四半世紀以上も前、まだ学生だった頃に、チベットへ行きたい一心で作ったマニ車たち。
今見ると、やっぱ何だが荒くたい作りになっている。グリップアクションの方はラチェットのギア歯数を減らしてやれば一握り当たりの回転角を稼げるので早く回せるのに、、、。ナイロン戸車を刻んで歯車作ったのはご愛嬌だな。
電動の方は、何年ぶりか判らないほどのブランクの後、今月末に秋田で見てみたいという人たちがいるので、電池の交換ついでにオーバーホールをやった。内部を見るのは作った時以来だけど、開けてみたらやっぱり学生の仕事だった。あちこちイイ加減な細工で、エイヤっとやっつけた跡だらけ。そのうえ、ガイドローラーのグリスが固着していて、これじゃ電池を新品に替えても動かん。(ナイロンのローラーにグリスなんぞ要らんのに、、、若かったのねW)
でも、あれこれやってとりあえずは回るようになった。(後述の理由で、3000rpmは実現できたなさそう。ていうか、その数値、ハッタリなんですがね) m(_ _)m
整備中に露見したことで一番恐ろしかったのは、ニカド電池をハンダ付けしてあったこと。ハンダ付けを前提としたタブ付きではなく、普通の単三型なのでヘタしたらハンダ付け作業中に破裂するがな。あれ?と思ったのは、どうやらニカド電池は日本に帰ってから一度、交換してあるようだ。憶えてないけど、懲りずにハンダでやったんだなあ、、、もう学生じゃなかったはずだが、手荒な仕事は僕の性分なんだろね。
今回はもう少し手を加えた。充電が間に合わない場合でも通常のアルカリ乾電池が使えるように、電池ホルダーを加工して、解りやすく言うと懐中電灯式に最後の電池のお尻をバネで押さえるタイプにした。
はじめ、押さえバネ自体をマイナス極のターミナルにしてみたら、鉄線の電気抵抗でおっそろしい発熱。せっかくハンダ付けを回避しているのに、これじゃ使用中に熱で破裂する。バネと電池のお尻の間に鋼より電導性のよい真鍮の薄板を挟み、そこへマイナスのリード線をハンダ付けしておいた。試運転でも配線からの発熱は起きない。
う〜ん、、、しかし、別の問題発生。ニカドより容量が三倍以上のニッケル水素充電池を選んだが、問題は容量より瞬発力。モーターは起動時に大電力を消費するからニッケル水素電池には荷が重すぎる。
もともとハンディー掃除機を改造したものだから低負荷で高速回転用のモーターなのに、重いローターと抵抗の多い内部のガイドローラーが災いして、ニッケル水素電池ではなかなか回転が乗らない。そうこうしているうちに発熱し、モーターと電池に大きなストレスがかかる。
最近めっきり見かけなくなったニカド充電池を探そうかな。それと、モーターも消耗品。いまどき日本のメーカーからラジコン用の良いのが出ているだろう。。。旅から帰ったら考えよう。