Ciaoのエンジン降ろし その2

昨日の夕立で中断していたCiaoのエンジン電装整備作業を再開した。珍しく午前中にスタート。

ワイヤーハーネスの内部配線とコネクター取り付けはすでに終わってるので、あとはエンジンを再マウントするだけ。

組み付ける前にエンジンとフレームをパーツクリーナーと高圧洗浄機でさっと清掃。フライホイール/ファンを戻す際にクランク軸のキーの嵌合が結構難しい。なんとか復旧し、ファンシュラウドを取り付けたら、エンジンは完成。

知恵の輪のようなエンジン/フレーム合体も、昨日外したばかりなので憶えてるからちゃちゃっと済ませ、CDI取り付け、コネクタ類、高圧ケーブルとプラグキャップ接続、さらに冷却フィンのシュラウド、キャブレターとエアクリーナーボックス、マフラー取り付けまでサクっと進んだ。

で、あとはクラッチの復旧とVベルト張りも完了。ベルトの張り替えは時々やるので問題なし。

さて試運転、、、、エンジンも元気な音をたてて回るし電装の問題は解決した。 が、、、自動遠心クラッチが切れない。つまり走るには走るのだが、停止できない。。。(;´д`)トホホ…

Vベルト外してクラッチの分解をしてみた。ああ、めんどくさ。

クラッチベルの内部で、昨日の雨に当たったサビの粉が固まっていた。クラッチなので潤滑剤のCRC556を吹くわけにもいかず、パーツクリーナーも効かないので、工具でコンコン叩いて引っ剥がしたら、固着していた遠心クラッチのシューがポコッと外れてフリーになった。(ゆめゆめ重要部品を雨に濡らしてはイケマセン)

再度組み付けて、今度は快調。メデタシメデタシ。

 


Ciaoのエンジン降ろし その1

チンク嬢の断線、ショート、フューズ切れは僕の不手際で、うっかりエンジンフードを開けたら引きちぎれる長さになっていただけ。自分の責任だった。切れた電線があからさまにブラブラしているのだから、直すのもシンプル。しかし先日来、断続的に起きるCiao嬢のエンジン不調はタチの悪さ半端ない。

故障の原因はCDIが不調かも、といろいろイジったものの、結局はバラして組み直すと直るってのを繰り返していた。そんとき「ひょっとしたらCDIそのものではなく、電源側配線の断線かもしれない」という疑いが頭をよぎったが、臭いものにはフタをして見ぬふりしていた。。。

が、いよいよCiaoがウンともスンとも言わなくなるに及んで、ついに決断の時が来たことを悟った。。。で、覚悟を決めて臭いフタを開けてみたら、、、

CDIちゃん、ゴメン。あなたは悪くなかった。悪いのはエンジン(正確には発電のためのステーターコイル)からCDIに電気を送るワイヤーハーネス(要は電線)。内部で絶縁被覆が変質し、ビニールが餅みたいにベトベトになっていた。やはり、、、疑ったとおりだった。(Ciaoに限らず、イタリア製の古いバイクはこの症状が当たり前のようだ。チンクは反対に硬化していて、これはこれでヤバイのだけど、、、)

ステーターハウジング内部でも線はドロドロベトベト

しかも、そのベトベト変質は一部ではなくCDIのコネクターからステーターハウジング内部(フライホイール兼冷却ファンの裏側)にまで配線全域及んでいた。はじめは外部の被覆を熱収縮チューブで修復しようとしたが、それどころじゃない傷み方で、結局はエンジンを降ろしてフライホイールを外し、内外とも新たに配線を引き直さざるを得なくなった。(クランク軸からフライホイールを抜く特殊工具も買うハメに、、、)

取り掛かってみたら、エンジン降ろしやフライホイール抜き自体は思ったほど手間がかからず、これならさっさとやるべきだったな、、、と。

エンジン、ちっさ!

配線作業自体は新しい線をハンダ付けし、熱収縮チューブで被覆するだけ。色さえ間違わなけりゃ何のこともない。CDI向けのワイヤーハーネス以外に、ランプ・ホーン用の線も怪しいので、引っ張ってみたらこれもベトベト。。。まあ、同じ材質だからしゃあないな。。。こちらも線を交換。

ハンダ付け作業を終えて、さあ、復旧工程に、、、と思った途端、ドッシャーと雨。残りはまた明日。。。まあ、あわてて組み立てるより、パーツクリーナーやケルヒャーの高圧洗浄機でじっくり掃除をしながら完成させよう。

後は汚れを掃除して組み上げるだけ、、、と思ったら雨。