子どもの頃は本物のロバが牽いてきた。(実際は騾馬だったろうが)西大路をCiaoで走ってたら横にいた。信号で曲がって行ったけど、車の窓にみたらし団子とか書いた紙が貼ってあって、思わずついて行きそうになった。(甘有引力の法則)
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聴診器バイオリンの改造(ネック角の調整)
9年も前に作った「聴診器バイオリン (Stethoscope Fiddle)」(Facebookアルバム)を少し改造した。
バイオリンのネックは弦の張力で長い間に少しずつ曲がってくる。これを「指板下がり」と言う。その結果、指板が胴に近づくため相対的に弦と指板の間が大きくなり弾きにくくなる。
聴診器バイオリンは超安モノのナンチャッテバイオリンからネックを流用したもので、案の定、激しく指板下がりが起きていた。それに合わせて駒を低く削っていたが、それも間に合わなくなった。
聴診器バイオリンは元より「まとも」楽器ではないので、真面目な修理方法は採らずに、ネックの角度を調整できる機構をでっち上げた。
まず指板を剥がした後、ネックと胴を裏面のボタンとネックのヒールとの接合部分を残して切れ目を入れ、開いた隙間に薄い板を噛ませるとネックの角度が回復する。そこまでは通常の修理(以前の「ネックの角度修正」投稿を参照)でも行われるが、今回はこれを再接着せず、調整用の薄板を取り替えられるようにした。つまり、調整板の厚みにより好きな角度が得られると、、、
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ただ、このナンチャッテの聴診器バイオリンは裏板が無く、ヒールがボタン部分にくっついているわけでもないので、見苦しいけどヒール部分に支点になるビスを打った。
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また、通常なら指板とネックはニカワで接着するのだが、今回は上記の調整板の取り替えの際に、指板の脱着が簡単にできるようビス止めにしてやった。指板に孔が開くことになったが、弦の真下じゃないし音には影響ない。眼を瞑って弾いてみたら指先に孔の凹みを感じることもなく、めでたしめでたし。まあ、見苦しい点は目を瞑ってやってください。(笑)
いずれはこの調整用薄板の取り替えではなく、ネジを回せば自在に角度を変えられるようにしたいと考えている。ギターのように重い金属のトラスロッドを入れられないので、ネジで無理やり隙間を押し開くことになる。開く角度は微々たるものだし、そう度々いじる場所じゃないから支点はビスで十分だとは思うが、、、ネックが左右にブレたりするかも、、、まだ工夫の余地がある。
Fiat 500を小改造するのに必要な部品を買う店を発見の巻
偶然通りかかった道端に、座り込んで高速カッターを使ってるジイさんがいる。インドかここは?
ふと店の看板を見ると「小森虎機料株式会社 各種織物部品」とあった。店の中にもよく似たジイさんが座ってジャカード織機かなにかのロッドを束ねている。
ていうか店の雰囲気、タダモノじゃない。90年代以前のインドや中国の極小鉄工所みたいに狭くて薄暗くてゴッチャゴチャに物が置いてあって、、、こういうの見てしまったらもう通り過ぎられようか、、、
ものはついで。フィアットのエンジン・フードを半開きにしてオーバーヒートを和らげるためのステーに付けるトーションスプリングがどこで手に入るか店の中のジイさんに尋ねてみた。
「うちにあるよ!」
「へ?」
「〇〇ちゃん、奥の棚のビニール袋にいくつかあるやろ。見たって。」
外で仕事していた弟と思しきジイさんが手を止めて、カオスの棚から探し出してくれた。
整理されてないモノの山からよく部品がどこにあるかおぼえてますねえ、と感心したら、「それができんかったら仕事にならん」と。確かに、、、
出てきたバネは思っていたより巻径が太いがトーションのバネ定数は欲しいものに合いそうだったので分けてもらう。
店の暖簾は西陣織の手織りで使う小さな糸巻き。一番下はそろばんの珠。商売人やな。(笑)
表のロッカーに貼り付けたマグネットがジイさんたちの顔に見える。お茶目やな。(笑)
しばらく部品やクルマの話をしたが、長居は仕事のじゃまになるので切り上げて、帰り際に写真を撮っていいかと訊いたら快諾してもらえた。店を出て振り返ったら、ちょうど奥さんらしき人がお茶を持ってこられたから、おやつの時間だったのかも。三人で「はいチーズ」
はて、この感じ、、、どっかで、、、なんか、デジャヴュみたいな感覚に襲われた。。。
そうか!友人が兄弟でやってるコンブ金物店!!!
昆布さんの店はもう少しだけ広いし、ごちゃごちゃ度も少ないし、兄弟の年齢も一回りは若い(っても還暦過ぎてるけど)、でも、なんかおんなじニオイが漂ってる!
ほんの5分か10分のことだけど、インド/中国へ行ったり、友人の未来を垣間見たような、不思議な時空の旅をした気分。
あれは夢だったのかな。今度、同じ場所を通ったらもう無いかも。。。でもトーションバネはまだしっかり僕の手の上に在るし。
菜箸のヒモ
かねがね台所で面倒くさいなと思うことのひとつに菜箸のヒモの巻き付きがある。こうなると一旦箸を休めて巻き戻さないと次に進めない。そのうちなんとかしようと、ある程度のアイデアは持っていたんだけど、まあそれを実行するのもまた面倒くさい。。。
と、そこに、たまたま知り合いがそのことをFacebookに書いて、やはり困っているようだった。温厚な彼は、というか世の中の殆どの人がそうであるように、長いものには巻かれよ、否、菜箸のヒモには巻かれよ、とガマンと折り合いの人生を選択したようだった。
残念ながら僕は残り短い人生の時間をこれ以上菜箸ヒモの巻き戻しに費やすることはできない、とこれを機会に「面倒くさい」を返上して菜箸大改造に取り掛かることにした。
キリで菜箸の頭(尻?)に穴を開け、もとから付いていた玉鎖を外し、その端を突っ込んで瞬間接着剤で固めてやった。
しめしめ、思惑通り!
ウチの菜箸はヒモではなく、捻れにくい玉鎖(ボールチェーン)だけど、普通の糸や紐でも捻れは巻き付きよりはマシで、使用後に吊り下げたら巻き戻るから、あまり問題にならないと思う。