脊髄に圧迫が出て頚椎の前方固定術を受ける。執刀は池永稔医師。過去2回世話になってる脊椎外科手術の達人。
昨日、空き家の西陣茶店までCiaoで行って、そこからバスで天神さん前の病院に。
デカいバックパック担いでどこ行くんじゃ?って感じ。
1時の手術が30分延びて、この投稿。
昨日の晩から降り続く雪はとうとう25cmを優に越えて、それでもまだ積もり足りないようだ。どこまで降るつもりだろう。(って、朝からまた増えてチンクの屋根の上は30cmある)
今日は買い物に出るつもりだったんで、ありったけのペレットを昨夜ペレットストーブでガンガン燃やしたら燃料が底をついた。予備のアラジン用の灯油の買い置きは無い。嫌だけど電気一辺倒か?(あ、ガレージの奥にペレットがもう1袋残ってるのを発掘!ラッキ~♪)
雪の様子を写真に撮っていたら、子供のいるご近所さんが通りかかったので、友人からもらったMade in USSR製のソリを貸してあげた。子供は絶対に喜んでくれると思う。僕も乗りたいくらい。(新雪じゃ滑らんので、子供らに整地させてから、おもむろに僕も出張って行くズルさ!)
ともかく、雪は楽しい!(本気で言ってるぜ!)
ちょっと前のはなしなんだけど、、、花背別所の貸してある家の湯沸かし器が不調とのことで、様子を見に行ったついでに、さらに奥の友人ちまで足をのばした。
僕のPiaggio Ciaoは、元々変速機の無い1速固定なので、車でいえばセカンドがサードギアでずっと走ってるようなもの。スタートは力なく遅いし、トップスピードも伸びない。さらに悪いことに坂道も登れない、と。ママチャリのようなペダルが付いているのは伊達じゃない。電動アシスト自転車の逆で、脚アシスト原付バイクなのだ。つまり、坂がきつくなると足で漕いで0.8馬力しかない非力なエンジンを人力でアシストするわけ。そんなもんだから、自分ちの家のそばにある急坂は坂の途中にある駐車場に一旦入り、そこで勢いをつけて残りの坂を登り切るっちゅう、体力まかせの帰宅を強いられてきた。そんで、ある日、Ciaoの姉妹車Bravoからバリオマチック(バリエーター=自動変速機)を移植し、それ以降は必死のパッチで息を切らしてペダル踏むことはなくなり、本当に快適になった。
バリオマチック装着から早数年。メンテにいろいろ問題を抱えているが、とりあえず実用できるし、基本的な耐久性は十分。なので調子コイて昨日は標高759mの花背峠を越えてみようか、と思った。鞍馬を過ぎると流石に山道はきびしく、フルスロットルで時速20kmしか出ない。ただ、人力のペダルアシストは全く不要。気温も低いしエンジンが焼けそうな気配もなかった。
峠の直下でガス欠。予備コックで峠を下り、最初の村、別所で用を済ませてから、出かけるときに満タンではなかったから、こんなこともあろうかと前カゴに積んで行った予備タンクからガソリン2リッターを補給し、奥の大悲山へ向かった。
年上の友人夫妻から歓待を受け、明るいうちに京都に戻ってもうひと用事済ませるつもりが、気がつくと日が暮れていた。寒い!朝は霜が降り、先日は分厚い氷が張ったとのこと。帰り際に「今日は月食よね」と奥さん。残念!京都までずっと谷底の道を辿るから月食は見えないだろう、と思った。ところが、交流の森の橋のたもとまで来たら、夏に八枡の松上げのまつりが行われる開けた河原の向こうの山の端に赤い月が顔を出していた。しばらく見とれていたら出町柳駅行の最終バスがアニー・ローリーのメロディーを奏でながら通過していった。ふと我に返りバスを追いかけ追い越した。
途中、大布施(花背地区の中心地)花背神社(大神宮社)の手前でまた月が真正面に見えた。ここでも月食をめでていたらバスに抜かれてしまった。次にバスに追いついたのはもう峠の手前。がけ崩れ工事の対面通行信号でバスは停まっていた。
そこでまたバスをかわして峠を越えたが、最初の大きいカーブ(別所の人が「京見坂」と呼ぶ京都市街の夜景がきれいに見えるところ)で、三たび月食に遭遇。部分月食の明るい割合が増えていたが、それでもまた見入ってしまった。バスが通り過ぎても今度は追わず、15分も観ていただろうか、、、。
京都の街なかで別の友人との約束があったので、すっ飛ばして深泥池まで下りてきたが、タイムアップ。間に合わない旨、電話を入れたが正直に「月食観てた」と言ったら笑われた。ふと『2001年宇宙の旅』の原始猿人のMoon Watcherが思い浮かんだ。そう、月の下でモノリスに触れてビビッときたあの人。関係ないけど、電話の相手の連れ合いは高名な類人猿学者だった。そういやCiaoはその友人が乗ってたのを、故障がちで使いにくいから、と僕に譲ってくれたものだった。
思い出したついでに、いつCiaogaうちに来たのか、このブログ内で調べたが、ちょうどその頃はFacebookばかりやっていてブログ投稿はおろそかだったらしく、はっきりしない。FBを検索して2013年4月24日の投稿に「友人にPiaggio Ciaoを譲ってもらった。云々」と書いてるんで、もう8年半も前のことじゃん!
うちのCiaoは、もともと変速機無しのCiao Pというタイプだったのを、姉妹車のBravoから移植したVariomaticというバリエーター(かっこよく言えばCVTだが、昔からあるVベルトと可変幅プーリーの組み合わせで無断変速を行う機構)で、まがい物のCiao PVに化けている。(こちら参照)
どちらの車種のギアボックスも(プーリーの軸の長さ以外)外形は同じなんでポン付け互換できる。ただ見た目は同じように見えても変速機構やギア比の違いがあるので始動時に相当の力が要る。てことは、スタータークラッチにもかなりの力が加わることになり、めんどくさいトラブルが起きてしまう。
端的に言うと、スタータークラッチがこの力に耐えきれず変形し、遠心力がかかってもシューとドラムが十分にエンゲージができず、滑ってエンジンがかからなくなるのだ。
シューは食いつきの良いリーディングの配置で、ピボット軸からライニングの位置までの間が細い首状にくびれている。恐らくクラッチがエンゲージする瞬間にガツンというショックを受け流すために剛性を調節しているのだろう。が、ここが曲がってしまうのだ。。。
Ciaoは1967年〜2003年まで作られていた古いバイク。その部品が今も新品で、しかも安価に手に入るのだからあまり文句は言えないけど、もうPiaggio自体は作ってないので中国かどこかのOEM生産、あるいは海賊版だろうし、品質が落ちているのかもしれない(ただ、古いオリジナルより後発のコピーの方が生産技術や材質の向上で、より良い物になっていることもままあるので一概には言えないが、、、)。
あるいは無茶な改造で、先に書いたようなスタータークラッチへの負担増が変形の原因かもしれない。
使い始めてすぐに曲がってしまったので、この先心いくら部品を換えればいいのか配いだったのだが、まだあまり減っていないライナーをシューの曲がった分だけ削って整形し、ドラムの曲率に合わせてやれば、新品時より掛かりにくいけど実用には十分なエンゲージが得られることが判った。
そんなやっつけの調整でもダメージを受けたシューは1年くらい持ちこたえてくれた。今度付けるシューはトレーリングの食い込みで先端ばかりに力が加わって曲がることのないように、ライナーは前もって整形しておくことにした。アバウトで荒っぽいやり方だけど、地面のコンクリートに擦り付けて削った。先端を削りすぎるとライナーの後ろ側ばかりがドラムに接触することになるので滑ってしまう。やり過ぎよりは、やらな過ぎの方がましなので、そこそこにして組み込んだ。
試運転では、まだガッツンというショックがあるが、以前ほどじゃない(ような気がする)。また曲がってから修正するか、もう一度リアクラッチを外してもう少しシューを削るか、、、まだ迷っている、今日このごろ、、、
せっかく直したCiaoのリアブレーキだが、バラしたときにスタータークラッチの摩耗が発覚した。早速部品を発注して明日にも来るはずだけど、とりあえず機能していたので、新しいのが着くまで摩耗には目を瞑ってそのまま組んでおいた。一応エンジンはかかるし、、、。
ってのが甘かった。FIAT 500で行きゃ良いのに、ついついCiaoに乗って買い物に出かけた帰り際、スタータークラッチが空回りして動かない。仕方なく「自転車モード」にして駆動系を切り離し、千本今出川からわら天神までママチャリより遅い速度でキコキコと漕いで移動。微妙な上りがずっと続くので辛い。原谷行きの市バスM1があと数分というタイミングでわら天神のバス停に着いた。急いで物陰にCiaoを隠し、追っ付けやってきたバスに飛び乗って帰宅。
急ぎトレーラーをチンクに繋いで取って返した。一人でCiaoを積み込むのは若干不安だったが、実際に前輪を持ち上げてみたら流石に軽い。一旦前輪が乗っかってしまったら後輪も問題なく引っ張り上げられた。
わら天神からだとバス道が一番ちかいけど、急坂なんでCiaoの安定が心配。少し遠回りだけど峠を越えない千束回りの谷底道を採った。家の手前の急坂直登も問題なく、無事帰着。
ふう、、、