古い録画テレビのHDD増設(Wooo HR9000)

母から引き継いだ日立WoooシリーズHR9000のテレビに内蔵されている録画用HDDは250GBしかなく、既に満タン状態。技術的には録画データのムーブは可能だけど、対応するDVDやHDDレコーダーは限られていて既に製造も販売も終了している。

HDDを2本刺しして、PCなしで直接コピーできる装置。

そこで、HDDの容量を大きいものに差し替えようと、HDDスタンドを使って内容を丸ごとコピーしてみたが、新しいHDDを認識してくれない。正確に言うと認識はしていて、録画番組の記録(日付や時間などのデータ)はメニューに現れるが、番組そのものは出てこない。コピーできないようなプロテクションがかかっているのだろう。

さらに「丸ごとコピー」というのは、250GBのパーティションをそのままサイズを変えず新しい1TBのHDDの中に作るため、250GBのドライブとして認識されてしまう。しかも、ファイルシステムが普通のパソコンでいじれるものではないので、パーティションの拡大もできない。これでは1TBのHDDを組み込む意味が全くない。

世の中には同じような悩みの人がいて、古いHDDを残したまま、無理っくり新しいHDDを差し替えて使う、という力技というかゴリ押しというか、、、ともかく物理的に2台のHDDを繋いでしまうことをやっている人がいた。

ただ、ネットで見たそれらのやり方は、HDDをテレビの外にぶら下げるという、あまりスマートなものではなかった。テレビをバラしてみると、HDDがもう1台入るスペースがあったので、そこへ新しいHDDを組み込み、ケーブルだけを外に出して、コネクターを差し替えることでHDDを切り替える方法にした。

内蔵HDDと、その上部にある如何にも予備HDDを入れてくださいと言わんばかりの空洞
シールドプレートの下のオリジナルHDD(250GB)と、上部に取り付けた新しいHDD(1TB)。赤いケーブルはそれらと、基盤とを繋ぐためのもの。先の3つのコネクタを外部に出し、物理的にHDDを切り替える。

ネット情報のやりかたでは使用していない方のHDDも電源が入りっぱなしでディスクが回転し続けて寿命に影響しそうなので、電源ケーブルとSATAケーブルが合体したコネクターを使用することで、切り離したHDDには電気が行かないようにした。

ごちゃごちゃして美しくないが、ここにむき出しでHDDがぶら下がるよりはマシ。あとでケーブルカバーを付ける予定。
メスのコネクタが基盤へ、オスの銀テープが付いているほうが新HDD、印なしが旧HDDへつながる。
完成!!!

物理的な切り離しと差し替えだけでは、テレビがHDDの変更を受付ず、HDDシリアル番号の削除もしてやらないと「ハードディスクを認識できません」という警告が出て使い物にならない。しかし、このシリアル番号の削除はテレビ本体やリモコンの通常メニューからでは行き着けない。修理などで専門家が行う、いわゆる隠しメニューを呼び出さないといけないが、これがけっこう面倒。

リモコンのメニューボタン⇒画面表示ボタン⇒数字7⇒決定を素早く押し、メンテナンス・モード(通常)に入り、HDDからシリアル番号の削除をして、テレビ本体の主電源ボタンをOFF⇒ONしないといけない。HDDを切り替えるたびになんとも面倒な儀式を執り行うハメになる。

まあ、古い録画を観ることはめったにないので、今後は容量を気にせず今までの4倍の録画ができるのだから良しとしよう。



Vespaをもらってしまった。。。が

昨年亡くなった知り合いの奥さんから、いろいろ世話になったからお礼に、と愛車のスクーターをもらうことになった。

亡くなった前オーナーのお店の軒下に置かれたVespa PX200Eと僕のCiao。どちらもイタリアのPiaggio社製。

晩年、彼は体調がすぐれず、この7年ほどこのスクーターは全く乗られていなかった。当然、エンジンはかからない。それどころかタイヤがパンクしていて、修理するにも押して帰れるような状態ではない。さらに燃料コックは固着、タンクの中を見ようにもシートのロックが錆びついて外れない、、、という惨憺たる状況。

これは流石にプロに任せようと、鞍馬口大宮にある白井ベスパにエンジン整備をお願いすることにした。しかしこちら、超マイペースで商売やっていて、いつ開いているか判らない。何度行っても留守で埒あかん。さては廃業したのかと思ったけど、店の前に何台か転がってるベスパのシートにホコリが積もってないので、これはきっとやってるんだろうとメールと留守電でメッセージを残したら、翌日、電話がかかってきた。

白井ベスパの主人はなかなか軽いノリの、でも感じは悪くない兄ちゃんみたい。で、めでたく4月半ば頃には引き取ってもらえるとのこと。お店のクルマに積みにくいので、それまでにパンクは僕が直しておく。また、そのバンの屋根が低いので風防も外さないと、、、。(ていうか、普通、バイク屋さんって軽トラ持ってんじゃね?)

もらうことになったVespa PX200Eというスクーターは、ていうか古いVespaは皆、2サイクルエンジンだから構造的には妹のCiaoとさほど変わらない。4ストのXL250Sなんかよりずっと与し易い。なので僕でも修理できないこともないのだけど、やり始めたらキリのない作業がコテコテと何ヶ月も続くに決まってる。それはそれで楽しいのだけど、ここはひとつ専門家の手を借りて、前オーナーの命日までには走らせたいと思うのだった。

スクーターが走るようになったら一度だけでいいから後ろに乗せて欲しい、と奥さんに言われてるんで、なんとかそれを叶えてあげたい。気まぐれ営業の白井ベスパ、頑張ってくれるかな?


追記:
つい先日、母のために買ったAZワゴンを手放したばかりなのに、また乗り物が増えてしまった。。。
すでにウチには、台湾製なんちゃってマウンテンバイク、Honda ラクーンコンポ電動アシスト自転車、Piaggio Ciao、Honda XL250S、Fiat 500Fとトレーラー。。。がある。身体はひとつなんだけど、、、