FIAT 500 ワイヤリング・ハーネス全交換(•••の前哨戦)

何が何だか解らない、僕のFIAT 500の配線。ただわからないだけなじゃない。バッテリーもヒューズボックスもオリジナルの場所に無く、その間にキルスイッチとこれまた移動されたメインスイッチが挟まっていて、それらをつなぐ無数の電線が車体のあちこちを剥き出しのまま這い回っている。場所によってはグロメットすら省略されていてから、いつ火がでてもおかしくない。おっそろしいっ!

自分の力の及ばぬ領域は神仏に頼るしかない。。。(都合の良いときだけ、、、w)

ずーっと昔、このチンク嬢がウチに来てくれたときからこの問題はあからさまで、早晩ワイヤリング・ハーネス総取っ替えが必要になることは判っていた。が、いろいろあって、、、ていうか、面倒い、、、ていうか、FIAT 500の配線は比較的簡素であるにもかかわらず、ちょっと怖気づいて、今の今まで明日延ばしにしてきた。

希少な右ハンドル車であるがために実にうちのお嬢は手間がかかるのだ。右専用のワイヤリング・ハーネスは市販されておらず、左用配線にそれなりに手を加える必要がある。さらに、弱い電装を補うために施したライト類のLED化で追加した整流ダイオードや電子リレー、他にもいきあたりばったりで後付けした補機類が配線の混乱に拍車をかけ、それらを正す邪魔くささを思うとつい現実逃避に走ってしまうのだった。

FIAT 500F 後期用のワイヤリング・ハーネス。回路自体は今どきのバイクより簡素だが、そこは間違っても「クルマ」なんで流石にボリュームがある。

もちろんいつでも作業に取りかかれるように、ワイヤリング・ハーネスの新品はもちろん、グロメット、ギボシ端子その他の細々とした配線部品、それに右ハンドル仕様に改造したウインカー/ヘッドライトのコラムスイッチはバッチシ用意してあった。新しく入手したバッテリーをオリジナルの位置(フロントフード下)に戻すべくバッテリートレイも製作。(それでも部品や配線図を眺めては白昼夢の中を彷徨いながら「作業のイメージトレーニング」に耽るだけで、現実は一向にお尻が上がらなかった)

ところが先日、ついに耐えかねた古いコラムスイッチが悲鳴を上げ始め、本格的な改修を待たずにこれを取り替えるハメに。傷んだコラムスイッチはレバーの節度が無くなり、ホーンも鳴らないグダグダ状態だったが、このまま手を拱いていては他の電装部品や配線にトラブルが起きるのも時間の問題だ、と危機感を覚えた。いよいよ年貢の納め時か!

さて、いつもどおりダラ長い前置きだったが、これ以降は本題をちゃちゃっと手短に記す。要するに、ワイヤリング・ハーネスの引き直しに着手、、、の前段階(ん?まだ前段階かい!と怒られそうw)、第二弾(第一弾はコラムスイッチだった)としてヒューズボックスを製作した、という話。(さっさと書けよ!ってか?)


現状、オリジナルのヒューズボックスは失われていて、訳の分らない配電盤にてんこ盛りのブレードヒューズが刺さっている(ブレードヒューズってとこだけ、唯一の褒められる点)。今でも下図のようなオリジナルのヒューズボックスは入手可能だが、いまさら溶融線が露出してる芋虫みたいな旧式のヒューズを敢えて使う理由もないので、「今風」のブレードヒューズを差し込むヒューズボックを使うことにした。

オリジナルのヒューズボックス (”FIAT 500 Instruction Book” より)

FIAT 500の配線図によるとヒューズボックスには6系統のヒューズが置かれているが、どうせ新たなブレードヒューズ用に切り替えるのならもう2系統増やして計8系統のものを選んだ。これで、電磁燃料ポンプと後付けアクセサリー用の個別回路を確保できる。(都合よく、配線図と同じ配列で両サイドにアルファベットと数字が振ってある)

購入した8系統ブレードヒューズボックス(Amazonより)ヒューズボックスをポチったときから気づいていたんだけど、買ったものは底面から平型コネクターを差し込むタイプ。オリジナルのように両サイドから差し込むのではない。ってことは、ボディーに孔を開けるか、ヒューズボックスを持ち上げて固定するベースを作るしかない。同然、僕のチョイスは後者。

平型コネクターの「柄」の部分と絶縁スリーブ、電線の曲がり代を考えると、15mm~20mmほど持ち上げないといけない。また、差し替えなどのメンテを考えたらヒューズボックスはベースから取り外しもできないとね。

そんで、ベースは3mm厚の発泡硬質塩ビ板ででっちあげた。両サイドの高台部分は6枚重ねで18mmの高さがある。ベースとボックスを固定するのは高ナットとローレットビス。全体を車体に固定するのは強力なマグネットシート。配線の付け替えが必要になってもすぐに取り外し可能となる。これですべての材料と部品が揃った。

発泡塩ビ板は、アクリルやポリカーボネートと比べると、ある程度柔らかくて加工がしやすい。剛性はそんなにないがフニャフニャという程でもなく、底からネジを通しておけば高ナットがグラグラすることもない。ヒューズボックスなら強度に問題はない。裏に貼り付けたマグネットシートは何かをバラしたときの遺物だけど、十分な磁力でボディーに吸着するから走行の振動でズレたりコケたりすることもないだろう。

 

さて、明日から本格的に配線作業を始めよう!(大晦日だけど、、、w)


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