私の友人が去年の関電からの節電要請に対して、実際にアクションを起こされた実話です。
どっかのカシコからのコピペじゃなく、実際にやらはったこと。これは去年の話だけど、今年にも十分にいえること。
転載OKの承諾をもらっているので、是非読んで欲しいです。
原発なんかいらないことがよくわかります。
大飯原発が再稼働することに対して「ふ~ん」じゃアカン!
ウチら一般市民がどうすることも出来ひんなんてあきらめたら、
どエライ目に遭うのはうちらやで!ウチらはまだいい、子供達はどうすんの?
子供達は誰が守るん? ウチラしかいないやんか。
今回、大飯を動かすということは。政府は国民を棄てることを決めたということです。
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<これは2011年の話です>
原発を全て停止しても夏の最大電力をまかなえる(他社受電契約を含む)ことがわかっているので、大阪府や京都府も関西電力の節電要請を無視した上で、「関西電力の要請とは無関係に」として、いくらかの節電を呼びかけただけでした。
TVでもラジオでも、関西電力の「15%CM」があまりにうるさいので、僕は6月~8月にかけて関西電力とメールのやり取りをして「15%の根拠」を教えてもらい、検証してみました。
で、わかったことは、
★①やっぱり「15%要請」は、「原発を守るためのウソ」だったということ。
(関西電力が認めました)
★②節電を要請しておきながら、火力発電所を5基も停止したままであること。
★③電力供給の実績値(他社受電契約)を、実際よりも低く計算していること。
★①については、関西電力から発電能力・最大電力・他社受電契約など数値を教えてもらって、政府が公開しているデータとつき合わせて、計算してみました。
関西電力が教えてくれたデータもとに電力を計算してみると、電力の不足分は3,5パーセント(舞鶴火力1号機の復旧前は6、4%)にしかなりません。
おかしいと思って関西電力のHPを端から端まで調べて、やっと見つけました。→ http://www.kepco.co.jp/pressre/2011/__icsFiles/afieldfile…
関西電力HPのトップページ → プレスリリース → 今夏の需給見通しと需給対策の状況について → 添付資料1(PDF)と進んでやっとこのデータが見られます。
トップページにはデカデカと「15%」としつつ、本当のデータは迷路の奥底に隠してあるのです。
これは明らかな「二枚舌」です。
ではどういう計算で「3,5%」が「15%」に化けるかというと――― 「発電能力」に安全率をかけて数値を小さく見積もります。次に「最大電力予想値」 に安全率をかけて数値を大きく見積もります。それを引き算して「不足分」を求め、その「不足分」にさらに安全率をかけて無理やり15%にするという手法で す。
「3,5%が事実なら、それをHPのトップページに明記し、CMでもそう説明するように」という「要請」を関西電力にしましたが、1ヶ月経っても変化がな いので「なぜウソを流し続けるのですか?」と問うと「今後も安定供給に向け努力してまいる所存でございます」という返事がきました。
もうぶっ飛んでしまいましたが、気を取り直して次のメールを送りました。
~~~~~~(前略)それほどまでしても、貴社には「守らなければならないもの」があるのだと確信しました。
それは、世間で言われているように「関西電力は、電力供給は十分に足りているのに、“原発が止まると大変なことになりますよ”とアピールするために過剰な節電要請を繰り返している」ということです。そのことが今回のやりとりからよく分かりました。
この間のメールでのやりとりのことは、WEB上で公開させていただきます。
ですので、もしも私の「確信」が間違っているならば、取り急ぎその旨お知らせ下さい。
(貴社に対して、失礼にあたるといけませんので)
その場合、「なぜ、ウソを流し続けるのか?」についての詳細な説明をお願いいたします。~~~~~~
その後2ヶ月経っても一切返信がないので(それまで6回の問い合わせには毎回返信を頂いていました)関西電力は黙して認めたということです。
★②の「火力発電所を5基も停止したまま」~(電力隠し)について
関西電力の火力発電の数値が政府のデータと合わないので問い質すと、多奈川・宮津・海南の火力発電所で5基が長期計画停止中だとわかりました。
原発を優先するために、火力を止めているのです。(なんだ、電気は余ってるんだ…)
多奈川火力発電所に直接電話すると、守衛の男性が「5年前から停止しています。事務所には誰もいません。再稼動の予定はありません」と。
また宮津火力発電所に電話すると「舞鶴火力ができたのでこちらは不要となり、7年前から止まっています。再稼動の予定はありません」
やっぱり電気は余っている。
関西電力は、これらの火力発電所を再稼動するには「2~3年程度必要」としていますが、これもたぶんウソです。
だって、東京電力は7年間長期計画停止していた横須賀火力(4基)をたった3ヶ月間で再稼動させたし、浜岡原発を止めた中部電力も長期計画停止していた武豊火力を7月下旬には再稼動させました。
ある電力関係者は「2~3年もあれば新しい火力プラントがつくれますよ」と苦笑していました。関西電力はHPで「現在、定期検査中の原子力発電所が再起動 できず、このまま停止が長引いた場合、十分な供給力を確保できず、電力需給は極めて厳しい状況となります。」とか「供給力確保に向けて、火力発電所や水力 発電所を最大限活用すべく検討を進めてきましたが、」などとして、「原発を動かさないと大変ですよ」と脅しつつ、裏では火力プラントを5基も止めていた り、水力発電所を7割ほどしか稼動しないと過小に見積もっているのです。
電気事業法では、一般電気事業者に対して電力の供給義務が課せられているので、「火力発電所の再稼動の予定がない」ということ自体、脱法行為に当たると思います。
★③、他社受電契約を、実際よりも低く計算している。
関西電力が教えてくれた平成22年度の他社受電契約最大値は、543,5万kWということですが、政府発表の公式データでは、628,6万kWとなっています。(資源エネルギー庁 電力調査統計)
この数値の差は、原発1基分ほどにあたります。
関西電力は「守秘義務契約の関係上、提示いたしかねます。」などとして、なかなか数値を教えてくれなかったので「おかしいなぁ」と思っていたら、実はこんな結果でした。
基礎になる数値を低く設定したら、電力は「不足」して当然です。
これはデータの改ざんではないでしょうか。
①~③を見ると「電力は足りている」ことが分かります。
そもそも政府発表の「資源エネルギー庁 電力調査統計」から計算すると、関西電力では原発を全て止めても、夏場の「最大電力」をまかなって尚101,9万キロワットの余裕があるのです。(2010年度実績)
僕のような算数の苦手な人間でも、電卓をたたけばすぐに分かる「まるで包帯のようなウソ」が、なぜ堂々とまかり通るのでしょうか…。
関西電力はこの「15%キャンペーン」で3つのいいことがあったと思います。
■「原発を止めると、電気が足りなくなりますよ。いいんですか?」という脅しに満ちたウソを連呼して、お客さまを洗脳できた。
■「15%CM」に巨額の広告費を投入することで、マスコミ各社を手なずけて、関西電力に不利な報道を抑制させることができた。
■政治・経済の世界に、関西電力の強大な影響力と健在ぶりを誇示して見せた。
これだけの「効果」を得ながら、それにかかった費用は、まわりまわって結局はだまされた「お客さま」が電気料金として負担してくれるのでしょう。
本当にハッピーなプランですね。
関西電力はあまりにハッピーなので、「節電~冬の陣」も予定しているようですが、これも当然ウソです。
電力各社が「腐臭を放つ、腐った生ごみ」なら、その利権にたかるマスコミ・政治家・役人・学者・ゼネコンなどは、「生ごみにたかる、黒々と大群をなしたゴキブリの集団」だと思います。
在宅医療で人工呼吸器を使われている方たちや、人工透析をされている人たちにとっては、電力不足による停電は「いのち」に直結する深刻な問題です。
人工呼吸器を動かすために、自前で予備のバッテリーを余分に購入された人たちもいるのです。そうした人たちに大きな不安と負担を強いてまで、ウソをつき通した関西電力を、僕は忘れません。
■参考資料
政府発表の「資源エネルギー庁 電力調査統計」の数値から計算すると、日本の全ての電力会社は、原発を全部止めた状態でも、夏場の「最大電力」を確保して尚、電力に余力があります。(2010年度実績)
<電力各社の「余力」は以下の通り>
北海道電力 53.3万kW
東北電力 340.5万kW
東京電力 349.3万kW
中部電力 609.4万kW
北陸電力 139.6万kW
関西電力 101.9万kW
中国電力 243.0万kW
四国電力 21.6万kW
九州電力 43.6万kW
(沖縄電力は原発なし)
原発が無くても、日本中で電気は余っていることがわかります。
★資源エネルギー庁ホームページ 「電力調査統計」↓↓
http://www.enecho.meti.go.jp/info/statistics/denryoku/res…
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