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Fiat 500 キコキコ異音とバッテリーケーブル断線

以前、フロントサスの異常で、段差を越える度に「ガシャ」とか「グシャ」という異音が出ていたことがある。それだけにとどまらず、フロントフェンダーに上から体重かけて上下に揺すると「キコキコ」という金属の擦れる音もした。

サスの異常はアッパーアームのゴムブッシュのカラーが何故か完全に隙間が開くほど摩耗していたのが原因だった。これで恐ろしいような音は出なくなった。けど、まだ車が揺れる度に出るキコキコは消えなかった。走りながら耳を澄ますと、どうも前ではなく後ろの方から聞こえてくるようだった。

エンジンマウントのスプリングやラバーを取り替えるためにジャッキアップしたとき、ついでに下回りをチェックしようと馬をかませて潜り込んだ。そしたらヒーターダクトの中間部がリアのスイングアームに干渉しているように見えた。以前のオーナーは何故かヒーターを取り外していて、この部品が無かったから僕が後から追加したものだ。ラバーダクトとの兼ね合いでボディーの底に上手くネジ止めできずに適当にぶら下げておいたものだから、だんだん垂れ下がってきたのだろうと、今度は固定した。また、チョークかスロットルか何かのケーブルがボディーに当たっている部分を見つけたので、適当なチューブをかぶせてタイラップで留めて置いた。これで変な音は出なくなった。

ところが、それからほんの数日後にはまた、例のキコキコ音が始まった。実は先般の潜り込みで、サイドブレーキのケーブルもボディーに干渉しているのを見ていたけど、アウターケーブルには樹脂の分厚いコートがあるのであんな金属の擦れる音はするはずがないと、放ったらかしにしてあった。でも、ひょっとしたら樹脂コートが摩滅してアウターケーブルの中の金属チューブが直にボディーと接触しているかもしれないと思い、またジャッキアップして調べてみた。

まず目についたのは、ヒーターダクトが本来なら2本のネジで留まっているはずのところを、先日は手を抜いてやり易い方の1本だけで固定していたこと。そのためラバーダクトに押されて傾いている。これをちゃんと正式な固定方法に直した。その時、バッテリーのケーブルと思しき太い電線が本来の経路じゃないところに通してあるのが発覚。ヒーターダクトに挟まって邪魔くさい。また、そのダクトの固定ネジに共留めしなければならないので、クランプを引っ張って移動させるのに結構な力が必要だった。車の底の下の狭い空間ではやりづらいこと甚だしい。

さらに、サイドブレーキのケーブルはボディー中央付近で後方に向かって二股に分岐していて、その両方ともが後輪の手前でボディーに当たっていたから、前回と同じようにチューブをかぶせてタイラップを巻いてやった。ついでに、一時しのぎかもしれないけど接触部分にグリスを塗ってやった。

日も傾き始めた頃、作業を終えてジャッキを下ろし、試運転しようとスターターレバーを引いた。「・・・」あれ?もう一度「・・・」(汗)。

ヘッドライトも補器の照明も点くし、電磁ポンプもいつもどおりカタカタと鳴っている。なのに、セルだけがウンともスンとも言わない。ああ、何てこったい!明日は友人から荷物運びに車を出して欲しいと頼まれているから、何としても今日中になんとかしなくちゃ。。。慌ててフューズを全部調べたけど切れてるものはない。前のオーナーのおかげでスパゲッティみたいに縺れ絡み合ってるワイヤリングハーネスを辿らなきゃなんないのか?もう日が暮れるというのに、、、。

まずはエンジンの裏側にあるスターターモーターを、iPhoneのカメラで覗いてみる。端子が抜けている様子はないな。そんで、次に大もとのバッテリー。エンジンフードを開け、アース(マイナス)ターミナル揺すって緩みを調べるが何ともない。ケーブルもしっかりしている。。。が、プラスのケーブルが赤いショート防止カバーの下で何か変。引っ張ったらスポッと抜けた。ありゃりゃ、、、?

メガネ端子のカシメが緩く、さっきヒーターダクトを固定するときに引っ張ったので抜けてしまったのだろう。ていうか、これ、スターターモーターに直結されている専用ケーブルのはずなのに、何でヒーターダクトの方まで回ってるの?(前のオーナーによってバッテリーはオリジナルのフロントフードの下から後部のエンジンルームに移設されているし、また後付けされたキルスイッチとスターターは別回路なので、意味が解らん)

それに、本来ならプラスの線には赤いケーブルが使われているはずが、マイナスと見分けがつかない黒線になっている。ったく!でもまあ、それを承知で買ってもうかれこれ7、8年経つんだから、いまさら文句言っても始まらない。バッテリーケーブルが手で引っ張ったくらいで抜けるような状況なら走行中に振動で外れてもおかしくはない。今で良かったと思わないと。。。

良かったと言えば、明るいうちから作業を興味津々見ていたお隣の子どもたち姉弟も晩ごはんに帰る時間になったとき、お姉ちゃんが家から小豆アイスバーを持ってきてくれた。有難う。ごちそうさま。

もうあたりは薄暗くなっているし、謎の電気ケーブル取り回しを詮索するより、まずは断線を修理して明日に備えなきゃ。アイスも食って元気回復したし。てんで、ケーブルを端子に挿し込んで、バイスグリップで思い切り噛み潰して、めでたく修理完了。今の所、キコキコは解消し、もちろんスターターも快調。さて、これがいつまで持つか?(笑)


毎月1日はお弁当の日

ゆきちゃん(あれ?ゆっこちゃんだったけ、いつからかゆきちゃんに固定してるな、、、)から、お弁当のお知らせが来たので、迷わず注文。

配達ついでに受け渡しということだったけど、余分な僕の一個を持って回させるのは申し訳ないので、自宅近くまで受け取りに行くことに。そういや、前々回もそうしたんだっけ。(前回、鴨の河原で受け取ったとき、自転車での配達に苦労していたけど、ついにUber Eatsみたいなバッグを買ったんだとか。これで高野から四条烏丸まで行くんだって。かなり気合が入ってる)

ともかく、約束の時間に落ち合って、ずっしりと重いお弁当をいただいた。ゆきちゃんが北海道出身ということで、受け取るときにいつも僕は懐かしさのあまり北海道ばなしを繰り広げてしまうんだけど、大学で東京に出てからは北海道に住んでいない彼女にとっては何だか迷惑な話かもしれない。でも、まあ、笑顔で受け流してくれているんで、、、。

昼も遅かったので帰りに鴨川沿いのどこかで車を停めて弁当をごちそうになろうかと思った。しかし暑い。もう夏か?土手を下りて木陰で食べればいいんだけど、駐禁が心配。とかなんとか思ってるうちに、あっと言う間に北大路まで来てしまった。そのまま加茂街道を辿って上賀茂あたりまで行けば良いところもあるにはあるが、もうエアコン無しの車は暑くて、さっさと原谷に戻ればずっと涼しく、緑濃い谷間を見下ろしながら食べる方が良い、という結論になった。

家に着いたら食い気が先走って、景色も何も忘れ、ひたすら貪り食うことに。ふと気がついたら目の前には空っぽの弁当箱。ああ、余裕のない人生を送ってる時分が情けなくなる瞬間だった。

ときたま、こうやって体に良さげなお弁当をいただいたり、友人ちで手作り料理をごちそうになったり、普段のいい加減な食生活を補ってもらえるのは有り難いことだなあ、、、とつくづく。

ベジ弁当。たっぷりの量といろんな種類のおかず。

んまぁ〜!
息つく間もなく完食。

蒸し器の図面

蒸し器の製作を頼まれてからこの一年、断続的に打ち合わせや、構想の練り上げを続けてきたが、ふと気がついたら、外箱、内箱、台、内枠、木取り図、ポリカの切り出し図、等々、、、いっぱい描いてた。その数、使ったものだけで13枚。ボツを入れたらその倍じゃきかないし、それぞれ改訂バージョンを重ねているから、図面引いてる時間の方が、実際の製作時間よりながいんじゃね?

それ以外にも、発注者への説明用の分解図や、ステンレス枠外注用の図面もあるし、、、 何やってんだか、、、


蒸し器 完成間近

頼まれ物の蒸し器、と言っても蒸籠とかじゃない、がようやく形になってきた。

コンロに応じて高さ調整ができる台の製作から始まって、桧材の外箱、ポリカーボネートを折り曲げるベンダーのでっち上げ、そのポリカで内箱作り、生地を吊り下げる針の曲げと内枠への取り付け、、、と、やってもやっても終わらない、まるで倒すたびに強くなって向かってくる怪物と格闘しているような作業の日々だった。ふう。。。

後は、温度計測用の孔を外箱と内箱に穿って、そこから蒸気が漏れないようにする蓋をつければ、いよいよ試運転。あ、動かないから運転とは言わないか。。。明日、とりあえず温度計を突っ込んだ状態で蒸気を充満させてみるが、内部の温度ができるだけ100℃に近づいてくれることを祈るのみ。

この蒸し器はせっかくそれだけ手をかけたんだし、内部が高温・高湿度になる外箱を丈夫で長持ちさせるためには、すぐ割れたり痩せたり腐ったりするようなチャチな木材は使えない。思い切って2.5cm厚の桧材を選んだ。しかも節の無い高級品。恐ろしいほど高価。。。儲けが飛んだどころか、完全に足がでている、、、(;´д`)トホホ…。それはともかく、この2.5cmの厚みが断熱効果を発揮して吉と出るか、はたまたその熱容量が想定外に大きくてなかなか内部の蒸気温度が上がらず凶と出るか、、、こればっかりはやってみないと判らない。楽しみのような怖いような、、、


ポリカーボネートの蒸し器内箱

頼まれて染色の絵付けした生地を蒸して色を固定するための蒸し器を作ってる。先日、その内箱をポリカーボネートで作るのに必要な折り曲げ器(ベンダーという特殊工具)をでっち上げた話を書いた。

材料を手近な有り物で間に合わせたら、長ネジが短すぎて車載用パンタグラフジャッキの一番低いポジションで荷重をかけることになり、かなり無理をさせていることが発覚。また微妙に傾くので長ネジ上部のナットを締め込むことで曲げ角の微調整をした。

とりあえず、思ったように曲がってくれたので、ほぼ図面通りの内箱ができあがった。

一番大きい部品である内箱の胴は4面のパネルを接着せず、分解できるようにビスとナットで留めた。問題は複雑な形の底に部分で、鍋との連結や、結露した水を鍋に返すための水勾配など、めんどくさいことこの上ない。

蓋も水勾配を考えないといけないが、三角形が組み合わさっただけなのでいくらかは簡単になる、と思いきや、耐熱性のある接着剤(セメダインのスーパーX)が扱いにくいこと、扱いにくいこと、、、。アクリルのようにシャバシャバの接着液を隙間にスーッと流し込むようには行かない。両面に塗布してしばらく放置し、粘着性が出てきたらエイヤっとくっつけろと説明書には書いてあり、底はその方式でやったがポリカ板が透明なので接着剤のムラムラや泡々が透けて見えるし、あまり美しくない。底とちがって蓋は目に触れる場所なのでもう少しきれいにしようと、大量に塗布してムラや泡を押し出そうと試みたが、空気に晒すオープンタイムを取らなかったため接着剤の固化までやたら時間がかかり、その間に接着剤が流れ出したりして、結局、泡を消すどころか余計にきたなくなってしまった。

ま、美術品じゃないんで機能すればよし、としよう。。。(でも、やっぱきれいなほうがいいんだけどなあ、、、)