相澤一夫 展


 
堺町画廊で明日(日曜)までの『相澤一夫 展』に行ってきた。宮城県気仙沼からいらしてた画家の相澤さんと個展会場でお会いした。閉廊ギリギリだったので、ほんの数分しかお話しできなかったけど、まさに「東北の人」って感じで、すてきなお父さんだった。
  
相澤さんは若い頃に舞台美術を目指したが、気仙沼にただ1軒の映画館の看板画家になり、その後、抽象画を描き始め、6年前の3月11日をきっかけに風景、具象に取り組んだそうだ。
  
どの絵もすごい数のストローク。しかもどれも無駄にならない必要な線。細いラインなのに力強い。
  
津波によって陸へ打ち上げられ、家にのしかかる船、燃える海面など、震災・津波を記録した生々しいスケッチもある。震災後に復興を始めた気仙沼の風景がもある。
  
港に停泊する漁船に重なる「X」の形は「未知数のエックス」であり「可能性」を表すシンボリズムなのだとか。
  
見応えのある展覧会だ。
また、京都在住の子息、相澤恭行さんのトーク&ライブが11日(土)にある。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1910972025805167&id=1616927758542930

北の国から

北海道の友達からすてきなものが届いた。フィンランドの使用済み切手をきれいに並べて貼ったシート。もとは彼女とその妹さんから頼まれて、北欧の旅先で買って送った古切手。

行った先のあちこちで少しずつ買い集めたんだけど、ヘルシンキの郵便局には使用済みの切手がどっさり入ったビニール袋が置いてあった。お手軽にそれをもらって彼女らに送った。数撃ちゃ当たる。中には珍しいの、きれいなものも入ってるだろうから、自分たちで選んでね、、、て。

しかし、、、外国の珍しい切手を少しでいいから送って、と言われたのに、こういうやり方はいかがなものか、、、と少しうしろめたく思っていた。

ところが、余ったありふれた切手は廃棄するのかなと思っていたら、それらをより分けて、きれいなシートをいくつか作って家族にプレゼントしたんだって。そのうちの一枚が僕のところにも送られてきたというわけ。うれしいな。早速冷蔵庫に貼っちゃった。

全く同じ図柄の切手なのに、消印の具合で鳥さんの表情が少しずつ違うように見える。手紙か葉書か、、、消印はそれぞれの切手が便りを運んだ証だからか。

切手シートに同封されていたのは、その友人のお父さんのお話「ピモン ルージュ」。七味唐辛子で荒野の決闘、、、。こちらは後でゆっくり読む。たのしみ。

それについてはまたこんど。