「ワイパー」タグアーカイブ

FIAT 500 ヘッドライト・リム・クリップのデッチ上げ

この記事の内容は「FIAT 500 オンライン・マニュアル Wiki」に「ヘッドライト・リム・クリップの代替」というタイトルで僕が投稿したものをそのまま使っている。人さまのサイトからの横流しだけど自分の書いたものだから盗用にはならんやろ。

ここではヘッドライトの飾りリムにライトを固定するための「リム・クリップ(ピン)」の代替品の作り方を説明する。

ヘッドライトのランプを替えることはあっても、ヘッドライト・リムを交換したり、ヘッドライトのボディー(反射鏡部分)を取り替えることはめったになく、ましてクリップを折ったり、無くしてしまうことなどあまり考えられない。ゆえにこの記事の有効性はいかがなものか、とも思うが、ひょんなことで「クリップをデッチ上げて一時しのぎをしなければならない」という時に思い出していただければ幸いだ。(もっとも、ヤフオクで110円で出してる方がいるし、それを買えば送料を入れても200円しないのだが、、、)

前置きはさておき、リム・クリップの作り方は以下の通り。あくまで代替品なので形状はオリジナルと全く違うが、何も複雑な形状のクリップを4つも作る必要はない。

作り方:

  • 使い終わったワイパーブレードのゴムに挟まっている幅数ミリのステンレスの平板を用意する。
  • 平板を12cmの長さに切る。(ペンチやワイヤカッターで切ると、平板が跳ね跳ぶ危険があるのでしっかり両端を押さえておく。防護メガネやゴーグルをお忘れなく。)
  • 切った部分が鋭利なのでサンドペーパーなどで角を均しておく。
  • 上記の12cmの平板をヘッドライト1個につき2本用意する。
  • 平板の両端1cmのところで30°〜40°ほど曲げる。

取り付け:

  • 折り曲げた先端をリムの折返し部分に挟み込み、平板の中央付近でライトの裏側を押さえるようにして、平板の反対側の先端をリムの折返しに挟む。
  • リムの反対側にも同様に平板を取り付ければ、ライトはしっかり固定される。

完成:

  • ワイパーブレードから取ったステンレスの平板はオリジナルのクリップほどのバネ剛性はないが、リムとヘッドライトの間でガタが生じたり、振動で外れることはない。

Fiat 500のワイパーその後

2016-01-15 15.18.27

先日、異常に遅いチンクエチェントのワイパーを修理しかけていたことをアップしたが、今日も午後から続きをやった。ていうか、やっつけた。

山中でひとり淋しく朽ちようとしている赤いチンクからいただいた部品は、ウチの白チンクのそれらより程度が良い。何よりオリジナルのワイヤリングハーネス(電気配線)をいじっていないから、ワイパーモーターとスイッチを結ぶリード線のビニール被覆を元の色で追いかけることができる。つまり、車の配線は赤、青、白、黄などに加えて色の2016-01-19 23.38.29交じったダンダラもあって、回路図との対照が楽にできるようになっている。

一方、ウチの娘は前オーナーによってバッテリーの位置の変更され、配線もすべて更新されている。いただけないのはこの配線がこんがらがって何が何だか分からないこと。更新と言えば聞こえが良いけど、線の色も気ままに変えられていて、うっかり下手につなぐとショートして危険。(まるでスパゲッティ!・・・いやメドゥーサの髪か?)2016-01-19 21.55.28

そんなわけで、整備手引書の回路図と首っ引きでテスターをあてながらスイッチやコネクターの電圧や導通を調べたが、とんでもなく時間がかかった。赤チンクのモーターには、出来る限りオリジナルのリード線を使い、接続にも本来のカプラーを流用することにした。

2016-01-19 16.08.18そうやってこしらえたリード線のイタリア製ギボシコネクター、、、保護スリーブが欠落していて、スイッチに差し込んでも金属部分が露出する。こりゃ危ない。それで、熱収縮チューブを使おうとした。。。が、サイズが合わない。そういう時によくやる手が、チューブをラジオペンチの口ばしでムリヤリ広げるという荒ワザ。これ以上広げると破れる、というところまでグイグイやる。薄くなるので念のために二重に被せておいた。

2016-01-19 16.16.58で、すべてのコネクターを繋ぎ終え、恐る恐るメインスイッチを回し、ワイパーオンにしてみた。

動いた!大成功!気がついたらあたりが薄暗くなっていた。。。

その後、欲張って別の調整。モーターを換えたためか、ワイパーの停止位置が少し高いので、ワイパーアームを外して角度を変えた。そしたら、ワイパーが動かない。。。機構にも回路にも問題無いはず。リンケージに給油しコネクターに接点復活剤やCRCをぶち込んでもだめ。。。フューズが飛んだ?先日、硬化した配線の被覆が折れてショートし、15Aのフューズを飛ばしたのでワイパー回路のフューズがどれかは判っている。調べてみたけど正常。

2016-01-19 16.40.00ついでにヘッドライトまでも点いたり点かなかったりになりやがった、、、くそっ!電気の仕事で一番いやなパターンだ。もう真っ暗。その上、めっちゃ冷え込んできた。頭にヘッドランプ巻いてダウンジャケット羽織ってオーバーパンツ穿いて、、、登山かよ(笑)

判った!フューズの接触不良。フューズの足の表面に酸化皮膜ができている。山ほど付いてるフューズのどれもこれも、金属の足が灰色に曇っている。メイン回路の25Aフューズはうっすらと発熱すらしている。

ワイパー回路のフューズは先日切れたので、新しいのに交換したつもりでいたが、通電させるために当面使わない別回路のフューズを外して飛ばしたフューズのところに突っ込んでいたのだった。

また接点復活剤ぶっかけて、酸化皮膜をマイナスドライバーの先でゴシゴシこそげ落とす。すべてのフューズとホルダーの清掃を終え、復旧したらワイパーもヘッドライトも安定した。

めでたしめでたし!

あとはホイールから古いタイヤを一本外し、新しいタイヤをハメたら、ユーザー車検を受けられる。1月中にストリートリーガルなチンクになる。

2016-01-19 20.28.02P.S.
ラジオペンチで指の付け根を挟んでしまった。。。

血マメ。。。イテテ。

 

 

 

 


追記: 元のワイヤリングハーネスがあまりにもあんまりだったんで、意を決して2022年の正月に総取っ替えを決行した。(合計20日ほどに渡るので相当な覚悟が必要かと、、、)

また、それ以前に間欠ワイパーコントロールも取り付けたり、いろいろやっている。「ワイパー」等、適当なキーワードで当ブログ内を検索されたい。

FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(•••の前哨戦)