「偽道具」カテゴリーアーカイブ

天井換気ファン作っちゃった

これから夏にかけて二階の仕事場兼寝室に熱がこもる。窓を開け放てば風は通るが、たまに近所の家がゴミを燃やす時は風向きによっては煙い(原谷は戦後の開拓地なんで普通に燃やしてる、、、田舎だ!)。その他諸々の事情で窓を開けられないときもあるから、天井裏へ強制的に排気する装置をこしらえた。

天井の排気は以前もやっている。あの時は冬にストーブを焚く一階の暖気をこの部屋に送り込んで再利用するためだった。今度は夏の熱気を捨てるためのもの。これで涼しい北側の部屋や廊下の空気を持ってこれる。

前回は元々付いていた天井換気装置の出口を変えただけだったが、今回は自作した。15cmφのファン(パソコンに付いてるようなやつの100v仕様)とプルスイッチを24時間換気用の「レジスターにくっつけ、天井に穴を開けてぶち込んでやった。屋内配線は面倒なので使わないエアコン用コンセントから電源を取った。

実は、子どもの電気工作みたいにホイホイとできると踏んでいたから、夕方から取り掛かって晩飯前には作業完了の予定だった。が、棚の上の天井のコーナーは作業がやりにくく、汗だくになって完成したのは夜中だった。(夜中にゴソゴソ、ガシガシやれるのは田舎だからだ)

ファンもレジスターもこんな使い方されるとは思っていなかったからか、結構なノイズを発する。まあ、100vなんでそれなりに強力に吸い込んでるから良しとしよう。レジスターを開けておけばファンを回さなくても熱気はある程度は抜けてくれるだろう。


英語のインタラクティブ教材

英語の教材に『絵で見る英語』(I.A.リチャーズ/クリスティン・ギブソン [1975] IBC出版、原題:”English Through Pictures”)を端末機器で自習できる方法を考えている。

前にも書いたが、この本はシンプルなイラストと簡潔な英語の説明だけで学習者の母国語を介さずに英語を身につけることができる優れものだ。

著者は絵だけでなくネイティブ・スピーカーの発音に耳を傾けるよう促している。それは母国語の発音に引きずられないように(そしておそらくは思考を母国語から切り離すために)、ネイティブ・スピーカーのアシストが得られるまでは声に出すなとさえ言い切っている。

とはいえ訛のない英語を話す人を簡単に連れてくるわけにもいかないから録音に頼ることになる。この本が世に出たころはレコードの時代だったが、オープンリールの録音テープからカセット、CD、さらに今はMP3などの音声ファイルをPCやスマホから使える。この本にもCDが付いていて、ページのイラストと音声を対照させながら勉強できる。

ただ、CDの音声をPCやスマホ、タブレットなどの端末に取り込んだとしても、本と機器の両方を同時に扱うという面倒くささがある。そこで端末だけですべて完結できるようにならなかと考えた。

始めは本を自炊してPDF化し、イラストに対応した音声を埋め込む方法を模索した。ネット環境に依存しないので保存したファイルを簡単に開くことができる。しかしファイルが重くなるのと、埋め込んだ音声の操作性が思わしくない。

そこでインタラクティブなWebページを作って画像をクリックすると音声が流れるようにした。それがこれだ↓(但し、著作権の問題があり、音声と画像はオリジナルではない)

http://okamoo.com/English/AudioBook/FB_Special/audiobook1FB.htm

画像と音声ファイルを読み込むことになるが、一度に何十ページも読み進むものでもないのでダウンロード量は知れている。

使い方はシンプルに4つのエリアに仕切られたページの各イラストをクリックするだけで対応する音声を聴ける。勉強が進むと本の中程からは情報量が増えて音声も長くなるが、再生途中でクリックして一時停止や再開ができる。また、中断して別の音声を聴くことも可能。ダブルクリックまたは画面上部のボタンをクリックしてリセットもできる。

なお、著作権の問題で元の本のイラストや音声は一般に公開できないので、上記にリンクしたサンプルは実際に使う教材とは異なり、僕のでっち上げたものだ。

Webページを記述しているHTMLもそれを支えるCSSもJavaScriptもある種の言語なのだけど、僕は習ったことも体系的に独学したこともない(って奴が英語を教えるってのも皮肉だなwww)。それでも、場当たり的に必要な情報をネットから拾ってきては適当に改変し使っている。これらの言語の文法も作法も知らないのでまともに動かすには当然手間がかかる。しかも出来上がったソースはおっそろしく汚い。でも、内輪で使うものだから動けばいいんだ。(笑)

そんなわけで、借用したスクリプトやスタイルシートを我流で1ページに全部記述したので、めっちゃくちゃ乱雑で頭でっかちなHTMLファイルになってしまった。実際に使うときにはページ数も増えるから、もうちょっと整理して別添でjsとcssの定義ファイルを作るつもり。あと、サンプルは単ページなので「前へ」と「次へ」のボタンもまだ実装していない。目次ページも要るかな、、、 だんだん面倒くさくなってきた。。。


追記:
案の定、別ファイルにした途端、問題が爆裂!直すのに手こずった。しかも、手間の割に<head>〜</head>間の情報量がたいして減らない。。。

ま、いっか。


エル・カピタンの悪夢

夢見心地でヨセミテのエル・カピタン山麓をさまよっていたときのこと。大好きな林檎の木の木陰で涼んでいたら、いきなり幹にひび割れが走り、果樹がボタボタと落ちだした。倒れそうな木の幹を必死で支えたが、どうやら接ぎ木した根っこのほうが寿命らしく、枯れていくのを手をこまねいて見ているしかなかった。。。とまあ嫌な白昼夢、いや、夜中だったけど、、、

で、メインで使っている「偽Mac」のSSDが変になって、起動時にエラーが起きたりその修復でやたらに時間がかかるようになった。終いには作業中の動作が遅くなったかと思った途端に画面が崩れ、システムが落ちた。(再起動でまた修復が始まる、、、)

DVDからLinuxを起動したら普通に動くので、SSD内部のシステムが逝ったにちがいない。でもこんな壊れ方だと、再インストールしても再発するどころか、繰り返しているうち内部のデータまで連れていかれてしまう。幸いドライブ自体は認識されてデータへのアクセスも可能だったので、完全に壊れるまえに別のドライブにOSを入れ直すことにした。

やり方は、、、ここから先は、また夢の中ということで、、、

別のMacにダウンロードした最新のMac OS X SierraをUnibeastでUSBメモリに移し、そこから新たなSSDにインストール。それだけ。あとは、Post InstallとしてMultibeastから必要なドライバなどを入れる。

昔は、こんな便利なツールが無く、徹夜でターミナルからコマンドを打ちまくること1週間、なんてことがあたりまえだった。つか、夢を見るために徹夜をする、ってどうなのよ。(笑)

今やインストール自体は手順を敢えて書くほどのこともない。ただ夢の中でいつも問題になるのはオリジナルの音声機能が上手く働かないこと。でもこれは僕のように古いMBしか使わないときだけのことなのかも。

ともかく

音声の解決策

1,VoodooHDAを使う(Multibeastからインストール可能)
2,元からあるAppleHDA周辺をゴニョニョする

1のVoodooは導入が簡単で、Preference paneから細かい設定ができる。欠点はノイズ。あと、システム環境設定でいじった設定が保存されないことがある。(いままではこれを使ってきたが、、、)

2の方は、音質はオリジナル相当だが面倒くさい。いろいろ試してみた中でToledaの公開しているものが確実だったので、以下に書き留めておく。

ハードウェア構成

MB: Asusu P6T SE
CPU: Intel Core i7  (920) 2.68 GHz
RAM: 1333 MHz DDR3 18 GB
GB: GeForce 8800 GT 512 MB
SSD: Samsun 840 Series 250 GB

使用ツール他

以下のリンク先はどれも、ものすごい時間と労力・知力を注ぎ込んだ成果物だ。おかげで作業が100倍、1000倍はかどる。一々書かないが、作者、サイトの運営者に感謝する。特にToleda発表したものに対するサポートが素晴らしく、細かい質問にも丁寧に答えていて、特筆に価する。

EFI Mounter v3.app
Kext Utility.app
AppleHDA.kext (must be original, unmodified)
ssdt_hdef-1-100-hdas
MultiBeast.app for Sierra
HDAEnabler1.kext
audio_pikeralphaALC-120_v1.0d.command

音声の修復手順

・Mount:  EFI partition:  EFI Mounter v3.app → disk1s1

・Drag&Drop:  AppleHDA.kext → Kext Utility.app → /S/L/E/ (original automatically saved)
(If original AppleHDA.kext in /S/L/E has been modified, use one in OriginalAppleHDA.kext.zip)

・Copy:  ssdt_hdef-1-100-hdas/SSDT-HDEF-HDAS-1.aml → /Volumes/EFI/EFI/CLOVER/ACPI/patched

・Install:  MultiBeast.app → Drivers > Audio > Realtek ALCxxx > LegacyALC888 (W/Wo Legacy)

・Drag&Drop:  HDAEnabler1.kext → Kext Utility.app → /S/L/E/

・Run:  audio_pikeralphaALC-120_v1.0d.command → answer “y” to every question (audio_cloverALC-120_v1.0f3.command works but no mic input on my P6T SE)

・Restart

・Set:  システム環境設定 > サウンド > 出力 > 内蔵スピーカー(後部出力)、> サウンド > 入力 > 内蔵マイク (後部入力)

以上で、VoodooHDAのお世話にならず、ノイズの少ない音声入出力ができるようになった。

オリジナルのAppleHDA.kextはいじらないが、HDAEnabler1.kextを入れないとCodecが無い、とCommandに怒られる。HDAEnabler1.kextはToledaに依るものだが、彼(彼女?)は「deprecated」として勧めていない。

とまれ、あとはOSのマイナーアップデートで、この状況が引き継がれるかどうか、、、

シエラ山中の新しい林檎の木の下で、またしばらく夢を見ることにする。


eMacの修復

iMac (2009)とeMac(2003)

先日の白いiMac Mid 2006 24in. に続き、もう一人、半分壊れたMacがうちに来た。十数年前に爆発人気だったカラフルな初代iMac(1998〜)の影でひっそり咲いた徒花みたいなブラウン管のeMac。この子の色も白一色で、他のカラーバリエーションは用意されず地味なことこの上ない。でもそれが僕には好もしい。

eMacは始めは教育用に開発され、性能の割に安価だったのでiMacが液晶ディスプレイ(LCD)に移行した後の価格帯を埋めるため、2002年から最後のCRT一体Macとして一般にも販売された。(皮肉にも初代LCD iMacはeMacと同じく色を捨てて真っ白になった)

パソコンを買いたいと友人に相談されて、当時めっちゃお買い得だった(誰も知らない)eMacを薦めた。購入からセットアップや使い方インストラクションまで手伝った縁のある子だった。

そのeMacは2004〜2009年ごろまで稼働していたがシステムが不調になり、DVDインストールディスクからOSの再インストールを試みるもドライブが読み取らず、再生を断念したのだった。

あれから8年。先のiMac復活で味しめて、友人ちの物置に眠っていた件のeMacももう一度覚醒させてみようと、もらって来たというわけ。

で、やったこと:

・ポリカーボネイト製ケースの取り外しと清掃
・壊れたDVDドライブ交換
・Open FirmwareからDVD起動とOS再インストール


・ケースの取り外しと洗浄、内部清掃

アーレンキーでカバーのネジを外す


・DVDドライブの換装

換気ファンがかっこいい


・再起動とOSの再インストール

OS再インストール完了後のeMac


初めてのMac

型式が古くて、システムが不安定で、キーボードとマウスの機能も一部働かない、でもとてもキレイなiMacを友達からもらった。僕が初めて所有する「本物」のMacintosh。白いポリカーボネイトのiMac( 24 inch、Late 2006)はまるで新品のように見える。

白い筐体に白い入力機器。新しくインストールしたOS、スノーレパードによく似合う。(オリジナルOSはタイガーだった)

付属品の見た目も良いのだけど、故障中。修理しようとしたがAppleの製品は接着やカシメ、トルクスのビスが多用され、非常に分解しにくい。(以前、別の友達からもらったアルミのキーボードもなんとか途中まで分解したものの、結局直しきれないでいる)

今回も苦労してバラしたキーボードは、コーラのような飲み物をこぼしたらしく、内部の基板が錆びて駄目になっている。これは直しようがない。泣く泣く廃棄。同型だがUSキー配列で無線接続のをヤフオクで安く手に入れた。これはまずまずのコンディションのものだった。

マウスのほうはスクロールボール(っていうのかな?あの頃のAppleマウスはホイールじゃなかった)の上下スクロールが上向き1方向にしか働かなかった。

ケースが接着されているのでマウスの分解は面倒だなと思っていたら、ネットで「分解せずに、細く切った両面テープをボールに貼り付けて巻き込み、ゴミを粘着させて除去する」という荒業を見つけた。やってみたら大成功。

両面テープを引っ張り出したら、、、うげ! めっちゃゴミがズルズルと出てくる。

念のため無水アルコールでテープの糊も拭き取っていたら、さらにデカイ汚れの塊がゴソッと出てきた。あースッキリ!

アルコールで浮いた汚れも、、、

上下左右にスムーズなスクロールができるようになって、ユキヒョウさんもぐりぐり。

CPUは一応、Intel入ってる、、、 メモリは最大でたったの4GB(しかも実際にはその内の3GBしか使えないという話も)。OSはLionまでで打ち止めだとか、、、 初めてのMacだし、デザインも好きなんでずっと手元に置いておきたいんだけど、、、 さて、いつまで使えるんだろうか。