昨日、花脊別所での仕事帰りに、ふらりと旧花脊峠まで車で登ってみた。
旧峠は僕の山歩きの原点。小学校のころからいつも一人で、まだ細い山道だったこの峠に来てはお地蔵さんで休憩し、気の向くまま芹生や別所に抜け、さらに足を延ばしていくつも峠を歩きまわったものだった。
同行のTくんが天狗杉に取り付く小径を見つけたので、そのまま90m足らずを攀じて雑木に覆われた頂上へ。登りの道は斜面を痛々しく削り取った林道や近年の笹の全滅で様相が全く違っていた。
天狗杉は、かつて杉の木があったのかもしれないが、今は花脊峠(車道)と旧峠を結ぶ尾根にある標高837mのなだらかなピークの名前になっている。
旧峠からあまりに近すぎて天狗杉にはそう何度も来た記憶がない。それでも、頂上の雑木林の風景はなんとなく憶えていて懐かしい。
この前、ここへ来て木に登り灌木の向こうの京都の街を眺めたのは、もう50年も前のことか、、、