「自動車・バイク」カテゴリーアーカイブ



Fiat 500 革ハンドルカバー縫い付け

去年の冬に取り付けたハンドルカバーは安物の合皮だったんで、1年も経たんうちにボロボロ。

で、年末に安い香港製の本革ハンドルカバーを見つけて注文した。ところが何故か「税関に没収」されて来なかったので新たに買い直した。一瞬、また安い中国製に触手が伸びかかったけど、いやいや、同じことを繰り返すまい、と倍以上する日本の店に注文。(っても、1600円ほどだった。それと前回のは返金されたので問題はなかったんだけどね)

なにぶんチンクのハンドルは握りが細いから、巻く革が余ってしまう。今までのはペラペラだったので折返してそのまま縫い付けたけど、今度のは厚みが2ミリくらいあるのと本革なので折り曲げてもしっくり行かない。それで、カッターナイフで余分を切り取り、それをテンプレートにしてポンチで縫込み用の孔を開けた。

元のは苦労して取り付けた後にカバーが滑ってクルクルとずれることに気がついた。とても糸を解いてやり直す根気はなかったから、なんか握り心地に違和感があったままだった。今回は円周に両面テープを巻いてからカバーを被せたのでずれることはなくなった。

没収された輸入品は説明書が付いて無いということだったが、今度のは懇切丁寧なカラー写真入の説明書が入っていた。本当はカッコつけてクロスステッチにしたかったけど、寒いのと、手間が倍要るのと、付属の糸が足りるかどうか判らなかったので、説明書にしたがって作業した。縫い目は野球のボールのそれに近い形。(ボールの縫い目は2本の糸を交互に針2本で縫うのだけど)

狭いチンクの運転席で、防寒対策で着膨れているのと、針と糸を扱うために手袋は着けられないので指先がかじかんで、ちっとも捗らない。出来上がったらもう夕方、、、実質作業時間は2時間以上かかったかも、、、。暗くなる前に終われて、ほっ。

クロスステッチなんぞやってた日にゃ、今もまだやってたな。(笑)



家族  (from Instagram)

ひょんなことから昔の恋人と「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行った。

僕よりひと回り以上も下の彼女は伝統産業に身を置き、とてもセンス好い店を構えて今バリバリ仕事をしている。長く乗っていたBMWのZ3から最近乗り換えたというメルセデスのCシリーズカブリオレで雪のちらつく夜の街をシネコンへ。(Fiat 500とは別世界の乗り物だな!)

映画ではQueen のフレディの、親との対立、ガールフレンドとの別れとボーイフレンドとの出会い、バンドの成功と空中分解、そして最後にライヴエイドで彼らみんなと「家族」としてリユニオンする大団円まで、、、 自分の歩いて来た道や、隣の人とのこれまでの関係を反芻しながら、歳も住む世界も違う僕らは、かつて家族にはなれなかったし、今後もならないだろうなと思った。きっともう逢うこともないだろう。

いや、昔もそう思ったのに、ほんのひと時とはいえまたこうやって一緒に同じ映画を観て何年も前のあの頃の「時」を共有しているのだから「またいつか」はあるかもしれないな。。。(いや、もうないだろな)

あの当時にも乗っていたXL250Sで家に帰るとき、冷え切った街にはまだちらちらと風花が舞い、東の空が明るくなり始めていた。

(from Instagram)