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ちょっと古くなったけど、、、

安倍の首相談話を読み始めて、いきなりヲイヲイだった。

西洋諸国の植民地化について言い始めたと思ったら、とたんに恩着せがましく「日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました」だって。

そのあとには、経済のブロック化を進める欧米諸国が日本を戦争に追い込んだ、みたいに続く。日本が正義の味方で、日露戦争はアジア・アフリカの人々から支持されていたし、日本が太平洋戦争に進んだことも悪いのは日本の首を絞めた西洋列強だと言わんばかりだ。

よしんばそれらがある程度の事実を含んでいたとしても、最初にそれを言っちゃあおしまいよ。あとは何言ってもうウソ臭く虚しく響くだけ。

一応、最後まで目を通したけど、そう思っちゃったもんだから白々しい言葉の羅列にしか見えなかった。。。

もひとつ、日本が戦争に向かったことに対して「国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった」って言ってる。時代が違っても、こいつが進める「安全保障関連法案」に歯止めがかからないっていうことを認めるマヌケさ。

全体に、よく出来た学生の作文みたいで、一生懸命色んな所から歴史的事実を引用してきて、当たり障りなく、体裁よく書かれているが、学校の歴史のお勉強じゃなくて、わざわざ発表するのはお前の本音を言いたかったからだろ?だったら、正直に書きゃええのに。本音が垣間見えたのは先に書いた日露戦争の自慢や西洋諸国への責任転嫁だけだな。

クソ面白くもない駄文だ。


Lexas HoverBoardに続くもの

ちょっと前にネットを賑わしていたLexasのホバーボードを、本気で信じた人が大勢いたらしい。あんなものができるわけがない、と目くじらたてることじゃないけど、いくらCGが上手くできていてもちょっと考えたらわかるやろ、くらいなレベルの「奇想天外」なお話。

最近、この手の常識破りのデバイスがよく「本気」で紹介されている。久しぶりにFBに戻ったらそんなのばっか。。。呆れる、というか、ジョークと現実を見極められない人が多くて、寒い。

たとえば「水だけ」で走るバイクが革命的発明だとか、って、、、(笑)。バイクに載せたバッテリーの電気でその水を電気分解し、できた水素でエンジンを動かすんだって。そりゃ、電気分解も水素エンジンもフツーの技術で何も珍しくないから、解りやすいっちゃ解りやすい。でも、電気分解で消費する電力(エネルギー)が水素エンジンで発生するエネルギーを上回ることぐらい明白。そんなまどろっこしいことをするくらいなら、そのバッテリーで直接モーターを動かす電気バイクにすりゃ、はるかに効率がいい。

Lexusのホバーボードの場合はもっと怪しいのに、トヨタという大企業の威光でみなコロッと(笑)。超低温に冷却された超電導のコイルを内蔵していて、バッテリーを使わずとも強力な磁力を発生し、その磁力の反発力で浮揚する「ことになっている」らしい。映像ではコイル冷却用の液体ヘリウムか何かの排気で空気中の水蒸気が凝結している描写がある。まあ、凝ってるね(笑)。

でもさあ、磁石の斥力は相手側も磁石じゃないと働かない、という基本的な理屈が抜けている。リニアモーターカーのように、超電導コイル内蔵の車体を浮かせるためにだだーっと電磁石を並べて、その上を滑るのならまだしも、ホバーボードの映像にそんなものは写ってない。水の上など気ままに好きなところを滑っている。まあ、地球が巨大な磁石だということで、その磁力を反発に使っていると思うかもしれない。でも、その仮定が現実なら、地磁気の力はコンパスの針をフラフラ動かすどころじゃなくて、地上の鉄やニッケルなどはみな北極と南極に吸い寄せられてしまうだろうさ。

で、いよいよそのホバーボードに続くものが出てきた。「WalkCar」は電気分解だの超電導などややこしい技術は使ってないのでさらに「現実味」を帯びている。ていうか単なるバッテリー+モーター駆動の超小型EVに過ぎないから、作ろうと思えばいくらでも作れる。でも、僕はこれにも懐疑的。(ケチばっかつけて夢のないやつだ、と言われるかもね。まあ、そういう人はせいぜい「超能力」とか「原子力」に夢を見ていてください)

キックスターターで資金集めをして、まもなく予約販売開始ということだけど、まずはこちらのプロモムービーを見てほしい。
http://www.huffingtonpost.jp/autoblog-japan/walkcar_b_7993528.html
初めの7秒間でバッグから取り出されるWalkCarは、底面にバッテリーなどを装備している様子はないし、リアのキャスターホイールはオシャレな中空のアクシスレス。デザイン的にもとてもスッキリまとまっている。

で、その直後にWalkCarに乗って走りだす映像が続く。編集であたかも上述のスッキリしたWalkCarと同じもののように見せてある。でも、よく見てみ?別もんです!!!

ビデオを見て気づいたこと:

  1. リアキャスターはホームセンターで売ってそうなダッサい自在キャスター。
  2. 駆動輪のカバーもハリボテっぽいし、天板(ていうのかねえ?)も乗り手の体重で変形し中央部が撓んでいるのが見える。
  3. 底面に、さっきまで無かった四角い物体(バッテリーケース?)が付いてる。

ホバーボードと違ってCGではなさそうで、映像のWalkCarは実際に走ってると思う。キャスターのシミー(バタつき)を防ぐために取付に角度を付けてあるところなど結構生々しい現実感(笑)。おそらくプロモムービーの実動機は開発中のプロトタイプで、最初に映したのはコンセプトモデルだろう。だったらミスリーディングな小賢しい編集をせずにその旨をことわればいいのに。(でもこんな状態なら10月発売には間に合わないだろうな)

この時点でもう「あれれ?」なんだけど、もう一つ、公式サイトには何処にもWalkCarの技術スペックが全く出ていない。バッテリーの容量、モーターの消費電力、そういったものを一切書かずに外部サイトで「3時間という短い充電時間で最高速度は約10km/h、航続距離は12km」などと紹介されても信じようがないし。。。

WalkCarのような小さいホイールは路面の凹凸の影響で転がり抵抗が非常に大きくなるからバッテリーの消耗が激しい。底面にフットするくらいの大きさのバッテリーでは、せいぜいが細切れにビデオを撮影する時間くらいしか動いてくれないだろう。ついでに言うと、同じ外部のサイトで「約120kgの重さに耐えられる」と紹介されているが、公式サイトのアイキャッチ画像は合成だ。実働プロトタイプですら映像の中で歪んでしまってるのに、コンセプトモデルになんか乗っかった日にゃグシャ!だろうからね。

つまり、謳われているようなWalkCarはまだ存在していないと疑ってかかるほうがいい。

キックスターターなどのクラウドファンディングが一概に悪いとは言わない。実際、僕も知り合いのDVD/CD作成プロジェクトの資金集めに協力したこともある。でも、それはその人の顔が見えていて何をどうやって行くのかの道筋も明らかだからこそ、信頼して応援できるのであって、小賢しい映像のマニピュレーションで「どうです、スゴイでしょ〜!」というダマシをやるようなWalkCarとは全然レベルが違う話だ。

CGでしかないLexusのホバーボードは非常によく出来たホラ話で、たとえ信じこんでも何の害も与えない。ま、得意顔で「これ、知ってる?スゴイよ!」言いふらしたヤツは、後になって恥じ入ることになるだろうけどさWWW)。

一方、WalkCarは実際に走るものが存在するけど、映像で紹介されている実機は、見本として見せられる「コンセプトモデル」とは程遠い未完成品。。。いや、多分、実現しない。(航続距離が12kmじゃなく、1.2kmなら実用化を信じてやってもいい。でも、こういうウサンクサイ映像でプロモーションやってるようなヤツの言うこと、ハナから信用ならんわな)

多分そのうち、「出来ませんでした、ゴメンナサイ」と謝る代わりに「道交法をクリア出来ませんので、発売延期になりました」とかいう言い訳が出てくるだろう。既に実用レベルにあるあのセグウェイですら、日本じゃ合法化出来ずにいるんだからねえ。


歴史を記録した写真や映画フィルムへの着色は必要なのか。。。

昨日、NHKの「カラーでみる太平洋戦争~3年8か月・日本人の記録~」を観たが、違和感が拭えない。

前々から、後に色を着けられることを意図して撮影されていないフィルムに、現場を見もしなかった者が勝手に、恣意的に着色していいのか、ということを何度が書いたことがある。

芸術作品としての映画でも、記録映画でも、撮影者の意図とかかわりなく、事実じゃない嘘の色を塗りたくることは著作物への冒涜である。法的な著作権がどうのというカネの絡んだ生臭い話ではない。撮影者と被写体になった人や物を愚弄する行為を戒めるのに期限や時効は更々関係がない。

そして受け手の問題。このような改変を行う者は「事実に基づき」、「正確に」色合いを再現すると言うだろう。そして、NHKは番組の中で何度か「カラー化して初めて見えること」があると言った。果たしてそうだろうか。我々は、火傷でただれた傷口を真っ赤に塗ってもらわないとその痛みが想像できないのか。特攻に使うにも満足な飛行機がなくやりくりして準備された機体のヤレ具合は色がないと見て取れないのか。白旗を担いうつろな表情で投降する少女の耐えた苦難や後ろ写る焦土のそのまた背後に広がる荒廃した沖縄に思いを馳せるのに余分な彩色が必要なのか。それほどまでに視聴者はバカにされているのではないか、と疑る話はちっとも聞かない。

仮にNHKの言うような「カラー化して初めて見えること」があるとしたら、それは、恣意的に着色され改変された歴史を何の疑いもなく「事実」として受け入れる人たちの愚かさだと思う。

番組の意図はそんな所にない、重箱の隅ではなく戦争の悲惨さを訴える番組の真意に目を向けるべきで、妙なケチをつけるな、と叱られるかもしれない。でも、本当にカラー化しなければならない理由など、愚民化以外に何かあるのか?

(マンガやアニメで「わかりやすく解説」と称する歴史本に胡散臭くいかがわしいものが多いのと似たものがあると思う)


なにもかも。。。ダサくて五輪もオワコンやなあ

東京オリンピック誘致のためのダシにつかわれた新国立競技場がデザインも構造もトンデモな代物で結局お流れになったばかりなのに、続いて出てきたのがボランティアのユニフォームのダサさと、エンブレムの盗作疑惑。

韓国嫌いのネトウヨ系のやつらに言わせるとユニフォームは李朝の武人装束のパクリだとか。日本嫌いのコリアンからも同様な反応があるようだ。パクリかどうかは判らないが、言われてみれば確かに似ている、空目目アワ〜♪。僕は生まれて初めてネトウヨと意見が一致した(笑)。しかも、ベストとネクタイをプリントしたというあのダサさ、チープさ加減、ハンパない。その点でもコリアンは怒るだろうな。(もっとも、新調費用25億円!は製造する韓国に落ちるらしいが、、、)

しかし、エンブレムの方はそんなホノボノなことでは済まされなくなりそうな勢いだ。

リエージュの劇場ロゴとの類似が言われだしたはじめのうち僕は、能力不足と努力不足のデザイナーが、ありきたりでシンプルなコンポーネントをお手軽に組み合わせたために起きた「偶然」の空似だろう、と思っていた。

興味があってこのデザイナーの作品をネットであれこれ見てみたが、まるで学生レベルの仕事しかできていない。なのに何でこんなに売れっ子なのか、、、不思議でならなかった。今のトレンドが理解できない、感性にも響かない、ああ、俺も時代に付いて行けない歳になったのか、とも思った。

違う違う!いかにもプロらしく小奇麗に小ざっぱりまとめるための表面的でテクニカルな力量など、じつは学生でもすぐに身につけられる。それさえあればあとは取ってきたものを組み合わせるだけだ。ウィキペディアをはじめネット上からコピペ剽窃してレポート出す小狡い学生と同じ感覚なのだろう。というか、このデザイナーは、さすがに学生の頃はネット時代じゃなかったろうが、社会に出てからあれこれツマミ喰いしてはウンチにしてヒリ出す小賢しい方法を憶えたんだろうな。(いや、ウンチにするほど消化すらしてない。カジッては吐き戻す程度やな)

【東京オリンピック・エンブレムはもう無理筋】という記事が、ネトウヨ系の低レベルな批判じゃなく、これ以上擁護つづけると傷が広がる、と結構手厳しく書いているが、その通りだと思う。

エンブレムだけじゃなく、可哀想だけど、佐野研二郎のデザイナーとしてのキャリアも終わるだろう。というか元々その器じゃなかったのだ。

話をオリンピックに戻す。組織委員会の森喜朗は「半年もかけて国際社会に照会している」と言って擁護してるけど、半年経ったら時効とかいう話じゃないし。こいつ、また新国立競技場のザハのデザインのように後になって「始めから好きじゃなかった」とか言い出すんじゃね。

競技場といい、ユニフォームといい、エンブレムといい、東京オリンピックはカネをドブに捨てる場であるということが明白になったな。やめれ、やめれ!

東京オリンピック、ひいてはオリンピック自体がオワコン化してるし。。。