XL250Sのライト

先週、夜晩く衣笠開キ町あたりを原谷の家に向かって走っていたら、突然バイクのヘッドライトが消えた。LowビームにしてもHighビームに戻してもダメ。暗い千束の谷底の道を通らなきゃならないのに、、、(でもまあ、街からの帰り道で後数キロだから何とかなったんだけど)

一瞬、頭をよぎったのは、8年前、ネットで見つけたこのXL250Sを買いに愛知県の江南まで行った帰りのインシデント。

ネットの写真ではきれいに見えたけど、実物見たら、やっぱ何十年も前の物だから錆だらけだし、タンクも凹んでるしで、年相応。ただ、試乗させてもらったらエンジンは大丈夫そうだし、6Vで弱っちい電装もウィンカー、ライトなどちゃんと作動していた。ブレーキもOK。フロントフォークなどもバラしてオイルの交換もしてあった。

「買いたいんだけど、京都まで乗って帰れる?」と聞いてみたら、即「ダイジョブ」との返事。よほど自信があったんだろう。バイクショップの主人の兄ちゃんも、なんか、信頼できそうだったし。そんで、それを信じて、チンタラ乗って帰る途中、雪のちらつく関ヶ原を過ぎ、湖東を走ってるときに日が暮れた。

で、ライトを点けようしたら、ウンともスンとも。場所ははっきり憶えてないが、江南から京都まで140kmの道半ば。まだ琵琶湖大橋も遠いのに。。。

ヘッドライトをバラしてランプを見たり、ヒューズを確かめたりしたが、何ともない、、、。昼間は点いてたのにぃ、クソ!埒が明かないので、スモールだけで、パトカーに出会わないよう(かと言って完全に真っ暗な田舎道は前が見えないし、、、)コソコソと裏道を通って帰ったら、家に着いたときはすっかり夜も更けていた。

ちなみに、バイク屋さんの名誉のために書いておくと、翌日、配線の導通をチェックしてみたらライトのオン/オフを司るスイッチボックスの中で目視では判らないハンダクラックが発生していた。おそらく、長距離の移動中に振動で元々は接触していたクラックが広がってしまったのだろう。こんなものは前もって調べようもない。

閑話休題。

XL250Sの電装はバッテリーが6Vで元々頼りないので、すぐにウィンカーなどが点かなくなる。そんで今は補器のライト関係をメーターからテールランプまで全て、電力消費が少なくて切れる心配もあまりないLEDに差し替えてある。バッテリー系統を介さない交流のヘッドライトを除いて、、、。

流石に6V、交流に対応するLEDヘッドライトの球はなかなか見つからない。ヘッドライトとテール/ブレーキランプ以外は直流化されているので、そちらの回路からヘッドライト用に線を引き出せば良いのだけど、せっかく豊富に発電している交流を捨てるのが忍びない、という超ケチ臭い根性が邪魔をするのだ。

で、遅まきながら、ヘッドライトの不点灯の原因だけど、、、やっぱ単なる球切れだった。

先に書いたインシデントのために、先ずはスイッチボックスを疑った。件のハンダクラックは当然修理したけど、他にもハンダ付けされた場所は幾つもあるからだ。それでスイッチボックスを外して導通を調べたが何ともない。ヒューズも調べた。ここに来てやっと球切れを疑った。順序が逆だろ。(笑)

ただ、球切れだと思わなかった(ある程度)合理的な理由もあった。それは、High/Lowを切り替えても全く点かなかったことだ。2本あるフィラメントが焼ききれてもどちらかは生きているはず。。。なんだけどね。

切れたハロゲン球を取り出してみてびっくり!見事、真っ二つに破裂していた。これじゃHighもLowもクソもないわ。

車やバイクのもそうだけど、プロジェクターのランプなども寿命が尽きる時に破裂することがある。というか、ボンッ!と大きい音をたてて破裂してオシャカになる。高輝度を出すために希ガスが封入されている。点灯時は相当の高温になるので球内部は高圧になる。ガラスが耐えられなくなって割れるとこんな結果になる訳。

今朝、替えの球が届いたので早速交換。1分で仕事完了!XLはエンジン音がうるさいので音は聞こえなかったなあ、、、

ま、メデタシメデタシ・ドンドハレ

下のリンクは、レストア直後のXL250Sの晴れ姿。https://www.facebook.com/3650742706292

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追記:
その後のヘッドライトLEDはこちら


終わらない仕事

友人から頼まれて、ある本の1章を訳している。原書は全6章、百十数ページ余りある中の1章だが、各章はそれぞれ平均して20ページ程なのに、僕の担当している章は28ページとやたら多い。送られてきたワード原稿では15ページだがそれは単にページ設定の問題で、文字数が減ったわけじゃない。

その英語の段落の間に対応する日本語訳を入れていくのだが、後で見直すために、英語の部分も消さずに置いてある。たまたま選んだ日本語フォントの行間設定がやたら広いので、訳を進めて行けば行くほどページ数が増えてしまう。元原稿で15ページのうち、9ページの半ばまで進んでいるから全体の6割方消化したことになるが、この時点で訳入りの方の同じ場所はぴったり23ページの終わり。面倒なので計算は省くが、最後まで行き着く頃には38ページほどにもなる。。。。(現状で30ページ)

行間の詰まっているのがオリジナルの英文。広いところが訳の和文。和文の面積が多いから、訳せば訳すほどページ数が増えていき、ゴールがどんどん遠ざかるようで、先が見通せず辛いなあ、、、

翻訳を始めたのが今月の15日で、締切は月末、つまり半月と少々しか時間が許されていない。今のペースだと一見余裕があるようにも思えるだろうが、まだ粗訳の段階だし、一目散に訳下しただけの文章の間違いを正し、スタイルを整え、何より意味が通じて、かつ読みやすくするには、それ相当の労力と時間が要る。はたして間に合うのか心配だし、それ以前に根が尽きるのでは、という恐れもある。

依頼主の友人は日本人ではないが、日本語の会話どころか漢字の読み書きもできて、助教授として大学で授業も行っている。日本語の他にも英語と彼の2つの母語(!)を含めてさらに複数の言語を自在に使い分け、年に1人か2人しか受からない非常に取得の難しい或る国の公式翻訳者の資格も持っている。しかも、それは彼の母語ではない、ときている。さらに、彼は語学だけでなく哲学や記号学にも精通し、音楽も理論だけでなく複数の楽器を演奏する、もうまるでルネサンスの天才はだし。(そう言えば、自分の本の表紙デザインもやっていた)

そんな彼が好む文章は当然のこと甚だしく難しく、依頼された原稿の著者は英語圏のアナキストで人類学者の大学教授だが、その文章は一般的な学術的文法の正確さをかなりの度合い無視して書かれているうえに、1センテンスが100単語+、10行+にも達する長大な文がぎっしりと散りばめられ、今回の原稿は一見すると芸術についてのものだが、内容も少しは美術史の語彙や文脈で語られることが多く、僕は一応美術が専門なので、それはまあ何とかなるとして、難解な哲学・社会学の専門用語も頻出する、というのも、元々は美術の門外漢である社会学者や哲学者の重鎮が集まって芸術を論じたあるシンポのような討論についての批評で、加えて批評している当の著者本人でさえも専門違いという何ともおかしなものだから、その内容の面倒くささときたら推して知るべしだろう・・・(と、その長さを実感できるよう、この段落は、それらの長大なセンテンスを真似てある。)

ここ数日、こんな文章(しかも英語!)にどっぷりの生活。果たして、オーバーヒートしてダウンするのは体が先か、頭が先か、それとも心が折れてしまうのか、、、(笑)


追記:
そういや、こんな感覚、どこかであったなあ、、、と思い返したら、ありました!

昔、今から30年近く前に、知り合いの理論化学の大学教授(当時はペーペーの講師か助教授か何かだったかもしれない)が、いくら論文を提出しても取り上げられない。つまり査読か何かのある英語のジャーナルに掲載されない、というので、僕が英語の添削をすることになった。

上述の本の元原稿は、人類学者が書いたとはいえ、少なくともそれなりに芸術に関するものだけど、こちらは科学の学術論文。難しいとかそういうレベルではなく、全ての単語、用語が理解の埒外。「ツィーグラー‐ナッタ重合」と「励起された電子による原子間の結合角度への影響」(今、思い出しながら書いているだけなんで学問的に正確な表現じゃないと思う)なんてのが英語で書かれているのだが、そこで何が起きているのか、なんて知ったこっちゃない。

知ったこっちゃないんだけど、文法が間違っているのは判る。でも、現象の意味を知らずに文法を直すと、書かれていることが事実と異なってしまうかもしれない。。。というジレンマ。仕方なく、科学のお勉強をした。当時はYahooもGoogleもWikipedia存在していなかったし、ネット上の情報も限られていた。どうやって調べ物をしたんだろう。思い出せない。(笑)(まともなネット環境が無くても何とかなるものだということだろう。。。そうそう、僕は高校の化学の授業で1を食らって落としそうになった劣等生だったんだ。今、思い出した!)

僅か数ページの論文だったけど、まる1週間はベッタリかかった。しかも、少し時を置いて2本。まるで強力に難しい試験を受けているようだった。苦労の甲斐あって(というか元の論文の研究内容が優れていたから)めでたく論文はジャーナルに掲載されたのだった。(その時は、もう二度と翻訳や添削なんぞやらない!と心に決めたんだけどねえ、、、)

追記の追記:

あれこれ書いているうちに、いろいろ忘れていたことが蘇ってきた。バケ学の知り合いは、僕が学部生としてアメリカの大学にいたとき、隣町の大学でポスドクしていた人だった。アメリカから帰ったあと、お互いに音信不通だったけど偶然にも阪急の梅田駅で出くわしたのだった。そういや、その後僕がL.A.の郊外に住んでいたときに、一緒にポール・ゲッティ美術館に行ったなあ、、、。懐かしい。同い年くらいだったから年齢から考えてももう退官しているだろうなあ、、、。どうしてるんだろ。酒井章吾教授。

この投稿のタイトルは「終わらない仕事」だけど、終わらないのは僕の回想。なので余計に仕事が終わらない。。。


遅まきながらアマビエ

先日、表で用事をしていたらご近所のBさんが通りかかった。少し話をして別れ際に「こんなの作ったんですけど、、、差し上げます」と、陶製のアマビエ像をいただいた。

2016-06-25 21.28.39清水六兵衛のところで仕事をしていたこともあるBさんは自宅に窯を持ち、そのための増築も自分でされた陶芸作家さん。僕は以前、オシャレなGalleryサラ(大津、北比良)での彼の個展にお邪魔したことがあるが、Bさんご自身の性格そのままに、奇を衒わない、でも味のある作品が多かった。中でも可愛らしい小さな干支の動物たちや、木の格子に嵌まった素朴な仏などが僕のお気に入りだった。

そんな作家さんから直々に作品をもらうなんて、、、しかも、個展で見た動物たちのような可愛い小像。いい感じ!ラッキイ~

玄関のドア枠上部に置いてある「鍾馗さん」(と僕が勝手に思い込んでいたけど、実は毘沙門天。ガチャガチャか何かのオモチャのフィギュア)と並べて厄除けになってもらおうか、と思ったが、微妙なはみ出し方で陶器だから落っこちたら一巻の終わり。

で、しばらくは、玄関に置いてある『五体投地人形マニ車』の上で居候してもらうことにした。

 

 


Macのソフトウェア・アップデート失敗の矯正

Macの「システム環境設定」ドックアイコンに赤丸が付いていて、ソフトウェア・アップデートが利用できるアップデートがあると言ってくる。

じゃ、お任せね、と進めていくと「ほかのアップデート」である「iLife」をダウンロードしようとするのだけれど「ファイルが壊れていてできないから破棄した」となってしまう。思い出せないけど、ここ数ヶ月どころじゃないずっと以前からこの調子。スクリーンショット撮り忘れたので、似たような画像(この場合、iTunesに問題がある)を貼っておく。

ていうか、iLifeなんて使っていたっけ?調べてみたら既にインストールしているGarageBandやiMovie等を統合したスイートらしい。そういやiMovieを立ち上げようとしても途中でダウンしてしまう症状がここんとこずっと出ていた。ひょっとしたらこのiLifeのアップデートをパッチできてなかったからか?

GarageBandもiMovieも最近はとんと使わないけど、アンインストールしてしまうのももったいないという貧乏根性。かと言ってずっとアップデートに失敗し続けるのも気分が悪い。そんでまた調べてみた。

すると「ターミナル」でアップデートの状況を調べたり強制的にアップデートさせるコマンド「softwareupdate」を実行してみる、というのがあった。-dと-aのフラグでアップデートに用意されているものをすべてダウンロード。

sudo softwareupdate -d -a

Password:
Software Update Tool

Finding available software

Downloading iLife サポート
Downloaded iLife サポート
Done.

やっぱiLifeのサポート。これで今一度ダウンロードできたので、続いて普通にインストールしてみる。

sudo softwareupdate -a -i
Software Update ToolFinding available softwareDownloading iLife サポート
Done.

Error installing updates.

なんじゃい。やっぱダメ。じゃ–forceで強制的にやってみる。

sudo softwareupdate -a -i –force
Password:
Software Update ToolFinding available softwareDownloading iLife サポート
Done.

Error installing updates.

それでもダメか。。。

softwareupdateコマンドのヘルプに「–dump-state」で/var/log/install.logに状況が吐き出されるとある。

で、install.logを覗いてみたら、「iLifeMediaBrowser_215.pkg」というファイルをダウンロードしてインストールしようとしているらしい。既にダウンロードされたファイルへのパスも書かれているがディレクトリが無かったり、管理者でもアクセス権の無いフォルダだったり。。。まあ、ファイル自体が元から壊れてるんだからこれは捨て置く。

記述の中にダウンロード元のURLがあるのでダメ元でそれをブラウザにコピペしたらなんとかダウンロードが始まった(こういうのって普通の人がやっても、お高くとまってるAppleが許さないこともある)。

http://swcdn.apple.com/content/downloads/29/34/041-88099-A_S1MAC4TY4L/ds3jxqea3w7o90jdvzkjhywvirr6dn4puc/iLifeMediaBrowser_215.pkg

首尾よく保存もできて、.pkgファイルを展開するとインストールが始まった(管理者で実行するのを忘れたが問題ないようだ)。

無事にインストール終了!

試しにiMovieを立ち上げてみたら、

ってのが出てきて、アップデートされているのが確認できた。。。つぅか、iMovie立ち上がってるじゃん!!!(いつからぶり?)

もっかいシステム環境設定のドックアイコンを見たら赤丸が消えて、、、いない!(汗)

・・・あ、それはMac OSの「Catalina」へのアップグレードを促すものだった。(これをやると古い32bitアプリが動かなくなるのが嫌でMojaveのまま運用中)。それ以外のアップデート情報は無くなってるから、積年の「iLife壊れてますけど」問題は霧散したのでありました。

めでたしめでたし、どんどはれ!


他人のYoutubeに勝手に出演

鞍馬から花背峠に至る途中に、百井別れという酷道477号線がV字カーブする部分がある。回転半径の大きい四駆などは一発で曲がりきれず、切り返さないといけないほどの難所。それも、国道から脇道に逸れるのならわからないでもないが、一本の国道上にあるカーブだ。ここから百井という数軒しかない集落まで軽四ですら離合の困難な、ほとんど林道と言っていいような山道。

先日来の豪雨で鞍馬⇔百井別れの間が土砂崩れによる通行止めになり、花背に住んでるのに運転が拙い知り合いが、この難所のカーブから百井を経由して大原、京都市街地方面に出たい、と動画で下調べをしていたら、、、


Youtube Inocchi Vlogより無断拝借 Inocchiさんありがと。