民映研フィルム作品紹介No.5 奥会津の木地師

https://www.facebook.com/1589550734592252/videos/1650780715135920/

映像は民映研Facebookページより

久しぶりに一時復帰しているFacebookで知り合いがシェアしてくれた素晴らしい記録映像。

僕がFBに戻っている理由は、今月末に予定しているオシラサマ馬頭琴の里帰り東北ミニツアーに絡んでなんだけど、もともとオシラサマ馬頭琴を作る旅を去年の秋に始めた動機は「木地師のように」簡単な手道具だけを携えて、野山にまじり材料採取と製作を「真似っこ」したいということだった。その時に夢見た本物の木地師たちの姿を、技術 を今見ることができて本当に嬉しい。Facebookに戻ってきて良かったと思える数少ない、貴重な瞬間だ。さっそくFBでもシェアさせてもらったが、こ こはひとつ、自分のブログでも紹介と所感を書かないと!

以下は民映研のFBに寄せたコメントだが再掲しておく。

まずなにより、昭和後半の撮影時点でこれが昭和初期に木地師の道具を置いた人たちによる「再現映像」であることに驚いた。1分のくるいもなく意図したところへ打ち込まれるヨキなどの刃物を使う技術の正確さ、。特に、足先に挟んだ小さな木塊に刃物を打ち下ろして刳るナカギリ作業の場面では、初め思わず目を閉じそうになった。

木工を行うときには刃物の先に決して自分の身体の一部を置くな、と安全指導の厳しい学校で習い、その後ながらくそれを実践しているが、木地師の技術はそん なシロートのフェイルセーフ思想など吹っ飛んでしまう。4分の紹介映像のあいだ中、僕は完全に目がハートになっていた。

映像の中の人々は数十年のブランクを全く感じさせない。あれから40年を経た今はどなたもご存命ではあるまいし、その技術も継承されることはなかったろうと思うと、胸が熱くなる。

ぜひ本編を観てみたい。

と、意気込んで書いた。FBでシェアしてくれた知り合いは上映会をしたいと言っていたが、ぜひとも実現してほしい。民映研のFBには他にも若かりし頃の萱野茂が紹介するアイヌの文化や今はもう滅びたであろう秩父の竹縄(たかなわ)などの貴重な記録映像の各4、5分のサンプルがアップされているが、1時間足らずの本編を何本続けて観ても僕は見飽きることはないだろう。

寡聞にして知らなかったので調べてみたら、民映研、民族文化映像研究所の記録映像は姫田忠義によるもので、彼はは日本各地を歩き膨大な写真を遺した民俗学者宮本常一の弟子に当たるという。また姫田は、アイヌ文化とアイヌ語の継承者でありその保護、研究で知られる萱野茂とも親交が深かったそうだ。

さらに姫田は少数話者言語(或いは「消滅危機言語」、「消滅寸前言語」)の保護やその母語話者権利の擁護を訴え、また「ことば」にまつわるあらゆる事象に多角的に光を当てる活動を行なっている」という地球ことば村・世界言語博物館とも関わっている。

紹介映像を観すすめていくと、宮本常一が監修・解説していたり、オシラサマ馬頭琴の旅で訪れたなつかしい岩手県北部、一戸の山でのウルシ採取が出てきたり、、、

うーん、最初、偶然「木地師」で食いついた映像から、次々と芋づる式に僕の大好物が出現する。ちょっと、久しぶりに興奮した。


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