花背別所のおみやげ

先日、花背別所でお世話になっている農家の藤井さん(といっても、別所のほとんどが藤井姓。訪ねたのはマス子さん)のお宅に帽子を忘れて、別の村の友人ちに行ってしまった。追っつけ電話をもらい、帰り道に立ち寄って受け取りたい旨返事したものの、すっかり晩くなってしまった。前もって連絡し、わざわざ出ていただかなくてもいいように家の表に置いといていただいた。窓の明かりは消えていたけど、玄関灯に照らされて帽子と一緒に何やら紙袋が、、、

中には自家製の粽と柴漬けと山椒伽羅蕗、それに万願寺唐辛子。

粽(ちまき)は、昔ここに住んでいたころからマス子さんによく頂いた。

花背地区の中でも京都に比較的近い別所では、昔から笹を刈り、乾燥し、束ねて和菓子や京料理、そして祇園祭に山鉾で売られる(昔は鉾から囃子方がバラ撒いていた!)厄除け粽などに使われてきた。しかしこの10年、笹の開花(数十年に一度の代替わりによる一斉枯死)と異常繁殖した鹿の食害により、京都北山の笹は壊滅してしまった。

別所には加工技術と販路があるので京都府下の他地域から生の笹を仕入れて、今も細々と出荷されている。以前は別所のそこかしこで見られた笹の葉干しも、もうほとんど見かけない。この藤井さんちの笹もマス子さんの代で終わるのだろうか、、、笹を使って自家用に粽も作られているから、こうやってご馳走になれる。いつまでもお元気でいてほしい。

笹もそうなんだけど、今回頂いた粽や柴漬け、山椒伽羅蕗もずっと受け継がれていくといいなあ。

自家製の柴漬けに茗荷の味と香りがアクセント。地の山蕗の伽羅蕗にも地の山椒の実の痺れと香りが舌に心地良い。
肉厚で実がパリっとして、香りもスゴイ万願寺、この3倍もらったけど、、、もう無い、、、

 


FIAT 500 + トレーラー
= JAFいらず

せっかく直したCiaoのリアブレーキだが、バラしたときにスタータークラッチの摩耗が発覚した。早速部品を発注して明日にも来るはずだけど、とりあえず機能していたので、新しいのが着くまで摩耗には目を瞑ってそのまま組んでおいた。一応エンジンはかかるし、、、。

ってのが甘かった。FIAT 500で行きゃ良いのに、ついついCiaoに乗って買い物に出かけた帰り際、スタータークラッチが空回りして動かない。仕方なく「自転車モード」にして駆動系を切り離し、千本今出川からわら天神までママチャリより遅い速度でキコキコと漕いで移動。微妙な上りがずっと続くので辛い。原谷行きの市バスM1があと数分というタイミングでわら天神のバス停に着いた。急いで物陰にCiaoを隠し、追っ付けやってきたバスに飛び乗って帰宅。

夜間、街なかでの原付き積み込みは人の目が気になる。バイク泥棒じゃねえし!

急ぎトレーラーをチンクに繋いで取って返した。一人でCiaoを積み込むのは若干不安だったが、実際に前輪を持ち上げてみたら流石に軽い。一旦前輪が乗っかってしまったら後輪も問題なく引っ張り上げられた。

わら天神からだとバス道が一番ちかいけど、急坂なんでCiaoの安定が心配。少し遠回りだけど峠を越えない千束回りの谷底道を採った。家の手前の急坂直登も問題なく、無事帰着。

ふう、、、

 



いかにして吾が菲亞特五百は赤耳を得たのか?(過去投稿の翻訳)

このブログ記事、以前は時々英語で投稿していた。FBも。この頃、ヒマにまかせて自分の書いたものを和訳してみる。(なんか恥の上塗りのような気もするが、、、。それにしても、英語ひどいなW)

元記事はこちら

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一般にチンクエチェントには様々なドアミラーが付いているが、それは単にチンクが生まれた1950年代のイタリアではサイドミラーが必須ではなかったから(だとか)。そんで、今日ではみんな何でも手近にあるものや好きなものを取り付けている。けど、たいていはいい結果が出ず、チンクたちのミラーは機能的でも美的でもないようにしか思えない。Cinquecentos in general have various door mirrors simply because side mirrors were (allegedly) not required around the time Cinques came out in Italy in the 1950s. So, they put on whatever available or their favorite stuff, today. However, it seems that most of their efforts have failed and the mirrors seen on the Cinques look neither functional nor aesthetical.

以前のオーナーの選択はもっといただけないものだった。平面鏡で小さすぎだから、見苦しいし危険でもある。で、クロームメッキのやつに取っ替えて、まあ見た目OKだけど、まだ小さすぎ。
The former owner’s choice was even worse: black, flat and too small– dangerous. I had replaced them with chrome-plated ones, and looked OK but still too small.

「今どきの」Fiat 500のドアミラーを取り付けたら良いんじゃね?と思い、試してみたんだけど、アカン、、、。大きすぎた。(現行車は普通のクルマより比較的小さいにも関わらずだ)
I thought it’s a good idea to install a pair of “present” Fiat 500’s door mirrors and tried, but in vain… They were too large (despite that the present one is relatively small compared with other ordinary cars).

ウェブで数週間におよぶサーチの後、ついにマツダ ロードスター初期型のミラーに行き当たった。その丸っこい形状は同様に丸っこいチンクにピッタリだったので、ネットオークションで一組買った。元々の色はなんかくすんだようで気に入らんから赤に塗ってやった。
Finally, after weeks of search throughout the web, I came across the door mirrors for the early Mazda Miata, whose rounded shape fits that of the Cinque, and bought a pair on the web auction. The original color was rather dull, so I painted them in red!

ミラーが着くべき場所のドア表面の角度がほぼ垂直に近かったんで、ミラーの角度を調整する楔形のスペーサーをデッチ上げなきゃなんなかった。スペーサーの裏面はドアのカーブに沿うように曲がってないといかん。古いマツダ ロードスターのミラーは電動じゃなくて小さいのでマイクロチンクにもピッタリだし、丸みもね。
The angle of the door surface where the mirror was attached was too close to vertical. I had to make a wedge-shaped spacer to correct the angle of the mirror. The spacer’s surface must be curved so as to fit the door’s curvature. The old Miata’s mirrors are not motorized and small enough to fit the micro Cinque, and their oval shapes go so well with round shape of my car.

というわけで、以下のように、、、
Here they are:


Ciao リアブレーキの保守

いつの頃からかCiaoのリアブレーキの効きが悪くなり、今では坂道での制動はほとんど望めない状態。感触からすると油で滑ってるって感じ。

ばらしてみたらやはり、、、

ブレーキドラムとブレーキシューがベトベト。ここにオイルが入り込むのは車軸ベアリングのオイルシールが傷んでいるからだろう。そういやリアブレーキが滑るようになったのは以前にギアボックスにオイルを継ぎ足してからだったような気がする。

ギアボックスをバラして、ギアの腑分けと車軸のオイルシールを交換するのはメンドクサい。。。ん?いや、外からできるか、、、。でも、いつも買うUgajinさんでは「 欠品中 入荷待ち」となってるんで、どうせすぐには入手できないからなあ、、、

これだけ漏れたおかげで油面は下がっただろうし、今回の後輪脱着でも換気孔から少し外部に滲み出たから、ギアボックス内部のオイルはシールに届かないレベルになってる、、かな、、、。とりあえずブレーキドラムに漏れ出すことは当面ないだろう(と、あれだけ盛大に漏れてたことを「無かったことに」するつもり、、、)。

オイル漬けになったシューのライニングは、本来なら中まで完全に脱脂をしないと、いくら表面をブレーキクリーナーで拭いたところで使っているうちに油気が染み出して効きが悪くなるだろう。ただ、今までリアブレーキは効き過ぎで、タイヤのグリップのなさと相まってすぐロックするくらいだったから、少々ジワっとかかるほうがいいんじゃね?と、これまた勝手に都合のよい解釈。

なので、このままブレーキクリーナーをふりかけまくって掃除して、知らん顔して組み直すことにした。そうそう、ブレーキ鳴きを減らすためにブレーキのライニングに金ノコでグルービングを刻んでやった。

作業の最中に余計なグルービングを始めたりしてたらリアホイールを車体に戻したところで日が暮れてしまった。後は明日だな。


追記:工具を片付けているとブレーキシューの軸留めのクリップがレンチボックスの中に転がっていた。あ”!!!!


追追記:翌日、って今日だけど、後輪クラッチとギヤボックス、ブレーキドラムを再分解し、めでたくクリップを取り付けた。

全てが順調に組み上がって、試運転しようとしたがクラッチがつながらない、、、滑ってる。ブレーキがかかるようになるとエンジンがかからなくなった、、、。ったくぅ!話が滑ってる。。。
(;´д`)トホホ…

ブレーキクリーナーで洗浄したときに、他の部分のオイルが着いたらしくスタータークラッチベルに僅かな油膜ができてしまい、洗浄した意味がなくなった、、、どころか害に。再度分解。クラッチベルを金属タワシとサンドペーパーで磨き、クラッチのライニングも洗浄と磨きをかけて、ようやくエンジンが掛かった。ふう、、、

僕のCiaoはBravoから移植したバリエーターが付いていて、ギアボックス内部のギア比が適切ではない。そのため、始動時にスタータークラッチに大きな力が掛かり、クラッチシューが変形しやすい。今のクラッチシューも、元々変形してしまったものをライニングを削ってごまかしてあるので、そのうち交換しないとなあ。