うちのチンクエチェント嬢は、こちらに来たときからハンドルを切り返してもウィンカーが自動では落ちてくれず、昔の単車のようにいちいち手でOFFに戻してやらないといけなかった。
調べてみると、オリジナルの500は如何に旧式といえど、ちゃんとウィンカーキャンセラーが付いているそうだ。つまりいまどきの車となんら変わらず、ハンドルを中立方向へ回せばウィンカーは自動で切れるということらしい。
チンクちゃんもハンドルやウィンカースイッチ類は無改造なので、これはどう見ても故障の部類に入る。たまにウィンカーを出しっぱなしで走ってしまうことがあり、小さい車なので危ないなあ、、、と。
ホーンボタンを外しステアリングホイールをコラムから抜いてウィンカーを分解修理することにした。
この状態のままで、スイッチを分解するまでもなくキャンセル機構が露出している。キャンセラーのラチェット(下の写真の白い突起)を押すためにステアリングホイールハブの裏側に在るべき2本のピンが折れてなくなっていた。何でこんな所が折れるかねえ、、、
ステアリングホイールはベークライトか何かの樹脂だけど、ハブ部分は鉄やアルミダイキャストなどの部品が嵌合してある。件のピンはダイキャストで一体成型で作られていたようで、破断したピンの四角い断面が一つは黒く、もう一つは銀色にに見えている。アルミ鋳物は強度がないから組み付けや使い方が荒いと折れる可能性はあるな。鋳物だから鬆(す)がはいっていたのかもしれない。
なんにせよ直すのは難しくない。折れた部分に新たにピンを2本立ててやれば良いだけのこと。元のピンが在った位置に3mmの穴をあけて、硬くて錆びにくいコンクリート釘の頭を切ったものを打ち込んでやった。
外したものを再度組み付けて終了。キャンセリング機能も戻った。めでたしめでたし。
買い物ついでに試運転に行ってこよ。