10年近く前に中古でうちに来たときはバケットシートが付いていた。だがあまり実用的ではないし、乗り心地も今ひとつ。そんで今からちょうど4年前、ヤフオクで見つけた軽四用の中古シートに載せ替えた。
シート交換の顛末は↓から、、、
と、まあ、この辺は以前の投稿やFB、インスタなどに書いた。シートのベースフレームは昆布金物店にお願いして、そのプロフェッショナルな仕上がりには大満足だった。・・・が、自分の設計がマズく、着座すると普通のドライビング姿勢で視点が若干高い。あと2cm座面が低ければなあ、、、。
アイポイントが高いとウインドシールドの上辺がかぶさって交差点で停車中に信号や標識が見にくいことがある。また、乗り込む際に屋根で頭をぶつけそうになるので窮屈な感じ。座ってしまえばどうということもないのだが。
図面で決めた高さはあくまで「勘」によるもの。それと助手席座面下の小物トレイのスペースも確保する必要もあった。果たして出来上がったフレームと座席を合体させ、車内に取り付けたら「ほぼ完璧」。しかしその「ほぼ」が上記のアイポイントの高さ問題だった。実用上の問題とか運転に支障や危険があるわけではないが、フィーリングがどうもしっくりこないまま4年が過ぎて、もうこっちの身体がそれに慣れてしまっているという感じも無きにしもあらず。。。
今朝、急に思いついて(っても以前から目論んでいたけど)、座面の高さを変更することに。助手席は弄らず、運転席だけ。それも4点あるフレームとシートレールの結合部の後ろ側2つだけを2cm下げる。つまりヒップポイントだけ沈ませるという、まあ手抜きではある。
後ろだけ下げると前方の結合部を若干こじるようなことになるし、正確に言うと前後の長さも変わってくるが、まあそこは目をつむる。何しろ公差なんて概念が無い、いい加減な仕事をする僕ですから。(昆布金物店の仕事に泥を塗るようなことで申し訳ない)
実際にやったことは以下の通り。
- 後方右手側は頭をカットして2cm下に新たなネジ穴を開ける。
- 後方左手側は天板にネジ穴が開いた状態なので、これをカットし、垂直の壁を折り曲げて新たに低い天板を形成、ネジ穴を開ける。(ガスバーナーで炙り、鉄床の角を使ってハンマーで叩いて曲げる)
- 焼けた塗装とサビを落とし、塗装する。
加工と塗装を終えて、シートの復旧。先ずフレームを車体のフロアに戻してネジで締結。座席を乗せると予想通り、シートレールとフレームの間に若干のズレはあったが取り付けが困難というほどでもなく、加工した後方の結合部から仮止めし、すべてのネジが位置についたところでまた後方から本締めしたら歪もレールのスライドに支障もなく、スムーズに動く。下の写真でもヒップポイントが下がっているのが確認できる。
改造後に座ってみると、座面後方が2cm下がっただけで先ず感じたのは乗り降りがかなり楽になったこと。普段から先にお尻をシートに乗せて、後から頭を車内に入れるのだが、首を窮屈に曲げる必要がなくなった。
前方視界も、ウインドシールド上部の覆い被さる感じが減り、まだ街乗りしていなが、きっと交差点で停止中に信号等も見えやすくなっているにちがいない。逆にハンドルが目の前にせり上がっているような感じがあるが、圧迫感があるほどでもない。
もともと天井までのヘッドクリアランスは十分なので、助手席は弄らないことにした。(こちらは座面下のトレイが干渉するので改造はおそらく不可能だろう)
めでたしめでたし
追記:座面が下がり、いい感じになった座り心地。でもまだ不満があった。その辺は次の「FIAT 500 禁じ手、シートベルトのアンカー移動」で。