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Fiat 500X の人相

物のデザインの根底にはどこかにAnthropomorphism(擬人化)という要素があって、デザイナーが意識しようがしまいが、受けとめる方は作品・製品の中に人の姿を見て取る。特に自動車のフロント部分はマスクやフェイスという言葉が使われるほど、まさに顔そのもの。それ故、作り手はその車のキャラクターをその顔に反映させようと腐心する。
 
ところが、巷に数ある車種を見渡すと何故か「人相」の悪いヤツがかなりの割合で存在する。人間社会には一見コワモテだが接してみたら優しいというような内外一致を見ない人も多々いるけれど、それは遺伝や育った環境によるもので本人の責任じゃない場合が多いと思う。しかし自動車の場合、会社を挙げて検討した上で、意図的に「人相」を悪くデザインしたマスクってどうよ。見て心地よくない工業製品なんてイカガなものか、と思ってしまう。
 
こちらに向かって走ってくる車がイカツイ顔してたら、険悪な顔つきをしていたら、出くわした方はまるで楽しくない。作った人も、それを選んで乗っている人も、ちょい悪オヤジを気取ったつもりなのかもしれないが、、、こちらは、怖いとまでは感じなくても、全く親しみを覚ないし、まして微笑ましいとはとても思えない。そんなふうに作られてしまった車が僕は可哀想にさえ思える。
 
手前ミソだけど、自分の乗ってる「笑顔のチンク嬢」(画像:https://bit.ly/30a10G7)に出会った道行く人たちは大人も子供もニコってしてくれる。すると、彼らの笑顔は僕に対してじゃないのだけれど、運転者の僕までつい嬉しくて無意識に微笑み返してしまう。そんな時、ウインドシールドのガラス越しにその人たちとの一瞬のつながりができたような気さえする。そして、それだけに彼ら歩行者という交通弱者にとって凶器にもなりうる危険なものを自分が乗り回しているのだということを意識せずにはいられなくもなる。
 
閑話休題。昔の人気車種にあやかったレトロデザインの車にVWのBeetleやBMWのMini、Fiat 500などがあるが、どれもそれなりに元のデザインの雰囲気を取り入れていると思う。しかしBMWの新MiniはBMCのオリジナルに比べて始めからかなり大きかったうえに、モデルが更新される度にどんどん大きくなり3ナンバーサイズの車格のものも出てきて、とてもじゃないがもはや「ミニ」を名乗るのはやめればいいのに、と他人事ながら思ってしまう。
 
一方、Fiat 500は、新しい(といってももう発売から12年経つ)Fiat 500シリーズは、古いFiat 500(1957〜77)の面影をよく残し、またサイズ感も先代から引き継いで小ぢんまりとまとまっていて、そのデザインセンスにとても好感がもてた。
 
ところがあるときからFiat 500L(Lはラージの意味らしい)という大柄な4ドアモデルが出てきて、その好感も薄らいでしまった。500も新Miniの二の舞か?と、相当がっかりした(まあ、別に僕が買うわけじゃないのにね)。500Lは大きすぎて新Fiat 500のプラットフォームでは間に合わずPuntoをベースにしたらしい。また、顔も旧500をモチーフにしたとはいえ、引き伸ばされたためかどこか間延びしてしまった。その上、目が吊り上がって、かなり残念。。。
 
さらに、今度は500XというSUVまで出てきてしまった。当然4ドアで、車高も上がり、でかい500Lよりさらにかさ張っている。しかも、、、さんざ長々書いてきて、実はこれが言いたかったんだけど、、、顔つきがとんでもなく悪い。間延びした500Lの吊り目どころじゃない。何考えてるか判らない、どよよ~ん、どろ~んと下瞼の垂れ下がった、険悪でキモい目つき。何じゃ、コレ!あかんやろ。いちびってちょい悪オヤジ気取りしてる車が可愛く見えてしまうがな。こうまでして「500」を引っ張らなくてもええやろが。なんぼええ車でも、文字通りFiat 500の面汚しやんけ。(ま、あくまで個人の感想ですぅ。。。)
 
ほんま、知らんけど。
https://www.fiat-auto.co.jp/500x/


Fiat 500 点火時期調整プレート モックアップ制作

チンクのエンジンの点火時期を簡単に調整できる専用工具がある。しかしディーラーの整備工場などに配布されたもので、一般に売られていなかったし、旧Fiat 500の生産が終了して40年以上経った今では入手困難。

売ってないなら作りませう、と以前にダンボールでモックアップを作ってみたが、如何せん紙では剛性がなく、正確にサイズ確認や位置決めができたかどうかは怪しい、、、

今度は、実物を作る前に、ベニヤ板のモックアップをこしらえた。また、先の紙のモックアップの図面はネットから拾ってきた写真と実測寸法から起こしたものだけど、こんどはもっと気合を入れて、クランク軸(プーリー)の中心を割り出して、それを基準に線を引き直した。

内径11mmのパイプを発注してあるがまだ手元に来てないので、モックネックには内径10ミリのもので代用したが、ナットをくわえ込む「割り込み」を少し長めにとって一時しのぎ。

予備エンジンと車載エンジンで実地に取付テストをしてみたが、パイプをもう少し短くする以外、特に問題無さそげ。よっしゃ〜

アルミ板は入手済み。後はパイプが来るのを待つばかり。

材料揃ったら4つくらいできそう。売ろうかな?(笑)

ていうか、モックアップでも実用できそうやんか!!!