okamoo のすべての投稿

餅は餅屋というけれど、、、

西某寺の本堂手すり取り付け工事は、コンクリートの廻り廊下の拡幅も兼ねている。全部木でやれと言われたら断っていただろうな。

しかし、和尚にはちゃんと構想があって、寺で僕が相談受けていたら目の前で早速地元の鉄工所に電話をかけ、あれよあれよという間に受金具と側面の鉄製手すりの製作と取り付けを頼んじゃった。その金具の上に木製の床と土台と柱、手すりを乗っけるというわけ。こうなったら、もう断れない。

とまあ、そういうわけで先日来、材木の仕入れや道具の手入れなどを進めている。だけど天気のこともあって、木材の加工は思うようには進まない。そうこうしているうちに鉄工所のほうはちゃちゃっと金具や手すりを仕上げて、昨日今日で取り付けちゃった。

わわっ、早っ!!! さすがプロですな。パーツの出来もよろし。餅は餅屋。いっそ全部鉄で作ってもらったら。。。 ああ、いやいや、もうこっちも材木仕入れちゃてるし、今更後には退けませぬ。。。(だけど、僕は餅屋じゃないしなあ、、、)

2016-06-15 10.34.52
太秦、羽田製作所のおやじさん。ええ仕事してます。絵に描いたような町工場、鉄工所のオヤジやな。カッコええ!
2016-06-15 09.53.08
L金具。ここに床板と手摺りの土台が乗っかる。 アンカーボルトは引張1トンなので、先端の荷重はざっと300kgぐらいはOKだろう。それが8本。手摺りに10人ぶら下がっても大丈夫。

 


自動カンナ

西某寺の本堂廻り廊下に取り付ける手すりに使う材木がガレージに鎮座している。国内ヒノキ材は板目だけど、三方節なしで、けっこうなお値段。緊張するなあ。。。

昨日新しい替刃を取り付けた自動カンナで、今日は柱の間を貫通する「ヌキ」板と床に張る板の寸法出し。失敗できないので緊張するなあ。。。

明日は雨なのでお休み。友人の仏画個展を見に行こう。雨が上がる明後日以降、土台と柱のカンナ掛けと寸法切り、ホゾ、ホゾ穴切り。、芯持ち背割り入だけど、105mm角の国内産ヒノキ材。重いしでかいし、緊張するなあ。。。

2016-06-15 13.18.40 HDR 2016-06-15 15.26.47 2016-06-15 15.33.54


道具の刃砥ぎ

知り合いの西某寺のおっさんに本堂の手摺りを木で作って欲しいと頼まれた。(あ、「おっさん」って和尚さん/お師さんのことね)
2016-06-13 17.39.38

そんで、めんどくさいけど長らく手入れしてなかったノミやカンナを研いだ。(先の花背の家の改装で追入の刃はボロボロになってたのに、放ったらかしていた。職人の風上にも置けないやっちゃな、、、)

長尺の手摺りに使う笠木や土台、柱などを手カンナで仕上げるのは面倒なので、自動カンナも手入れついでに刃を替えた。


Guru Guru Kabab Restaurant & Bar

2016-06-13 15.15.25

休業した田中のぐるぐるカフェのオーナー、Oさんが京大にほど近い百万遍(交差点北150m西側)に新しい店をオープンした。先週、うちわのお披露目があったらしいのだが、お誘いの電話をミスって行けず。今日オープンということで、閉店間際に飛び込んだ。

お昼は11時~3時まで、ビュッフェ形式でカレー、ご飯、、ケバブ、サラダなどが食べ放題で980円!!!ナンと飲み物も付いていた。うめっ!!!ダイエットが台無しだわ。w 夜は5時からで、アラカルト注文だそうな。酒もいっぱい置いてあるので、ぐるぐるにたむろっていた連中がまたここでクダ巻くんだろうな(笑)

あ、今ぐるぐるのHPみたら期間限定でディナービュッフェもやるらしい。こりゃ、また行かんといかんがな。。。(ダイエット、ダイエット、、、)

閉店後に写真を撮らせてもらった。厨房スタッフで一番若い兄ちゃんがピース。(多分オーナーは写りたがらないだろうからとシカトした)
閉店後に写真を撮らせてもらった。厨房スタッフで一番若い兄ちゃんがピース。(多分オーナーは写りたがらないだろうからとシカトした)

『デルス・ウザーラ』

国立民族学博物館で「映画で知る中央・北アジア」第一回上映の『デルス・ウザーラ』を観てきた。(これで3日連続、映画を観た。。。)

Scan
配られた解説の表紙

ナーナイ人の主人公デルス・ウザーラを演じるマクシム・ムンズクはシベリアでももっと西のトゥバ出身で民族も言語も違うのだけれど、あのあたり(シベリアやロシア沿海州)の民族とその文化に疎い僕には、もうまるで本当にナーナイの猟師を連れてきたのではないかと思えた。そのことを随分前から知っていたけど、今回また映画を見なおしてもなおその感は拭えない。素晴らしい。

デルス・ウザーラが天然痘で失った家族を偲び、独り焚き火の傍で小枝を削り、アイヌのイナウのような捧げ物(削掛:けずりかけ)を作っていたのが印象的だった。アイヌ文様とシベリア諸民族の文様の類似性と同じく、山丹交易やそれ以前の北方文化の源流で北海道と沿海州から東シベリア地域とのつながりがあったことを示すものだろうな。。。ったって、まあ映画のことだからフィクションかもしれないけれど。(余談だけど、僕が昔住んでいた京都北山の花背別所という集落があって、正式な名前は知らないがかつて「おんべ(御幣?)」のお祭があり、削掛を作って奉納していた、と土地の人から聞いたことがある。何の関係もないかもしれないが、、、京都の山里がシベリアまでつながっていたかも、と空想してしまう。)

僕は、たまに他人から指摘されるけど、普段は意識しないで「物」に「この人」という代名詞を使うことがある(ていうかよく思い返してみるとしょっちゅう)。デルスが森の動植物を「人」と呼ぶことに親近感を覚える。いつのころからそうなのか思い出せないけど、若いころにこの映画を観るよりもっと前から使っていたような気がする。ひょっとしてデルスと親戚か?(笑) だったらええなあ。

ところで、昔の連れ合いが、結婚してあまり経ってないころだったと思うが、デルス・ウザーラを先に観に行って「デルスー・ウザラーと発音してたよ」と言ったのを思い出した。今日、家に帰ってから調べてみたら、それ(Дерсу Узала)はロシア語化された発音のようで、デルチュー・オヂャール(Дэрчу Очжал)のほうがナーナイの名前に近いらしいと知った。日本語題名の長音の場所について長らく疑問に思っていたが、どうやらロシア語とナーナイ語の発音が混ざったものらしい。しかし、なんでまた。。。

黒澤の映画は大きい画面で観るに限る。今回は公開時と同じ35ミリフィルムでの上映だった。ビデオじゃこうはいかん。(ただ、オリジナルは70ミリで撮ったらしい。いつかそれをIMAXみたいな超どデカスクリーンで観てみたい!)