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Fiat 500 夏バテその後

チンク嬢が全く動かなくなって、その原因が始めは暑さによるコイルの故障と疑ったが、すったもんだの挙げ句にコンデンサーだと判り、無事エンジンがかかるまでの顛末は先の投稿で述べた。

元のコイル不良は濡れ衣だったが、ハーレー・ダヴィッドソン用の2気筒同時点火コイルに替えた結果、エンジンルームがスッキリしただけでなく、ディストリビューターが不要になり故障や不調の原因が僅かながら減った。さらに、気持ちエンジンの回転がスムーズになったような、力が出るようになったような、、、

よしっ!これで直った・・・ と思ったのもつかの間。次々と異常が発生。 続きを読む Fiat 500 夏バテその後


Fiat 500 夏バテ

先日、炎天下の街なかをチンクで走り回り、お山の家まで登って帰り着いたとたんにエンストして、その後はウンともスンとも言わなくなった。いや、正確にはスターターモーターはグイングインと回るが、点火プラグに火花が飛んでいないのでエンジンはかからない。

点火コイルとハイテンション・ケーブル、ディストリビューター

熱に弱いコイルが怪しいと睨んで、どうせだからハーレー・ダビッドソン用の同時点火コイルに交換。ついでに傷だらけでこれも怪しいハイテンション・ケーブルも取り替え。しかし動かん。

ハーレー・ダヴィッドソン用の2気筒同時点火コイル

同時点火なので用事のなくなったディストリビューター内部のポイント周りをあれこれいじってみるが、それでもダメ。

ハイテンション・ケーブルを取り去ったディストリビューターキャップの穴を、パイプ椅子の椅子の足のキャップで塞いだら、何かカワイイ

いろいろ分解を進めるうちに、見たくもないものがあれこれ出てくる。一番驚いたのは、ディストリビューターの中からワイヤブラシの毛(針金)が出てきたこと。前のオーナー、何やってんねん!すわ、こいつが原因かと思ったが、そうでもないらしい。(こんなのが振動で暴れたら一巻の終わりだったが、、、)

なんかワイセツな毛のように縮れておりますが、ワイヤーブラシの鉄線

バッテリーからディストリビューター、コンタクト・ブレーカーのポイント、コイル、高圧ケーブル、点火プラグ・・・と点火系の配線にテスターを当て、部品と取っ替え引っ替えすること数時間。

結局、一番外側に付いていて、ネジ1本外せばチェックできたコンデンサーだった。こいつがパンクして機能していない。。。こいつ、ポイントの火花を抑えて焼けと摩耗を防ぐ働きをするはずが、どういうわけかプラグの火花を飛ばなくさせてしまってる。

交換したコンデンサー(茶色いディストリビューターキャップの下)と死んだコンデンサー(手前)

1個数百円の安い部品だけど、コンデンサーの容量が判らない。まあ、純正部品は安いけど注文してると時間がかかる。おっと、古い予備エンジンのディストリビューターにも付いていた。なんか、こっちは純正じゃなさそうだけど、前はこれで動いてたから当面使えそう。

見た目は正常だけど、ダメなほうの純正コンデンサー

やっとエンジンがかかったので、仮組みしていた点火コイルを本格的に車体に取り付けるための台座を製作。ホームセンターで売ってる幅広のL形金具の穴を広げて塗装。

あまり美しくないが、ハーレー・ダヴィッドソン用の点火コイルがピタッと付けられる

エンジンルーム内に取り付け、配線を復旧した。

ハーレーのコイルは思ったよりでかい、がディストリビューターとコイルを行ったり来たりの高圧ケーブルが減って幾分スッキリした。

で、めでたく修理完了!エンジン、ブルンブルン回るぅ〜(うれし)

しかし、チンクお嬢はそんなに素直じゃなかった。(いやこれでも相当手こずったんだけど、エンジンが掛かって、もう直ったと思ったのが甘かった・・・ 長くなるので、続きはまた今度。ふう、、、)



Ciaoのエンジン降ろし その2

昨日の夕立で中断していたCiaoのエンジン電装整備作業を再開した。珍しく午前中にスタート。

ワイヤーハーネスの内部配線とコネクター取り付けはすでに終わってるので、あとはエンジンを再マウントするだけ。

組み付ける前にエンジンとフレームをパーツクリーナーと高圧洗浄機でさっと清掃。フライホイール/ファンを戻す際にクランク軸のキーの嵌合が結構難しい。なんとか復旧し、ファンシュラウドを取り付けたら、エンジンは完成。

知恵の輪のようなエンジン/フレーム合体も、昨日外したばかりなので憶えてるからちゃちゃっと済ませ、CDI取り付け、コネクタ類、高圧ケーブルとプラグキャップ接続、さらに冷却フィンのシュラウド、キャブレターとエアクリーナーボックス、マフラー取り付けまでサクっと進んだ。

で、あとはクラッチの復旧とVベルト張りも完了。ベルトの張り替えは時々やるので問題なし。

さて試運転、、、、エンジンも元気な音をたてて回るし電装の問題は解決した。 が、、、自動遠心クラッチが切れない。つまり走るには走るのだが、停止できない。。。(;´д`)トホホ…

Vベルト外してクラッチの分解をしてみた。ああ、めんどくさ。

クラッチベルの内部で、昨日の雨に当たったサビの粉が固まっていた。クラッチなので潤滑剤のCRC556を吹くわけにもいかず、パーツクリーナーも効かないので、工具でコンコン叩いて引っ剥がしたら、固着していた遠心クラッチのシューがポコッと外れてフリーになった。(ゆめゆめ重要部品を雨に濡らしてはイケマセン)

再度組み付けて、今度は快調。メデタシメデタシ。

 


Ciaoのエンジン降ろし その1

チンク嬢の断線、ショート、フューズ切れは僕の不手際で、うっかりエンジンフードを開けたら引きちぎれる長さになっていただけ。自分の責任だった。切れた電線があからさまにブラブラしているのだから、直すのもシンプル。しかし先日来、断続的に起きるCiao嬢のエンジン不調はタチの悪さ半端ない。

故障の原因はCDIが不調かも、といろいろイジったものの、結局はバラして組み直すと直るってのを繰り返していた。そんとき「ひょっとしたらCDIそのものではなく、電源側配線の断線かもしれない」という疑いが頭をよぎったが、臭いものにはフタをして見ぬふりしていた。。。

が、いよいよCiaoがウンともスンとも言わなくなるに及んで、ついに決断の時が来たことを悟った。。。で、覚悟を決めて臭いフタを開けてみたら、、、

CDIちゃん、ゴメン。あなたは悪くなかった。悪いのはエンジン(正確には発電のためのステーターコイル)からCDIに電気を送るワイヤーハーネス(要は電線)。内部で絶縁被覆が変質し、ビニールが餅みたいにベトベトになっていた。やはり、、、疑ったとおりだった。(Ciaoに限らず、イタリア製の古いバイクはこの症状が当たり前のようだ。チンクは反対に硬化していて、これはこれでヤバイのだけど、、、)

ステーターハウジング内部でも線はドロドロベトベト

しかも、そのベトベト変質は一部ではなくCDIのコネクターからステーターハウジング内部(フライホイール兼冷却ファンの裏側)にまで配線全域及んでいた。はじめは外部の被覆を熱収縮チューブで修復しようとしたが、それどころじゃない傷み方で、結局はエンジンを降ろしてフライホイールを外し、内外とも新たに配線を引き直さざるを得なくなった。(クランク軸からフライホイールを抜く特殊工具も買うハメに、、、)

取り掛かってみたら、エンジン降ろしやフライホイール抜き自体は思ったほど手間がかからず、これならさっさとやるべきだったな、、、と。

エンジン、ちっさ!

配線作業自体は新しい線をハンダ付けし、熱収縮チューブで被覆するだけ。色さえ間違わなけりゃ何のこともない。CDI向けのワイヤーハーネス以外に、ランプ・ホーン用の線も怪しいので、引っ張ってみたらこれもベトベト。。。まあ、同じ材質だからしゃあないな。。。こちらも線を交換。

ハンダ付け作業を終えて、さあ、復旧工程に、、、と思った途端、ドッシャーと雨。残りはまた明日。。。まあ、あわてて組み立てるより、パーツクリーナーやケルヒャーの高圧洗浄機でじっくり掃除をしながら完成させよう。

後は汚れを掃除して組み上げるだけ、、、と思ったら雨。