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FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(DAY17)

本日の作業:センタートンネル前部の復旧、センタートンネル後部のフタ修理、試運転。


ワイヤリング・ハーネスの交換作業は基本的に昨日で完了しているが、センタートンネルの前後が開いたままだったんで、このままでも走れるがヒーターの暖気がウインドスクリーンに来ない。何よりカッコ悪い。前部のカバーとエアダクトを復旧したものの、後部の天板は前のオーナーによる改造で痛々しい孔と切り痕が残っている。以前はここにメインスイッチとキルスイッチが設置されていて、太い電源ケーブルが切り口に当たっているという恐ろしい状態だった。

メインスイッチは正規の位置であるダッシュボードに戻したし、キルスイッチは廃止、電源ケーブルはストレートになったので、これらの孔をアルミ板とブラインド・リベットで塞ぎ、塗装した。昼間医者に行ったので塗装は夜だったから完全に乾くのは明日。また作業が持ち越しになった。

そうそう昨日、全ての配線とスイッチ、灯火、ワイパー、ホーンなどについて機能チェックを済ませてあるので、今日は近所で試運転しようと張り切っていたのだが、センタートンネル後部の天板の補修をしているうちに病院へ行く時間になってしまい、あわててチンクに飛び乗って行った。多少のリスクはあったが、駆動系、制動系はイジってないから問題ないだろう、と。

実際、全く支障なく走ってくれた。ついでにガソリンスタンドに寄って、作業しやすいよう空にしてあった燃料タンクを満タンにしてきた。給油後に燃料残量警告灯がちゃんと消えるのも確認できた。

LED化したことで電圧のバランスが狂い、別回路から電気の回り込みがあるのは昨日から判っていた(ACCでライト点灯時にブレーキを踏むとリアコンビネーションランプの尾灯が消灯すること)。今日、走っていてその他の「不審な挙動」もいくつか判明したが、どれも実用上の不便や危険となるものではない

例えば、エンジンONの状態でブレーキを踏むとライトを点けてないのにメーターの照明とライトONのインジケーターが点灯する。ただしライトは点いていない。コラムスイッチのレバーがHigh Beamの位置ではご丁寧にHigh Beamインジケーターも点く。これらのマイナーな挙動不審に対し整流ダイオードを入れるなどの修正は適当な時期に行うつもり。

スペアタイヤも積み込んだし試運転もしたし、明日は天板の取り付けとリアシートの復旧で一連の作業はひとまず終了。


FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(Day3)

本日の作業:車体前半の電線撤去、燃料ホース撤去、バッテリー「+」ケーブル撤去、センタートンネル前部及び後部のカバーを取り外して内部配線/配管のチェック、


古いケーブルのボリュームは昨日撤去した後ろ半分よりずっと少ないが、せっかく新調したコラムスイッチの線を丁寧に外したりしてたら結構時間を食ってしまった。その他はにっぱーでバチバチ切断しながらの作業だったので難しいことは何一つなかった。(もう慣れたもんで、HAL 9000のような哀願の声も聞こえず、淡々と、、、)

ところが、やはり一筋縄ではいかない。本来ならセンタートンネル内を通っているはずの燃料ホースとバッテリー「+」ケーブルだが、前者は助手席の右足元を這って、在るべきはずのない孔からエンジンベイへ入っていっていた。しかもその孔にはグロメットがついてない!(恐ろしや、、、)。後者は、バッテリーがエンジンベイに移設されていたためにセンタートンネル後部のカバーに無理やり切り込んだ隙間から後部座席足元のキルスイッチに至り、再びエンジンベイへと戻っていた。これらを撤去する時に、いままであえて見ないようにしてきた現実に向き合わなければならなくなった。

燃料ホース(白いタラップ付き)とバッテリーケーブル(黒いプレートから生えてる)の状況。

まず、燃料ホースとバッテリーケーブルが正規のルートを通ってないだけでなく、センタートンネルトンネル内のチョーク、スターター、ハンドブレーキ、スピードメーターなどのケーブルが車体後部へ出る孔の位置が正常と違っているものがあり、本来はここを通らないはずのブレーキラインもなぜか這っている、という状況。それらをちゃんとした位置の孔に戻してやりたいのだが、、、エア抜きの手間とか考えるとブレーキラインは外したくないし、、、でも、燃料ホースとバッテリーケーブルは室内をウロウロ這い廻ってほしくないからそれらの孔をなんとかやりくりして通さないといけないし、、、。しかも、どの孔にもやはりグロメットは無く、シリコンラバーのコーキングでごm化してある。(それも恐ろしい量で、モリモリと打ち込んであるため除去に苦労する)あ

一番下のワイヤーはスターター用(ここはバッテリーケーブルの通る孔で、スターターワイヤー本来はその右下の孔に在るべき)。銀色の管はブレーキライン(本来はここではなく、車体下面に在るべき)。

さらに、センタートンネルの前方カバーを外して判ったのはバッテリーケーブルの孔がコーキング塞がれていて、そこにスピードメーターとブレーキラインが通してあり、太いケーブルを通す余裕が無さそげななこと。もちろんグロメットを入れる余裕も無い。

本当ならできる限りオリジナルの配線・配管に忠実でありたいと思っていたが、これらの「間違い」を全て正そうとしたら無限の手間と時間が必要になるので、今回はなんとかセンタートンネル内の現状変更を最小限にし、そこへ上手く燃料ホースとバッテリーケーブルを潜り込ませる方向でやってみようと思う。明日はどこまで進めるか、見当もつかない。