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FIAT 500 電磁フューエルポンプのマウント製作 その後

昨日作ったMitsubaの電磁式フューエルポンプのマウントは、取り付け後に寸法ミスが発覚し、垂直であるべきポンプが前傾してしまった。取り外して加工するのが面倒なのでその場でアルミ板を捻じ曲げるという荒っぽい方法でとりあえず問題解決。機能的には全く支障ないし、普段は見えない場所だから、目を背けてそのままボンネットを閉じて「ハイおしまい。。。」

しかし、その晩は若干の後悔があった。ブログ記事を書いていて「反省の弁」に至っては「こんなものを一生のうちにそう幾つも作るわけじゃないから、反省もクソもないな、、、」と思いつつ、、、。翌朝も何だか寝覚めが悪く、一日経ってやっぱ作り直そう、、、と。

偉そうに反省の弁では「ボール紙のモックアップで取り付け状態の実地検証」と書いていたが、今回も図面からいきなり板金切り出し。もっとも、昨日の作品が人柱になっているんで、寸法については問題ない(はず)。

しかも、ケガキを省略して、プリントアウトした実寸図面をアルミ板にスプレー糊で直に貼っつけた。さほど精度の必要なものでもないから、これでオッケー。

最大の問題であった天板の前後幅を狭くしたので、ベンダーでの折り曲げがやりにくい。それでも何とか曲げて、後は歪み取りと角度修正。そうそう、昨日は後付けでやっつけた縁の折り曲げも「計画的」に加工。全てうまく行った。。。と思った。

さて、チンクのところへ行って、昨日の醜く歪んだ天板を見て「そうか!」と、また後から気がつくことがあった。バンドとマウントを繋ぐツバ広ビスに締め込むナットへのアクセスのために開けた孔では、いくら広くしてもラチェットレンチは入らない。なら、正面からナットにアクセスできるように前面の板をえぐってやればよろし。

こんなことは折り曲げ加工する前にやっときゃ、ずっと楽ちんなんだけどねえ。とか思いながら作業場に戻り、ドリルソーでゴリゴリ削った。

古い方から「腰当てクッション」を移植し、スポンジラバーを貼っつけて、後は普通に組み込んで、今度こそ「ハイおしまい」


FIAT 500 電磁フューエルポンプのマウント製作

近々、ワイヤリング・ハーネスを総取っ替えしようと目論んでいるので、現状のフューエルポンプの位置にヒューズボックスを置きたいと思う。そこで、とりあえずポンプにどいてもらうことにした。

今動いているMITSUBA製フューエルポンプに何かあった時のことを考えて、すこぶる程度の良いものを入手してあるが、もったいなくて使えない。今回は現行ポンプをそのまま(文字通り配線もホースもそのまま)燃料タンクの固定バンドにくっつける方法を採った。

くっつけると言っても固定バンドは薄い鉄板だから、そこに大きくて重いポンプをぶら下げるのは避けたい。そんでポンプを懸架する「マウント」金属板でを作ることにした。しかしマウント自体を自立型にするとボディーに孔を穿ったり、重量や振動対策で強度が必要になって、工作が面倒。薄くて柔らかいアルミ板でちゃちゃっと作り、底部は燃料タンク固定ボルトに、上部は固定バンドにもたれ掛かるように固定する、と。

これならポンプの結構な重量はマウントの足元で支えるし、固定バンドには前後左右へ倒れるのを防ぐだけの力しか掛からない。たまたまバンドにφ6〜8mmほどの孔が沢山開いていて、マウントの上部をそのうちの一つにネジ止めし、下部はバンドをボディーに締結しているボルトで止める。(孔が開いてなかったらわざわざドリルで穿つより、バンドに平板でも挟んで止めればいい)

ちゃんと測らずに目分量でサイズを決めて図面を引き、アルミ板から切り出して、いつぞやの染め物蒸し器の製作のためにでっち上げたベンダーでテキトウに曲げて、あっという間に完成。喜び勇んで取り付けたら、、、天板が長すぎて、垂直であるべきポンプの前傾が甚だしい。傾きに気がついたのは取り付けた後(ちゃんと仮止めとか寸法当たりとかせえよ!W)。下部のボルト孔が小さくて嵌め込みに苦労したし、もう一度外すのも面倒なのでレンチやらペンチやらで無理っくり天板を捻じ曲げて、ポンプが垂直になるようにしてやった。

おっと、その前に、、、材料を切り出してから、取り付け直前になて1.5mm厚のアルミ板では下すぼまりのマウントの下部の剛性が心配になり、急遽、垂直面の縁に折り目を付けて撓まないようにした。バイスに挟んで木片やプラハンマーでドツキ回せばそれなりに丈夫にはなる(見た目はともかく、、、)。

無計画なやっつけ仕事な上に、取り付けてから捻る、叩くのアブユーズしまくりで、せっかくキレイに切り出したアルミ板がキズと凸凹だらけになった。おかげで仕上がりは見苦しくなったが試運転の結果は上々。マウントの剛性は問題なく、オマケとしてポンプのカツカツ言う作動音もいくぶん静かになった。取り付け位置やマウント方法の違いでこんなにも違うものか、、、(ていうか、いままでがうるさすぎた)

反省:

  • 作図前の寸法当たりは正確に、念入りに。
  • 図面ができたらボール紙のモックアップで取り付け状態の実地検証。
  • 剛性と板厚の検討を考慮(板厚を増やすか、縁の曲げしろを追加)
  • ボルト孔は大きめか、長孔に。
  • 天板の開口部はもっと大きくないと内側のナットへのアクセスにならない。

以下、制作過程(試行錯誤の顛末)

要るもの:t1.5mm x 95mm x 250mmのアルミ板、M6 x 15mmの皿ネジ、M6ナイロンロックナット、M6ワッシャー、M6スプリングワッシャー、「M8」ワッシャー、t1mm程度のプラスチック板またはプラスチックワッシャー(電食防止用ワッシャー)、t5mm x 25mm x 60mmのスポンジラバー、t10〜15mm x 25mm x 25mmの木片、接着剤、塗料、銀ロウ

ポンプの取り付けネジはポンプ付属のものを使うが、プラスチックワッシャーを使ったので、緩み止めにナットだけはM6ナイロンロックナットに交換。


追記:

やはり、やっつけ仕事は寝覚めが悪いので、作り直した。↓

FIAT 500 電磁フューエルポンプのマウント製作 その後