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鎖骨固定帯の改造 Clavicle Strap (brace) with detachable sholder belt

なぜ、肩甲骨を折ったひとが鎖骨固定帯を使わにゃならんのかよく知らないが、ともかく、階段から落ちて肩甲骨を骨折した友人が医者から使えと言いわれたそうだ。

問題は、一人暮らしの患者が自宅でこの固定帯をどう着脱するかだ。背面にベルクロのバンドが2ヶ所あるが、どう考えても一人じゃ無理。病人、怪我人は病院か家族の世話になれということか。

家庭事情も考慮せずこんなものを着けるように指示する医者も医者だが、器具を作ってるほうも、使い勝手、使い手の事情など眼中になく、ありきたりのことしか考えていないのだと思う。(自分も頚椎手術で同じようなことを経験した)

ネットで「鎖骨固定帯 一人で装着」とかなんとかググると同じ苦労している人がいて、工夫をしてる記事や動画も出ている。ただ、締めた紐やベルトがダラダラと長くぶら下がる。余った部分は「引き解け結び」で肩ベルトに結びつけるってのもあったけど、あまり美しくない。まあ、鎖骨固定帯自体が美しいものじゃないので、いいんだけど。。。

ともかく、友人の不便を見かねてつい、改造してあげるって言ったけど、この余りベルトの処理にひと工夫せねばならなかった。ベストを羽織るようにちゃちゃっと着れて、締めあげて出てきたベルトをループにして長さを減らし、ややこしい手順なしでベルクロで留められるようにと。なんか、ちょっと苦労したけど、まずまずうまく行った。

IMG_0026分厚いベルトや肩当てのクッション、硬いベルクロを縫うとき、ウチのミシンは悲鳴をあげていた。縫い目が跳んだり、糸にループが出たり、、、調子が狂ってちょっとかわいそう。職業用ミシンがあればなあ、、、と思う夜なべ仕事だった。

今日のお昼に届けて喜んでもらえたので、やった甲斐はあったね。(その後の話はこちら

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① 背中側から見た装着前の状態。

 

①〜②腕を通しやすいように肩当てを伸ばした状態では追加したベルトが2重になっている。

 

 

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② 肩当てパッド上部に追加したベルトがこの時点では2重であることに注意。
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③ 2重のベルトの上側を引き、パッドと背当ての間を縮める。

 

 

 

 

 

 

 

 

③ベルトを引っ張り、

 

 

 

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④ ベルトを引き絞った状態。

 

 

④バックルのところまで締めあげる。

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⑤ D環の付いたベルクロテープを引くと調節ベルトが3重になり、長さが2/3に縮む。

 

 

 

 

 

⑤〜⑥D環の付いたベルクロテープを肩当の下部にくっ付けてベルトを始末した時には3重になっている。

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⑥ ベルクロテープをパッドに着けてベルトを固定する。

 

 

 

 

⑥つまり引っ張りだしたベルトは元の2/3の長さになっているので、

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⑦ 装着状態。外すときはバックルを解除し、肩当てパッドを切り離す。

 

 

 

⑦調節されたベルトは肩当ての長さに縮まってブラブラせず収まりが良い、というわけ。

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⑧ 前方から見た装着状態。

 

装具を外すときは上部のバックルを解除して肩パッドを切り離す。


母の携帯電話

2015-04-17 15.03.10 あちこちひっくり返して 探しものをしていたら、ゴロっと出てきたガラケー、auのA5406CA。4年前に亡くなった母の。

当時としてはカメラの画素数が3.2メガピクセルと多く、動画も撮れて、ステレオ録音も出来るというやつだった。オフセットされたカメラとフラッシュがどこかラピュタのロボット兵を思い起こさせる、ちょっといかついやつ。

2015-04-17 15.02.13僕も同じ型の白いのを持っていた。ていうか、10年ほど前に僕が初めて携帯を持つとき、母も同じものが欲しいと言ってお揃いで買ったものだ。

機械ものが大好きな母で、若いころからクルマは5速のマニュアルシフトでないといや、とか、八十になってもPCをいじり、DVDレコーダーのややこしいメニューの階層を理解して使いこなしていた。が、携帯には手こずっていた。

2015-04-17 14.57.24-1だけでなく妹や弟も加わってあれこれ教えたが、ずっと付きっきりというわけにもいかないし、元々教わるのが苦手なひとだった。PCやDVDのときのように、結局彼女は自分でやり方を探し出す。

メールが残っていたのでつらつら読んでみたら、僅か3、4行のメッセージ書くのに30分もかかったって言ってたりして、最初の頃の苦労が窺える。でも、きっちり絵文も字入れとるがな(笑)2015-04-17 14.55.54-1

僕と違って、物を大事に使い長持ちさせる人だったから、この携帯もピカピカで傷ひとつない。液晶の保護シールも貼ったまま(笑)。通信方式の廃止でもう使いようがないのに、なんか、ちょっと、捨てられないなあ。。。


出町うさぎ 2度め Demachi Usagi for the 2nd time

2015-04-16 21.04.19Mod出町うさぎ今度は夜に。前回はプレオープンで、かつランチタイム閉店時間直前の駆け込みだったのでメニュー選択の余地なしだった。

友人とある用事の打ち合わせを兼ねて会食。前菜にサラダ三種盛りと、北海道のアスパラと自家製パンチェッタ。めちゃウマ。柑橘系の香りと酸味のソースがグリルされたポークのセイヴォリーさによく合う。それとアスパラ。大きいのに柔らかくて美味しい。お店のゆっこちゃんは北海道のひとだから、どこかに仕入れルートがあるのかなぁ。。。

2015-04-16 21.19.21Modメイン、僕は炙りサーモンの丼。連れはマグロの漬け丼。ぐふぐふ、ウメっ!焼けた香ばしさととろとろと脂の乗った生のサーモンの風味が口の中で混ざり合い、、、言うことない。至福。。。(でも、漬け丼も美味しそう、、、さすがにシェアしようとは言えず、、、)

食後にイチゴのソルベを頼んだけど、友人はマルベリー(桑)と豆乳のアイス(僕は桑の実大好き!)。こちらは、僕の目が泳いでるのを知ってか、わけてもらえた。。。(相当いじましい顔つきだったのだろうなあ、、、恥)

店を出てから、一緒した口の肥えた友人に料理と店の批評を聞きそびれた。一応は満足そうだったが、、、ま、彼女がどう言おうと僕にとって美味いものは美味いので、いいんだけどね。

ともかく、行ってよかった。お伴してくれる相手がいて、財布が許すならまた是非行きたい。二人でこれだけ食べて、友人はビールを飲んで、5,000円でお釣りがくる。世間の標準では決して高くはない。それでこの店の面白い設えの雰囲気と美味しい料理を楽しめるのだからむしろ安い。。。が、普段、一日数百円の食費で糊口をしのいでいる身としたら、そうそうはできないたまの贅沢。
(;´д`)トホホ…

そうそう、出されたお茶は焙じ茶のように香ばしい香りに憶えがある。たぶん一保堂の番茶ではなかろうか、、、連れの友人は「火事のような」香りと評していたが、別に貶していたわけじゃないと思う。でも、それを言うならラプサン・スーチョン(正山小種)のほうがもっと煙突やら火災現場のようだと僕は思う。。。 (あ、話が脱線)


古いマックにはこれでしょう、、、

2015-04-13 23.00.56ModSoundsticks(Harman Kardon製)という、昔のガラス製ハエ取り器みたいな(笑)ウーファーが付いたスピーカーセットを持っている。

安い中古には値段なりのワケがあって、ウーファーはOKだけど、左右のサテライトスピーカーの音がビビりまくる。

前のオーナーも修理を試みたらしく、こじ開けたために片方のアクリル筐体にヒビが入り、しかも下手くそなボンド付けで閉じてあった。

2015-04-13 22.57.53Modビビリの原因は左右に各4個ずつ付いているスピーカーの金属製コイルカバーが長年の振動で剥がれていたこと。こいつらを固定し直すために透明アクリルのケースをスパチュラで慎重に開く。

経年劣化でほぼ全てのカバーが外れていた。本来なら強力で柔軟性のあるシリコン系接着剤を使うべきだけど、めんどくさいので百均の瞬間接着剤を元の位置に戻したカバーと支持爪の隙間に流し込む。瞬間接着剤は表面張力が小さく、隙間にどんどん浸透するので、これでヨシ。(とする)

前の酷い修理でこびりついた糊を除去し、本来ならアクリル用の液体接着剤を注射器などで嵌合したケースの隙間に流し込むんだけど、あいにく切らしている。瞬間接着剤を使う蒸気で白く粉を吹いたようになり、せっかくのクリアケースが台無しになってしまう

そこで、さっきはめんどくさいと使わなかったシリコン系、具体的にはセメダインのスーパーXを嵌合の凹部に塗り、はみ出るのを見越してマスキングテープを施して作業。 ああ、まことにメンドクサイ!

修理完了は夜中の11時をとおに回っていた。いかに天井も床も壁もコンクリートの地下部屋といえど、さすがに試運転は最大ボリュームで出来なかったが、以前は中程度の音量ですらビリビリいってたのが全く出ない。まずは成功だろう。


古い相棒

2015-04-12 20.12.33Mod210何年もの間、お蔵入りになっていた靴を掘り出した。この靴と一緒にアジアのいったい何カ国くらい行ったことだろうか、、、

1990年の春、大学院を終えてアメリカを発つ前に買ったASOLOのRambler Sというバックパッカー・ブーツ。本格的な登山靴ではないが、トルコのイスタンブールからチベットのカイラス山周回巡礼路を経由してラサまでを陸路で移動するのだからと、あらゆる地面、舗装路も地道も山も河原も歩くことを前提に選んだ。

チベットを目指す途中で高地順応のために立ち寄った北パキスタン、フンザ周辺の日帰りトレック、特にウルタル氷河を訪れた時は通常のアプローチではなく切り立った岩壁断崖に刻まれた水路沿いの狭い小径も不安なくこなせた。

結局は行かなかったが新疆の西域南道からケリヤ川を遡上し崑崙を越えてチベット、チャンタン高原を経由した場合、2週間は補給なしで歩くつもりだったから靴は命綱、デザインや軽さより堅牢性が大事だった。その後の別の旅、モンゴルでもネパールのムスタン・ローマンタンでも信頼に答えてくれたから、期待通りのオールマイティーな靴だった。

旅のあいだ山ばかりではなく舗装路も多く歩いたので、すっかり踵がすり減りソールの凸凹も低く丸くなっていつの頃からか履かなくなったが捨てられなくてしまいこんで、その後すっかり忘れていた。。。

若いころ履いていたハンス・ワグナー(今はハンワグという)の、昔ながらの縫い付け製法のソールは張り替えたことがあるが、Rambler Sはセメント製法(接着剤で靴底を着けてあるタイプ)。以前、「伝説のバックパッカー」の異名を取りチベットやインドヒマラヤ、北パキスタンで濃いフィールドワークを行ってきた友人のT君に、何度もソールを張り替えた歴戦の山靴を見せてもらうまで、うかつにも僕はセメント製法の靴底は貼り替えができないと思い込んでいた。

2015-04-12 20.10.56Modしかし、さっき発掘した僕の靴を見ているうちに、なんとか復活させたいと思った。いま履いているキーンのトレッキング・ブーツ(写真左側)のソールが去年の旅以来、剥がれる兆候を見せているから、その次の山行き靴にしたいと。。。 たとえ貼り替え料に軽くて慣らし履きも要らない今どきの山靴が買えるくらいかかるとしても。

今から古い相棒との山の旅を夢見てる。