『アナスタシア』というシベリアにいることになってる女性のことを書いた本を奨められた。パラパラと数ページを拾い読みしたが、僕にはとても受け付けられる内容ではなかった。何巻もあるシリーズを全部読んでからでないと批評してはいけないのだろうけど、とても読む気になるようなシロモノではなかった。(「科学的」な説明が出てくるが僕の知る科学で考えたら、言葉を選ばなきゃ「噴飯モノ」。奨めてくれた人たちには申し訳ないけど、、、)
SNS上で『ちょっといい話』的なでっち上げ小話が「実話」として語られ、Photoshop加工されたファンタジーみたいな写真が「実写」と受け止められ、それらがシェアされ、いいね!されてるのと同じ現象だと思う。出す方も受け取るほうも、現実と虚構(創作ともいう)の区別がされていない。
以前、Facebookをよく見ていたころは、真顔でそういうものをシェアしてる人たちに、こちらも真剣にツッコミや説明をし、訂正を入れてたけど、あれってチェーンメールやマルチ商法、もっと言えばいかがわしい宗教モドキなどと同じで、ダマされる人はいくら言ってもその時は「あ、そうなんだ!」と気付いてくれるんだけど、すぐに別のにひっかかる。ふと、チャチャ入れたり忠告したりしてる僕自身もある意味巻き込まれてると気付いて、ヤメた。(これも僕がFBのポストを読まなくなった理由の一つ。でも自分のブログで毒づいてるのもおなじかな。)
僕には『アナスタシア』も同じに見える。だから突っ込みどころ満載だろうけどもう関わらないでおこう。最近たてつづけに知り合いの何人かから「アナスタシアのこと知ってる?」って訊かれたけど、そんなわけでお願いだから僕には奨めないでね。
追記 _______________
以前「ウサンクサさの疑似科学」という記事をアップしてる。そのあとにも、二つ三つ関連記事を書いた。その時点では『アナスタシア』を知らなかったけど、僕のスタンスは変わっていない。