学者や大学、研究所などの名前を挙げてその論文を恣意的に剽窃する。そして、もちろん学会のジャーナルではなくSNS やブログ、チェーンメールなどで「科学」として流布されるのだ。

(3)につづく

 

2015年7月21日 okamoo 2件のコメント

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(1)ウサンクサさの疑似科学

「放射能を中和させる方法を発見」という話を読んで、まず思ったのは、また例の「疑似科学」だろうと言うこと。

放射能というのは核分裂などによる放射線を出す物理的な現象のことであり、中和という化学の用語は全く馴染まない。こんな初歩的な間違いを犯している記事が除染を促進する「希望の光」としてもてはやされている。

この記事には他にも「レーザー電磁場」、「中性バリウム」とか、特段融解温度の高くない金を「高融点金属」とするなど、ありそうで実はでたらめな語句がいろいろ出てくる。原文がロシア語だろうから翻訳が下手なのかもしれないと、用語にこだわらず読んでみたが、いろいろな説明がどれも納得いかない。

ある条件下でレーザー光線を照射することで半減期30年のセシウム137が1時間で全て「中性バリウム」(バリウムの安定同位体のこと?)に変換されるという。方や半減期、方や全変換という値は単純に時間単位の変換整合だけでの比較はできないが、それにしても強烈な速度でβ崩壊が起きるわけだから恐ろしい量のベータ線が放出されるはず。それって、ある意味超危険じゃね?と言いたい。

半減期141億年のトリウム232や半減期45億年のウラン238もサラッと「放射線を放出しなくなった」と書かれているが、それは結果であろう。ここで言われる「中和」に何時間かかったかは述べられていないが、何時間ではなく何日、いや、たとえ年のオーダーでもその間に放出される放射線は半減期30日のセシウム232どころじゃない天文学的な量になる。

検証もできていないのに「研究者はすでに、未来の開発の具体的な応用についてすでに考えている」のだそうな。仮にこの技術を応用して実用的な除染ができるとしても、それなりの量の放射性物質を安定化させるプロセスで恐ろしい被曝が発生するのは避けられない。あるいは相当大掛かりな遮蔽が必要になり、それが実用化を妨げることになりかねない。(それとも、放射線を出さない未知の核崩壊現象が発見されたのだろうか、、、うーん、あり得ないだろうなあ、、、)

この記事には、そういうことについて一切述べられていない。なのに福島の汚染水浄化への応用まで話が及んでいる。ずいぶん先走ったことだ。未検証の仮設やでっち上げの夢物語がもてはやされるというのは、常温核融合やSTAP細胞で見てきたことだ。

いや、僕は常温核融合もSTAP細胞も完全に嘘だ、あり得ない、とは言い切れないでいる。そこに、かすかな可能性の夢を見るのだ。果たしてこの「放射能中和」なるものが疑似科学なのか、パラダイム・シフト的なブレイクスルーなのか、まだよく判らない。が、僕の本能と嗅覚は臭い臭いと言っている

(2)へ続く

 

 

 

 

 

2015年7月21日 okamoo 2件のコメント

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