花脊別所のベランダ工事。前の住人が残していったゴミと朽ちたウッドデッキの解体で出た木片やコンクリート瓦礫を軽トラに積んで、クリーンセンターへ持ち込んだ。なんか便秘が一気に解消した感じ。

打ち捨てられたり壊れたものを処分するのは、他人のものでも自分のものでもひどく疲れる。友人のT君が手伝ってくれているから、なんとか続けていられるが、延々と腐った木片を片付けるだけの作業って、一人だったら気が滅入る作業だな、ったく。。。

明日もベランダの上に掛かっていた波板の庇を解体するが、引き算の仕事はこれでおしまい。

明後日には新しい材料が届く。そうしたらようやく「ものを作る」足し算の作業に取り掛かれるなあ。。。雪が降る前に何とかベランダは完成させたい。

それにしても今日はよく晴れた。日向の仕事では汗が出る。家の北西にそびえている地蔵杉山（すっかり名前を忘れていたので、ググった）を作業現場から眺めたら、青空のもと、常緑の針葉樹植林帯の上残る雑木林が色づき始めていた。

今朝は辺りの畑が霜で真っ白だったそうだから寒暖の差が激しくて、週末にはもっと燃えるような錦色になるだろうな。

昨日、花脊別所での仕事帰りに、ふらりと旧花脊峠まで車で登ってみた。

旧峠は僕の山歩きの原点。小学校のころからいつも一人で、まだ細い山道だったこの峠に来てはお地蔵さんで休憩し、気の向くまま芹生や別所に抜け、さらに足を延ばしていくつも峠を歩きまわったものだった。

同行のTくんが天狗杉に取り付く小径を見つけたので、そのまま９０ｍ足らずを攀じて雑木に覆われた頂上へ。登りの道は斜面を痛々しく削り取った林道や近年の笹の全滅で様相が全く違っていた。

天狗杉は、かつて杉の木があったのかもしれないが、今は花脊峠（車道）と旧峠を結ぶ尾根にある標高８３７ｍのなだらかなピークの名前になっている。

旧峠からあまりに近すぎて天狗杉にはそう何度も来た記憶がない。それでも、頂上の雑木林の風景はなんとなく憶えていて懐かしい。

この前、ここへ来て木に登り灌木の向こうの京都の街を眺めたのは、もう５０年も前のことか、、、