「自動車・バイク」カテゴリーアーカイブ

Fiat 500 ハンドブレーキのブーツ

このごろ冷えてきてチンクちゃんの窓が曇るのでヒーター(ていうか、空冷エンジンの熱をそのまま室内に持ってくるだけ)をオンにしてデフロスターを使うことがある。ところが暖気がウインドシールドに届くまでにハンドブレーキの付け根から盛大に漏れてしまう。隙間風用のスポンジを突っ込んだりしていたけどみっともないので、ブレーキレバーにブーツを作ってかぶせることにした。

ブーツの内部でネジ止めするために背中側を開いておいて、基部を取り付け後に上からスニーカーの編み上げみたいに縫い付けることにした。黒い合皮の素材は百均のハギレ。縫い付ける紐はありものの真っ赤。

いや、しかし、、、黒に赤はいけません。なんか品がないし族っぽいし、、、

あ〜あ、ちゃんと色を考えて買ってきて黒にすればよかったな。。。今からマジックで黒くしようか。。。


Fiat 500 配線トラブル二日連続

新しいフューズとフューズをホルダーを取り付けたら、昨日の悪夢のようなトラブルが嘘のように解消した。解消どころか絶好調。修理ついでに他のヒューズも全て抜いて、ブレード部分を磨いておいた。ターミナルの緩みなども一つ一つ揺すったり引っ張ったりして確認。

昼間、街へ用事に出かけ、また晩くなって帰ろうとしたら、ヘッドライトが点かない。。。今までも、時々スタート時に一瞬点かないことがあったけど、直ぐに点灯したのでリレーの接点が汚れているんだろうくらいに思っていた。今夜のは違う。全く無反応。しばらくあれこれやってみたが、だめ。。。表通りの明るい街灯の下で、またフューズ周りの配電盤に繋がってる線やリレー、スイッチ類を目と手で辿ってアヤシイ所を探したら、ありました〜!

ギボシ端子のコネクタの一つが薄っすら発熱している。揺すったらリレーがカチャカチャいいだした。振り返ったらメーターの照明が点灯し、ウィンドスクリーンの外が明るい。これだ。。。と端子を抜こうとしたらリード線の方が抜けてしまった。反対側のリード線もゆるゆるで直ぐに抜けた。

前のオーナーの趣味で『未来世紀ブラジル』に出てきそうなグッチャグチャの配線が溢れかえってる中で、やたら無意味にコネクタとかが挟まっている。接続部分が多ければ電圧降下と発熱の嵐、、、ぼちぼち新規のワイヤリング・ハーネスを自前で引き直さないといけないかな。

ああでもないこうでもない、と30分ほど立ち往生した後、仮結線して家まで無事走って帰れた。ヘッドライトやメーターの照明がはっきりと明るくなった。

以前から不調だったところへ、ヒューズやターミナルをゴソゴソやったために、接触不良のコネクタにトドメをさしてしまったのだった。。。

ちゃんちゃん


Fiat 500 のフューズ焼損

街からの帰り、雨の中を最後の急坂に差し掛かったときエンジンが不調をきたした。家まであと100m、坂はあと10mで登りきるというところでストップ。ヘッドライトもワイパーもインジケータの照明ランプもすべてOK。エンジンだけが回らない。

バックで転がして近くの駐車場に入れ、さらにスターターを回してみるが、、、室内にビニールの焦げる臭いと白煙が充満する。すわ、火事か?!前のオーナーに改造されて、ヒューズボックスはリアシートの後ろにあり、配線がグッチャグチャ。

消火器の写真など撮ってる余裕はなかった。これは、後からとったもの。

そこから煙が出ている。すべての電気回路を切り、火が出た場合に備えて運転席下の消火器に手を延ばす。

幸い火災にはならなかったがフユーズソケットが一つまる焦げになっている。

あと100m。百メートルだけ走ってくれたらOKなので、焦げたヒューズを切り取って電線をターミナルに直結。これは、過熱の原因が他にある場合、さらなる事故の危険性があるが、ちいさなチンクチェントが燃え尽きる前に家にたどり着けるだろう。

結線したらエンジンは生き返った。工具を出したときにフロントフードのロックをしていないが、もう一度エンジンを止めて車を下りる勇気はないので、そのまま走らせる。発熱や白煙はないので大丈夫そう。

ふう。無事、帰り着いた。。。

まだ雨が続いているので、修理は夜が明けてから、、、


Fiat 500 ドア塗装

前のオーナーが変なクッションみたいなゴムパッドを助手席ウィンドウの下に貼っ付けてので、引っぺがしたら、ケロイドみたくなってしまった。

スポンジやら接着剤やら汚い色とりどりで醜いし、助手席に人を乗せると、みな「ゲッ!?」みたいな顔するんで、残渣も金属スパチュラでこそげ落としてやった。

クッションの剥がし跡。スポンジやらボンドの残渣が醜い。

いかんせん、やり方が荒いもんでボンドやスポンジの残りカスをゴリゴリ剥がしたら鉄の地肌までいっちゃった。もう塗るしかない。ちょうど前の修理の時板金屋さんから、余った色合わせ済みペイントをボトルでもらっていたので、塗ってやった。

とりあえず完成。タッチアップ跡は遠目にはわからない。でも助手席からは新旧塗色の差が丸見え。ま、夜しかパッセンジャーを乗せなきゃいいんだ!

剥がし跡をサンディングして平らに均してから、2年も放ったらかしてあった塗料を安物刷毛で、ほぼ「なすくりつける」ように手塗りしたら、案の定ムラムラ。それで良しとしようと思ったが、やっぱ目立つ場所だし、、、

手塗りしたらこの有り様、、、

ちょっと時間ができたので、昨日から何度か塗り重ね、サンドペーパーでムラの砥ぎ落とし、また塗るを繰り返して、さっき最後に水研ぎで平滑化。。。したつもりが結構傷が浮き出てくる。塗料に水滴でも入ってたか、それとも、付着した虫を無視したのがわるかったのか、、、

600番の耐水ペーパーに当て木をして荒研ぎサンディング
左側(奥)が荒研ぎ済み、右側(手前)塗りっぱなしのムラが酷すぎ。
800, 1000, 1200と番手を上げて研ぐ

あと、もらった塗料は日焼けして少し黒ずんだエクステリアの塗色には完璧だったけど、内装の塗膜は色あせしてないので、微妙に違う、、、くっきり境目が出てしまった。汚れじゃないからコンパウンドで磨いても消えるはずもないし、、、

コンパウンド磨き
タッチアップ塗料の色が暗い。外部の日焼け色に合わせた調色だった、、、

ま、元が小汚い雑巾みたいな有り様だったこと思えば1000倍もマシ。きっと次に助手席に乗る人はわかるまい。


Alsace 再訪

久しぶりに一乗寺のAlsaceへ行く機会を得たので誘った知り合いを乗せて北大路を東へ向かっていたら、下鴨辺りで後ろから追いついてきた車が信号で横に並んでウィンドウをおろし始めた。何?

真っ赤な車からニコニコと顔を出したのは、おお、中東のひーちゃんやん!先日の山椒オイルの礼や、また行きまっさ、なんて言っている間に信号が代わり、たいした話も出来ぬままビューンと行ってしまった。

不思議なもので、先日店の前で彼を見つけて立ち話をしたのが20年ぶりだったのに、あれから半月もしないうちに今度は彼が僕を見つけてくれた。それにしてもよく僕だと判ったもんだ。多分あの時に僕がちっこいFiat 500に乗っているって話したんだっけか、、、それで目ざとく見つけてくれたんだろな。。。こりゃ、本当に行かなきゃ。

同乗の知り合いは、ひーちゃんの「草喰なかひがし」が憧れの店で、かねがね行きたいと思っていたそうで、成り行き上、これはもう誘うしかない。あ、成り行きってのは、しょうことなしに、とか、いやいやだけど、という意味はない。この偶然、このタイミング、この縁、これはもう「そういうこと」になっているというわけ。

閑話休題。まだ予約が取れるかどうかさえ判らないなかひがしはまた今度に置いといて、今日向かったのはAlsace。

いつもは4、5人でワイワイ来るのだけど今回はべっぴんさんと差し向かい。まあ、何人で来ようがAlsaceのお兄ちゃんの楽しい軽口は相変わらず終始絶好調。そのうえ一緒に来てくれた知り合いもよく食べ、ワインもそこそこ飲んで(僕は水だけど)、それによく話をする人だった。

旅のことや、互いに美術をやっているので作品の技法のこと、何故か突然に近江商人のことなど、話題は尽きず、いつの間にか心地よく時間が過ぎてしまった(彼女の話の飛び具合、散らかり具合はどこか僕と似ているなと思った)。開店から居座った僕達が結局いちばん最後に店を出た客だった。

実際、よく考えたらものすごい量を食べたと思う。
イワシの香草オイル焼き、ビーツのサラダ、牛タンとシュークルート、豚のホルモンソーセージとシュークルート、ミートボールのトマトソース煮、そしてデザートにガトーショコラ、モモのパルフェ、、、二人でたらふく、なんだけど、これがストンと胃に落ちる。そこへ持ってきて、目の前で美味そうにワインを飲んでいる人がいて、、、普段、飲めないことを悔やんだりしないが、今日ばかりはやはり残念に思えた。

どれだけ食べた後でも、ここのガトー・オ・ショコラの美味しさは変わらない。しっかりと吟味したチョコレートを使ってあり(以前何度か聞いたのにブランドを忘れたが、、、)、しっかり濃厚なんだけど、絶妙の焼き加減で上面のサックリ感と舌に纏わりつかない中身の軽さでが、もうたまらん。。。

デザートの後、〆にいただいたコーヒーは素敵にほろ苦くて、あれこれお喋りしながら闇雲に食ったものをもう一度きちんと舌と胃と脳で整理をするのにちょうど良かった。

独居老人なのでいつもは飯を5分でかっ食らうし、酷いときはキッチンで立ったまま食うなんてこともある(これはアメリカで貧乏学生やってた時に付いた悪い癖だ。キャンベルのスープ缶からスプーンで直に食べてたのを思い出すと、まるでホームレスのオジサンたちみたいだったなあ、、、)。かといって外食には1人で行けないタチなので、たまにこうやって3時間も4時間もかけてゆっくりと会話できる人と一緒に質の良い食事を満喫するのもときには必要だな。。。

美味しくて、楽しくて、そのうえ向かいの席はぺっぴんさん。これで何の不満を言えようか。ただ、それがカノジョであれば人生文句はないのだが、世の中そうはなってないのです。