あちこちひっくり返して 探しものをしていたら、ゴロっと出てきたガラケー、auのA5406CA。4年前に亡くなった母の。
当時としてはカメラの画素数が3.2メガピクセルと多く、動画も撮れて、ステレオ録音も出来るというやつだった。オフセットされたカメラとフラッシュがどこかラピュタのロボット兵を思い起こさせる、ちょっといかついやつ。
僕も同じ型の白いのを持っていた。ていうか、10年ほど前に僕が初めて携帯を持つとき、母も同じものが欲しいと言ってお揃いで買ったものだ。
機械ものが大好きな母で、若いころからクルマは5速のマニュアルシフトでないといや、とか、八十になってもPCをいじり、DVDレコーダーのややこしいメニューの階層を理解して使いこなしていた。が、携帯には手こずっていた。
僕だけでなく妹や弟も加わってあれこれ教えたが、ずっと付きっきりというわけにもいかないし、元々教わるのが苦手なひとだった。PCやDVDのときのように、結局彼女は自分でやり方を探し出す。
メールが残っていたのでつらつら読んでみたら、僅か3、4行のメッセージ書くのに30分もかかったって言ってたりして、最初の頃の苦労が窺える。でも、きっちり絵文も字入れとるがな(笑)
僕と違って、物を大事に使い長持ちさせる人だったから、この携帯もピカピカで傷ひとつない。液晶の保護シールも貼ったまま(笑)。通信方式の廃止でもう使いようがないのに、なんか、ちょっと、捨てられないなあ。。。